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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
238/401

238 冒険者Aさんとさあ夜営の準備だ!

あらすじ:今回の調査は只のピクニックではなかったようです。


視点:Eランク冒険者 ポーターLv2 ロバートさん

『』:アルファさん


『・・・おっ? もう15時やな。

 (パンパン、パンパン!)

 よっしゃ、そしたらそろそろ夜営の準備始めよかー』


「はい、承知致しました、お師様。

 場所はどの辺りに設置する予定でしょうか?」


「あら? もうこんな時間だったんですね・・・。

 そうですね、時間的にはもう準備しないといけませんね」



 おっ、もうそんな時間だったんだな。


 おでもそうだったども、みんな収穫が楽しくて


 ついつい時間を忘れてしまってただな。


 危ない危ないんだな。



「えっ? 夜営ですか? うおっ」


「んんん? 先生、今日って泊まりなの?」


「そうですわよ~、2人共~。

 あれ? 言ってませんでしたっけ?」


「聞いてないですよ~、ミケさーん。

 モブコは聞いてた?」


「あはは、私も聞いて無かったよ、ライス」


『・・・そーゆーたら、宿でツリーさんには伝えたけど

 あとは、ゼーロさんとかブラボーのじーさんとか

 そこら辺ばっかりやった・・・か?

 何や、俺らは準備しとったから

 すっかり伝えた気になっとったわ~。

 いやー、ごめんごめん』


「お、おでは準備手伝ってたんで知ってたんだな」


「私もそうですね、お師様の代わりに

 消耗品の買い出しに行ってましたので」


「アッシはもちろん聞いてませんでしたでヤンス!(ふんすっ)」


「ボクもです、すいませんお手伝いできなくて、うおっ」


『あー、サバミソ達には農園の手伝いとか

 代わりに行ってもらっとったしなー。

 わははは、しゃーない、しゃーない!』


「・・・ま、まあ、言ってなかったかもしれませんけど

 来た時の距離と時間考えたらさすがに気付きませんかね?

 ちなみに、同じく言ってなかったメガネさんは

 当然の様に気付いてたじゃないですかー」


「「(バッ)えっ!?」」


「(びくっ)えっ? ええ、まあ・・・。

 確かに私も聞いてませんでしたが

 ここへの到着に2時間程かかってましたので

 帰りも考えるとそうなのかな・・・とは思ってましたね」


「うあー、さ、さすがリマさん(がっくり)」


「現役の冒険者なのに気付かなかった私って(がっくり)」


「えっと、だ、大丈夫ですか? うおっ」


「あはは、ありがとサバミソ君」


「うー・・・でも先生、ちょっと早くないですか?

 まだ全然明るいと思うんですけど?」


「はあぁ~~~~~、やれやれですわ~、ライスちゃん」


「うわっ、すっごい溜息つかれた・・・」


「あ、あっと、ライスちゃん、それは違うんだな。

 山や森の場合は、あっという間に暗くなってしまうから

 暗くなる前に夜営の準備を終わらせてないと危ないんだな」


「・・・あ! そっか、近くの平野じゃないんだった。

 確かにそうですね、ロバートさん、にひひひっ」


「(ぽりぽり)あはは、私も収穫に夢中になってたせいか

 何か農園の手伝いしてる気分でしたよー」


「はあ、やれやれですわ~、良いですか~?

 まず、{泊まる所を確保してから、ゆっくり飯を食う}

 これは、旅の基本中の基本ですわよ~?」


(ガサガサガサ)


「今戻りました、ととさま。

 ・・・あ、あれ? みなさまどうされたんですか?」


『わははは、お帰りサク。

 (なでなで)すまんな、お堂の掃除任せてもーて~』


「い、いえ、わたし慣れてますし、それに・・・その。

 ととさまのお役に立てれてうれしいので!(ぱあああ)」


「「「「(はーーー、癒されるー)」」」」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




(カンカン、ザッザッ、カンカンカン)


「・・・小さい小屋?」


「確か、お堂って・・・お堂って何?」


『ん? どしたんや? 2人共ー。

 ・・・あー、お堂が珍しいんやなー』


(ザッザッザッ)


「アルさん、ちょっと良いだか?

 次のテント張ろうと思うんだども

 焚き火とかはどの辺りで焚く予定だか?」


『おっ? おー、さっすが、早いなロバやん!

 えっとやな、そこの草生えとらん一角やな。

 そこで火ぃ焚いて、そこ中心に大テント2つと

 小テント2つを設置する予定やわー』


「えっと・・・ああ、なるほど、わかったんだな」



 つまり、あの大きいテントなら4人か5人入れるし


 それ2つと、小さいテント1つに分かれて寝て


 残りの小さいテントには荷物を固めるって事だと思うんだな。


 だったら、先に大きいのを向かい合わせて設置して


 荷物用の小さいテントはお堂の側でいいだな。



(すたすたすた・・・バサッバサッ)


「「・・・・・・」」


『んー? 何や2人共、ぽかーんとして。

 ・・・おー、せやせや、お堂の話しやったっけ?』


「(あせあせ)えっ!? あ、はい、えっと、はい」


「いやー、意外って言ったら失礼かもしれないですけど

 ロバートさんってもっとのんびりした人だと思ってたんで」


「ら、ライスッ!?」


『わははは、いや、凄いよなーロバやん。

 今までも荷造りとか収納とか、手際良かったけど

 今回は俺もちょっと驚いとるわ~』


「・・・ま、まあ、実は私も少しびっくりしました。

 サバミソ君とロバートさんとは、結構パーティ組んでますので

 荷造りとか上手いのは知ってたんですけど

 今日はいつも以上に手際良いですよね?」


「あ、そっか、モブコはある程度知ってたから

 アタシと違って、意外って感じとはまた別なんだ・・・」


「あははは、そうかも。

 あっ! それでアルファさん、お堂? って何ですか?」


『おー、お堂ってのは、せやなー・・・。

 こっちやったら小さい教会やったり聖堂みたいなもんか。

 中に何か祀ってあって、そこを中心にして

 結界やったり、浄化やったりの効果がある訳やなー』


「あーーー、教会に聖堂・・・なるほどなるほど。

 何となく理解はできましたよ、先生」


「ちなみに、何が祀ってあるんですか?」


『それはやなー』


(たったったったった、ずざーーーー)


「(バーーーン!)それは・・・ミケです!!!!!!」


「「・・・・・・ふぇっ? ええええええええ!?」」


「まあ、正確にはミケの爪とか毛とかなんですけどね。

 って言うか、何、サボってるんですか!!

 ご主人様も、ほらほら!! 指示出してくださいまし!」


『わははは、すまんすまん。

 せやな! ロバやんが頑張ってくれてるんやし

 とりあえず、先に夜営の準備終わらせよかー!』


「「はーい!!」」


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↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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