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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
256/401

256 冒険者Aさんと候補地での作業 2日目

あらすじ:照り焼きは世界に誇れる食文化。


視点:お腹いっぱいのはずなのになぜか少し空腹 モッブコットンさん

『』:アルファさん


「アルファさーん、今日使ったテントって

 もう片付けるんですかー?」


『うんにゃ、今日も泊まりになるから

 そのまんまでえーよー、モブ子ちゃん』


「はーい!」


「えっ? 今日も泊まりなんですか?」


「そうなの? 先生」


『せやねん、ちょい気になる事があったから

 念の為、もう1泊、場合に寄ったら

 さらにもう1泊延長する事にしたんやわ。

 ・・・あれ? ゆーてなかったっけ?』


「「聞いてないです」」


「まーまー、いいじゃないライス、リマさんも。

 また今晩も美味しいもの食べれるんですよ!?

 ね? アルファさん!」



 昨日の色んなキノコも美味しかったし!


 アルファさんが植えたり植えなかったりした果物も


 牧場で分けてもらったお野菜も美味しかった!!


 朝の焼肉も、野菜スープも美味しかったし!


 今日は何食べれるんだろう!?


 はわーーーーー!!


 アルファさんとお近付きになってから


 美味しい物いっぱい食べれる様になって


 本当、幸せだわーーーー!!!!


 仲介してくれたリマさんに感謝しなくっちゃ!!!



『わははは、せやなー、モブ子ちゃん(ぽふぽふ)

 昨日、収穫できんかったやつもあるし

 今晩の飯も期待はしといてええで?

 あ、ちなみに、事前にギルドとか宿の方には

 連泊になるかもって伝えとるし

 夜中の間に連絡も飛ばしといたから

 向こうはちゃんと知っとるはずやでー』


「ええっ・・・聞いてないですよ・・・もう」


「まー、アタシも美味しいご飯食べれるなら

 大歓迎ですよ! にひひひ!」



 そっかー! 連絡済なんだー!


 ・・・・・・え? どうやって?


 連絡を飛ばしたって言ってたよね?


 こんな離れた場所からすぐに届かせられる連絡方法?


 そんなのあるの?


 ・・・うん! きっと伝書鳩とかそんなのよね!


 だって、アルファさんだもの!


 何か私の知らない方法があるのよ!


 よし! 気にしない気にしない!!



「アルさん、アルさん。

 今日はどんな作業をしたら良いんだか?」


「またキノコとか果物の収穫ですか? うおっ」


『今日はなー、作業を2つに分けるんやけど

 片方はサバミソがゆーた通り収穫やわ。

 そっちは、リッちゃんとサクとサンちゃんに・・・。

 せやな、サバミソもそっちでええか。

 今日は暑くなりそうやし、水分補給し易い方がええやろ』


「サン、あなたは護衛としてそちらに配置するんですからね。

 収穫を楽しむのは結構ですけど、何かあったら

 ちゃ~んと、護衛として3人を守るんですわよ?」


「あ、アッシが護衛でヤンスか!?

 だ、だ、だ、大丈夫でヤンスかね!?」


「(きゅっ)さ、さ、サンちゃん、が、頑張ろうね!?」


「ボクも頑張りますね、うおっ」


「あの・・・私もこちらでいいんですか?

 監査だからという理由で、ゲスト扱いなのでしたら

 力仕事とかに普通に割り振ってもらっても結構ですよ?

 この場所の重要性は理解してますし」


『あー、いや、ゲスト扱いってのは無くもないんやけど

 リッちゃんにはそっちのまとめ役をお願いしたいんやわ』


「はあ、まとめ役・・・ですか?」


『さすがに、あの子らに色んな判断任せんのは無理やし

 収穫の段取りとか、休憩とか指示したって欲しいんや』


「後は、収穫物の傾向とか、収穫後の仕分けとか

 数量の把握とかして貰えると助かりますわねー。

 ほら、ギルド内で似た様な仕事なさってますし?

