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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
248/401

248 冒険者Aさんと不人気なクラス ①

あらすじ:狐は多いですが、タヌキを祭った神社って少ないですね。


視点:段々会話の流れから仕事モードへ移行中 リマさん

『』:アルファさん


「と、徒歩で30分程の範囲・・・ですか!?

 え・・・えっと、大体、1時間で4~5Kmとして

 半分で2、3Km・・・ええっ!?」


「ぬっふっふ、しかも半径で、ですわよ!」


「はっ・・・半・・・!!!?」



 そ、それって広すぎない!?


 全域で言えば5Km越えるって事よね!?


 えっ!? 【広範囲サーチ】ってそこまで広範囲なの!?


 ええっ!? で、でも、前にギルドの解説書で見たけど


 書いてる内容はそこまでじゃ無かったはず・・・?


 た、確か【シーフ】の【サーチ】が全域40mぐらいで


 【レンジャー】のって倍の80mじゃなかった?


 えええっ!? ど、どういう事なの?



『わははは、まー落ちつきや、リッちゃん(ぽんぽん)』


「っ!? あ、あ、アルファさん!?

 (あわあわ)あた、頭に手、手、いや、ちょっと!

 ・・・こ、子供じゃないんですから

 頭に、その! 手を置かないでくれませんか!?」


「はー、やれやれ~。

 余計慌ててどうするんですか、メガネさん。

 ご主人様に頭ポンポンして頂けるなんて羨ましい。

 ミケに代わって欲しいぐらいですよ~。

 っていうか、むしろ代われくださいませ!(ぐいぐい)」


『わはは、しゃーないなー、ミケは~。

 ほれ(なでなで)これでええやろ?』


「(´ω`)わふー」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




『まー、実際の所やな、リッちゃん。

 ギルドに置いてあるスキル書ってな?

 内容も効果や能力も、Lv1の内容なんやわ』


「え? スキル書?

 ・・・ああ、えっと、スキルの解説書の事ですね?

 そう・・・なんですか? Lv1・・・?

 あ! そう言われれば・・・確か・・・。

 注釈に{記載はLv1のもの}と書いてたと思います」


『せやろ?

 でな? 結構色んな人が勘違いしとるんやけど

 Lv上げたら、一律に比例で上がるって訳や無いんやで』


「・・・えっ!? 違うんですか?

 ですが、私の修得してる攻撃系のスキルだと

 Lv1で1.2倍、2で1.4倍、3で1.6倍ですから

 比例で上がってますし、担当してるファイターの人とかも

 同じ感じでしたけど・・・?」


『あー、攻撃系はせやろな。

 そこら辺は神様間でも、偏りが出ん様に調整したらしいわ。

 だから、攻撃だけや無くて、防御とかもやけど

 戦闘に関するスキルは、ほとんどはそーらしいで?』


「そうなのですか? お師様。

 その話は私も初めて聞きました。

 ・・・と言う事は【冒険者】だけではなく

 【行者】も同じなのですか?」


『せやでー、ユキ。

 でもな、実際は【行者】どころか世界規模の話なんやわー。

 なんせ、毎年【イヅモ】で行われてる【神様フェスティバル】。

 【創造神様】を始めとして、世界中の神様が集まって

 会議と言う名の宴会しとるアレな?

 アレの題材の1つがそれやからなー』


「「ええええっ!?」」


「まー、それはそうでしょう?

 世界中で色々な神様が、【神力】使って色々な事してますけど

 単純に、その神様が創り出した加護を使っている人数が

 そのままその神様への信仰力に繋がってるみたいなものですから

 そうやって、ある程度調整入れないと

 強力過ぎる加護の所にどんどん信者が集中して

 さらに加護が強化されるって感じに循環するでしょ?」


「あ・・・つまり、一ケ所に集中して強まりすぎると

 神様同士の関係や、各勢力にも影響与えるって事ですか。

 それは確かに調整が必要ですよね」


『まー、神様の世界に限らず、何でもそーやけどな。

 例えば、身近な話で、人気の有る都市に移住者が増え過ぎたら

 今度は周辺の農村が寂れて過疎るのも同じ事やし』


「う・・・それは私にも耳が痛い話ですね。

 冒険者になろうって誘われて、故郷の村を出た身ですので。

 ・・・まあ、その冒険者も引退しちゃったので

 今やこの有様ですけどね、はは・・・」



 まあ、私の自虐はともかく・・・そっか。


 支店の職員も、所属してる冒険者数も増えてきてるんだし


 その辺のクラスの偏りも、考えないといけないわよね。


 【ファイター】や【ソーサラー】みたいなアタッカーは


 分かり易いし、派手だから人気が有るのよね。


 うちのギルドでも、その2つで登録している人は多いし


 この国全体として見ても、比率は高い。


 特に王都だと、{冒険者=兵士予備軍}みたいな扱いだから


 【ファイター】の他に、【シーフ】も結構人気あるわ。


 そのまま斥候や伝令役として雇われる事が多いみたい。


 ・・・実は【マッパー】や【ポーター】も結構需要があるのよね。


 特にこの町には港があるし、【ドラント王国】へ続く街道もある。


 だから、船で貿易したり、町から町へ行商している商隊には


 すごく便利らしい・・・まあ、そうよね、例えLv1でも


 現在地が分かると言うのは、船だと特に重宝するだろうし


 大量に荷物を収納、保存できるというのは便利だと思う。


 ただ・・・、これは問題と言ってもいいのかしら?


 登録している人のほとんどは、雇われた後で登録していて


 そのまま商隊の仕事に同行してるだけだから


 ずっとLv1のままだったり、訪れた先に所属変えちゃったり


 まともに【冒険者】として【ポーター】やってる人って


 ほとんど居ないのよね・・・。



(モソモソ、ゴソゴソ)


「おはようございますなんだな。

 ふわぁ・・・み、みんな早いだなー」



 ・・・あ、その数少ない【冒険者】の【ポーター】。


 ロバートさんも起きてきたみたいね。


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↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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