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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
277/401

277 冒険者Aさんと食べ盛りの子達とキャンプ飯

あらすじ:ワンさんに彼女はできませんでしたが

     友達になれそうな料理人の知り合いができたようです。


視点:自分の祠ができるので実は張り切ってた ミケニャンさん

『』:アルファさん


(ジュワーーー、パチパチッ)


「(はぐはぐはぐ)・・・っ!!」

「(もぐもぐもぐ)ひゅまーーー!!」

「(あむあむ、びくっ)んぎゅうっ!?」

「(ばくばくばく)ひゃんすひゃんす!」

「(んぐんぐんぐ)おいしい! うおっ!」


「(にこにこ)さっ、こちらも焼けましたよ」


「(ばっ!)おひゃわり! くだひゃい!」


「(にこにこ)あらあら、サクちゃん。

 お水ね? うん、慌てないで大丈夫だから。

 ・・・そう、ゆっくり飲むのよ?」


「(こくこく)~~~~!」



 これは・・・何ともまあ。


 年少組の子達の、実に見事な食べっぷりですこと。


 素材の良さや、照り焼きの美味しさより何より


 それ以前にお腹がペコちゃん状態なんでしょうね。


 ・・・ま、それも仕方ありませんかー。


 今日の作業は、通常のクエスト中と違って


 ある程度、安全が確保された状態での作業でしたし。


 開放感のある屋外で体動かして、お風呂でさっぱりして


 目の前には熱々の美味しそうなご馳走の山。


 そりゃあ、食べ盛りの子達にはたまらないでしょう~。


 無言で食べ続けちゃいますよね。


 まあ? ミケは大人ですし?


 そんながっつきませんけど?



「(すりすり)はふ~~~~ん~~~」


『(ごくごく)ぷは~~~! う~~ん、うまっ!

 あー、やっぱり風呂上りのこの1杯はたまらんわ~!

 ユキも焼いてばっかりやのーて、ちゃんと食うんやで?

 他の料理の下処理は全部終わっとるから

 後は網の上に乗っけるだけで焼けるしな~』


「あはは・・・いえ、私もちょくちょく頂いてますけど

 今は焼く方に専念しますよ。

 ある程度落ち着いてから、ゆっくり頂きますので」


『そっか? すまんな~。

 おっ、モブ子ちゃん・・・サンちゃんもや!

 肉ばっかりがっついとらんで野菜もちゃ~んと食うんやで?

 ほれ、こうやって(ガサガサガサ)パンにレタス挟んで

 間にこの照り焼き挟んで食ってみ? 美味いんやで~~?』


「「(じゅるり)やりますっ!!」」


「あ、それ良いですねー、アタシもやってみよう・・・」


(ジューーーー、モクモク)


「おっ、魚の方も良い感じなんだな。

 テリヤキって、お肉だけじゃなくて魚でもいいんだか」


「(すりすり)はにゅ~、そうですわよ~~。

 特に白身の魚に良く合いますわね~」


「へえ・・・そうか、魚でも良いんですね。

 教えて頂いたタレの材料も

 醤油とお砂糖とお酒なら普通に揃えれますし

 帰ったら、寮でも色々やってみようかしら・・・?」


『おっ、ええんちゃうかな~? リッちゃん。

 下処理のコツはなー、{湯通し}か{湯引き}やで~』


「え? {湯通し}に{湯引き}?」


「リマさん、{湯通し}は沸騰したお湯で数秒軽く煮る事で。

 {湯引き}は一瞬お湯にくぐらせたり、上から熱湯をかけて

 食材の余分な脂や臭味を取り除く処理ですね」


「ああ、なるほど・・・詳しいですわね、ノブユキさん」


『わははは、ま、料理だけやなくて

 薬の調合とかでも使う技術やし、ユキは知ってるやろな。

 ちなみに、お肉の場合は抜けにくいから{湯通し}で

 魚の場合は崩れやすいから{湯引き}がオススメやな。

 特に照り焼きの場合は甘いタレやから

 素材の余分な脂とか臭味は邪魔になるんやわ~』


「そうなんですね・・・あっ! サクちゃん。

 こっちのお芋も良い感じだからお皿に入れるわね?」


「(にこにこ)わあっ! ありがとうございます!」


「(すりすり)う~~ん、相変わらずのダメガネさんっぷり。

 (ごくごく、くんかくんか)はひゅ~~~~~~!!!」


『ところで、ミケはさっきから何しとるんや?

 ずっと俺の太ももの上でゴロゴロしとるだけで

 あんまり食ってないんちゃうか?

 酒は飲んどるけどなー』


「(すりすり)あ~~、気にしないでくださいませ~。

 (ごろごろ)ミケは今こうしてたい気分なんですわ~~~」



 まー、いつもでしたら


 ミケもバクバク食べる側なんですけどねー。


 今はちょっとねー・・・。


 ご主人様のぬくもりと香りを肴に、お酒飲みたい気分。


 何でしょうかね? コレ。


 あんまり食べてないはずなのに、食欲の方は満足気に?


 う~~~ん????



『ほーん? まあええけどな。

 おっ、じゃあコレ食うか?

 丁度、【ユリ根の聖鉄紙焼き】ができたとこや。

 (ガサガサ)おっふ!! は~~~~~!

 やっぱ、ニンニク&バター&醤油の組み合わせは

 破壊力ヤバイな! こりゃ美味そうやわ!』


「(ばっ!)はいはい!! 私も食べたいです!!」


「(ばっ!)あっ! アタシもそれは気になってて!」


「(ずいっ!)あ、あの! アッシも! アッシにも!」


「わあ~、良いにおいですね! ボクも欲しいです、うおっ」


「(もじもじ)ふわぁ・・・あ、あの、と、ととさま」


「あっ、あの立派なユリ根ですか、私も頂けますか?」


『お、おう・・・大人気やなユリ根。

 ちょい待っててや~、皿に移すからな~?

 人数分、足りるか? 追加作らんとアカンか~』


「(にこっ)はは、お師様。

 私がもう2つみ3つ作っておきますよ」


『お? そっか? すまんなユキ。

 じゃあみんな、今回の分は味見だけにしとくんやで~。

 次のができたらがっつり食ってええからな~』


「「「「「「は~い!」」」」」」


「(はぐはぐ)うんうん、魚の照り焼きが

 おむすびにも合ってて、とっても美味しいんだな」


『わははは、ロバやんはホンマ、おむすび好っきやな~』


「あ、あはは、やっぱりおではおむすびが一番好きなんだな」


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 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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