 ご主人様は、ダメガネさんの実務能力を

 大いに当てにしてらっしゃるんですわよ~」


『何か、こんなとこ来てまで、普段と同じよーな仕事を

 させてまうのも、ちょっと申し訳ないんやけどなー』


「ふふ、お気になさらないで下さい。

 確かにその内容なら慣れてますし、お任せ下さいね。

 ・・・・・・あれ?

 今、ミケニャンさん、呼び方おかしくなかったですか?」


「気のせいじゃないですか? おほほほほ!」


「(ぱあああ)よ、よろしくお願いします! リマさん!」


「よろしくでヤンスー」


「リマさん! どんどんやる事言ってくださいね?

 ボク頑張りますから、うおっ」


「(にへらっ)え、ええ、よろしくね、サクちゃん。

 サーバクンさんもサンシターさんも、よろしくね?」


「(ぼそっ)・・・やっぱりダメガネさんじゃないですかー」


「えーと、そっちは盛り上がってるみたいですけど

 アタシ達は何やるんです? 先生」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




「作業着と帽子!!」


「鎌と厚手の手袋!!」


「「つまり・・・」」


(バババッ!)


「「草刈りだーーーーーーーーー!!!!!」」


「・・・あなた達、元気ですわねー」



 やっぱりかー。


 まー実際、予想はできてましたよー?


 収穫じゃない方は、ちょっと辛そうな雰囲気出てたし。


 ・・・このキャンプ地のお堂付近以外は一面の草!


 背丈ぐらいの草でボーボーだしね。


 それにしても、でかい草よね・・・私より高い。


 これって、【マナ】が濃いせいなのかな?


 ちょっと聞いて・・・。



「先生ー、この辺のでっかい草って

 【マナ】が濃いからこんだけでかいんですか?」


『せやでー、ライス。

 だから、何がどんだけ影響受けとるか調べるのも

 今回の調査の一環ってわけなんや』



 おっと!? さすがライス。


 私が聞こうかと思った事、先にズバッと聞いてくれるわよね。


 まー、昔っからライスって即断即決なタイプで


 行動力もあったから・・・冒険者辞める時も早かったなー。


 逆に私は、優柔不断でウジウジズルズルと・・・。


 ああ、もうヤメヤメ!!!


 最近は、ちょっとは前向きになってきたんだし


 良い方向に考えなきゃダメ!


 ・・・あれ? 何かこの思考って、影響受けちゃってない?



「そんな事は気にする事はありませんわ! モブ子ちゃん。

 ・・・それはそうと、草を刈ると言っても

 この周辺の事じゃありませんわよ?」


「えっ? あ、はい」


「えっと、じゃあ、おで達はどこを刈るんだか?」


『それなんやけどなー、このお堂の場所を中心にして

 四方向に1段階ちっさいお堂があるんやわ』


「「はあ」」


「・・・なるほど、では私達は細かい作業を行うと。

 では、大半をミケお姉様が?」


「「えっ?」」


「そういう事ですわ」


「「どういう事ですわ?」」


「え、えっと、アルさん。

 おでにもわかるように教えてもらえないだか?

 おで、頭悪いから、全然わからないんだども」



 えっと・・・ごめんさい、ロバートさん。


 私達もさっぱりわかってませんよ!?


 あと、ロバートさんは頭悪くなんか無いですって!?


 むしろ、私の方がよっぽど・・・。



『わははは、すまんなー、3人供。

 ユキ・・・ミケもな?

 その暗黙の了解的な会話はよくないで?

 ちゃーんと言葉に出して言わんと

 周囲のもんはポカーンとするし

 もしかしたら、内容が相違しとるかもしらんやろ?』


「はい、申し訳ございません、お師様」


「ふぁーい、すみませんでした、ご主人様~」


『あ、それとロバやんは頭悪くないで?

 計算力もええし、色々気遣って動いてくれとるやろ?

 それができるんやから、むしろ賢いぐらいやんか!

 ・・・それに、今回はこの2人が悪いしなー(ぽんぽん)』


「う、うん、ありがとうなんだな、アルさん」


「・・・あの、ところで先生?

 結局、アタシ達はどうすれば・・・?」


「・・・ら、ライスちゃん、意外と話をぶった切って

 ズバズバ切り込んでくるタイプだったんですわね!?

 ・・・・・・やりますわねっ!!!」


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 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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