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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
236/401

236 冒険者Aさんとさあ狩りの始まりだ!

あらすじ:町から2時間近くかけて着いた目的地にはキノコがいっぱいでした。


視点:キノコ狩りに勤しむギルド監視員 リマさん

『』:アルファさん


「ととさま、ととさま!

 こんな大きいのありました!(にぱー)」


『わははは、こりゃすごいやんか!

 ええの取れてよかったなー、サク!(なでなで)』


「オヤビン、オヤビン!

 こんな派手なのあったでヤンスよ!(わくわく)」


『おっ!? やったやんサンちゃん。

 でもそれは毒有るし、おいしくないから

 こっちの皮袋に入れといてくれるか~?(なでなで)』


「はいでヤンス!(にこにこ)」


(ワイワイ、ワイワイ)



 ああ・・・サクちゃん見てたら癒されるわぁ・・・。


 何で、仕事休んでキノコ狩りしてるのか~とか


 頭に浮かんじゃったりもしたけど


 あの姿見れただけでも来た甲斐は有ったわよねー。


 ・・・・・・・・・あれ?


 今、アルファさん、おかしな事言わなかった?


 毒が有って、おいしくない?


 ・・・え!? 食べたの!?



「ははっ、食べ・・・させられましたわよ~? ミケが」


「ええ・・・・・・」



 ひょっとして、ミケニャンさんって


 アルファさんに無理強いばかりされてるんじゃ!?


 ・・・・・・いえ、そんな事もないわね。


 逆に無茶振りして困らせてるのもよく見かけるし。



「その通りですわよー、メガネさん。

 ですが、今はそんな事よりも狩りですよ、狩り!

 キノコだけじゃないんですわよ!?

 (ばっ!)あっちの方には植えた芋が有りますし。

 (ばばっ!)そこの木の下には栗がたくさん落ちてます!

 (ばばばっ!)さらにあっちの低木には梨が良い感じに!!」


「・・・狩りは狩りでも完全に秋の味覚狩りじゃないですか」


「えっ!? そうですが何か?」



 まあ・・・正直、半分予想はついてたんだけどね。


 だって、アルファさんですし。


 いくら教え子や新人の子達の面倒を見るって言っても


 食材が絡まない普通の討伐とか、滅多に受けない人だもの。


 事前の準備で、装備が要らないって聞いた時点で


 そうなのかも? ぐらいには思ってたのよね。


 まあ、予想通りと言うか予想以上ではあったんだけど。



(ワイワイ、ワイワイ)


「あれっ? このキノコとこのキノコって

 形が違うんですね? うおっ」


「ええ、サバミソ君の右手に持っているのが【マイタケ】で

 風味が強く、焼いてお醤油をつけても良いですし

 お吸い物なんかに入れても良い香りがしますね。

 シャキシャキとした歯応えもあって美味しいですよ」


「な、なるほど、うおっ(ごくりっ)」


『わははは! 収穫したのは後でみんなで食べるからな~。

 楽しみにしといたらええわ、サバミソ。

 ちなみに、左手に持っとるのが【ヒラタケ】ってゆーて

 食用としては割と有名なやつやな。

 肉厚でプリッとした食感やから煮ても焼いても美味いんやで』



 その2つは食用として市場にも出てるけど


 あんなに肉厚でしっかりしたのは中々無いわよね。


 アレを焼く? ・・・ごくりっ。


 ダメね、想像しただけでも美味しいのがわかるわ。



「あ、あの・・・アルさん。

 この地面から生えてる赤いキノコってやっぱり毒キノコだか?」


『ん? あー、それは実はちゃうねん、ロバやん。

 普通は真赤とかカラフルなやつは毒キノコが多いんやけど

 それは【タマゴタケ】ってゆーて、食用なんや。

 風味はそうでもないんやけど、味が濃くてな~。

 吸い物とか汁に入れると、これまた美味いんやわ』


「た、食べれるんだか?

 じゃ、じゃあこれも収穫するんだな」



 え・・・食べれるんだ・・・!?


 ギルドの会報とかで、食用可能な野草やキノコも掲載されてて


 注意書きには必ず、派手なキノコは猛毒の物が多いから


 食用にするのは避けましょうって書いてるけど


 まあ、そうよね、全部が全部そうって訳も無いか。


 後で食べるのよね? ちょっと楽しみ・・・。


 ・・・あれ? ノブユキさんが戸惑って・・・何あれ!?



(ザワザワッ)


「うわっ! でかーーーっ!!?」


「ナニアレ!? アレって・・・キノコなの!?」


「で、でっかいでヤンスね!? キ、キノコ・・・?」


「お、お師様? このキノコはひょっとして・・・」


『おっ!? お~~~~~~~!!!

 よっしゃ! 大成功や!

 ちゃ~んと育ってくれとるやんか!!!』


「やりましたわね! ご主人様っ!!!」


「はわわわっ、と、ととさま?

 これも食べれるキノコなんですか?」


『せやで~~、このキノコは【ニオウシメジ】ってゆーてな。

 【フソウ】でも最大って言われとる、食えるキノコや!』


「に・・・におう? 臭いんですか? うおっ(くんくん)」


「(くんくん)あれ? 別に臭くはないんだな」


『わははは! その{臭う・・・}やのうてなー。

 【仁王様におうさま】の{におう・・・}やな。

 【仁王様】みたいに、でっかくてがっしりしとって

 立派やから付けられた名前やな~、誰がつけたかは知らんけど』


「な、なるほど・・・」


「よくわからないけど、それにしてもでっかいなー」


「アタシ、こんなでっかいキノコ初めて見たよ・・・」



 うん、私も・・・。


 と言うか、最初見た時にキノコって聞かなかったら


 とてもじゃないけど、キノコとは思えなかったわね。


 これも食べれるんだ・・・本当に食べれるの?



(パンパンパンパン!)


『よっしゃ、皆聞いてくれるか~?

 とりあえずキノコはこんなもんにしといて一旦休憩すんで~!

 こっちに簡易テーブルとイス用意しといたし

 飲みもんと軽食も用意しといたからな~。

 それに、さっき収穫した、うま~い梨もあんで~!』


「「「「「わーい!!」」」」」

「「「「はーい!」」」」


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↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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