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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
234/401

234 冒険者Aさんとさあ出発だ!

あらすじ:ご主人様的にはミケニャンさんも弄り甲斐があるようです。


視点:実は冒険を楽しみにしていた サクさんの従者 サンシターさん

『』:アルファさん


 冒険! 冒険でヤンスよ!


 オヤビンに保護されて、お嬢様マスターの従者にしてもらってから


 農園のお手伝いばっかりしてたでヤンスけど


 ついに冒険でヤンスっ!!!


 アッシ、実は冒険と聞いて、ワクワクで楽しみだったんでヤンス!


 今日はその冒険の日!


 準備はオヤビンがしてくれると言ってましたでヤンスけど


 皆さんもきっと気合の入った格好で・・・あれ?


 オヤビンとアネサンは普段着でヤンスね・・・?


 あっ! そ、そうでヤンスね!? こ、これはきっと余裕の表れ!


 強者の余裕ってやつでヤンスよね!? ね?


 その証拠にオヤビンとアネサン以外の皆さんは当然・・・。


 うんうん、長袖の丈夫な作業服につば広帽子。


 背には籠やリュックを背負って、腰には鉈に鎌でヤンスかー。


 完璧じゃないでやんすか~。



「完璧にいつもの農作業スタイルでヤンスーーー!!?」


「うわっ!? び、びっくりしたんだな・・・」


「何ですー?

 何を騒いでるんですか、このピンクのナマモノは?」


「ええっ!? あ、あの・・・!?

 きょ、今日って{狩り}でヤンスよね!?

 ぼ、ぼ、冒険でヤンスよね!????」


『ん? せやでー?

 どーしたんや、サンちゃん~』


「・・・・・・(実は私も同じ事思ったのよね)」


「あれ? どうかしたんですか? リマさん、うおっ」


「・・・いや、そりゃそう思うよね(ぼそっ)」


「えっ? 何か言った? ライス」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




(ザッ、ザッ、ザッガサササササ)



 そ、そう、早とちりはダメでヤンスよね!


 皆さんの格好は一旦忘れるでヤンス。


 ここは町からも近い森でヤンスし


 出てくるモンスターも危険じゃないんでヤンスよ、きっと。


 それこそ、オヤビンとアネサンが居れば安心、大丈夫!


 今は、街道から外れて、森の奥へ奥へ進んでるでヤンス。



(ザッ、バサッ、ザッザッ、バサバサッ)


「あ、あの、せ、先生?」


『おー、何やー? ライスちゃん。

 気分でも悪ぅなったんかー?』


「い、いえ、ま、まだ大丈夫です。

 みんな居るし、それほど怖くないから・・・。

 あっ、違うんです、ちょっと聞きたい事があって」


(ヒュッ、バサッ、ヒュッ、バサッ)


『そーか? 大丈夫ならええんやけど

 ちょっとでも辛くなったら、絶対にゆうんやで?

 んで? 聞きたい事って?』


「え、えっと、今って草むら切り開いて進んでますよね?

 あっちに道になってる所有るじゃないですか。

 多分、獣道だと思いますけど、あっちじゃダメなんですか?」



 ・・・実はアッシも同じ事考えてたでヤンス。


 小さくても、既に道があるんだったら


 あっちを通った方が早いし、楽だと思うんでヤンスけどね?


 大体は、体の大きなローサンとオヤビンがやってくれてるので


 アッシもそこまで疲れてないでヤンスけど


 やっぱり、疑問には思うでヤンスよ。



「・・・・・・ぬふっ(にやっ)」


『おっ? ・・・くくっ(にやり)』


「ええー!? 何でいきなり笑い出したの先生っ!?」


『あー、いや、すまんなライスちゃん。

 別にライスちゃんの事を笑ったんやなくてなー。

 ちょっと前に、サバミソが全く同じ質問してきたんを

 思いだしただけなんやわー』


「・・・あっ、そ、そういえば、あったんだな。

 あれは、前に薬草採取に行った時だっただか?」


「薬草、薬草・・・あっ! そうですね!

 確かにあの時、同じ事をアルさんに聞きましたよ! うおっ」


「なるほど! 思い出し笑いって事でしたか。

 てっきり、ライスが面白い事聞いちゃったのかと・・・」


「あはは、アタシもちょっとそう思っちゃいましたよ。

 何か変な事、聞いちゃったのかなーって!」


『わははは、誤解させてもーて、すまんな。

 ちなみに、理由は何やと思う? ライスちゃん』


「あっ、もちろん、正解知ってるローもサバミソも

 教えちゃダメですよ~?

 あと、知ってそうなユキさんも」


「あっ、はい! うおっ」

「わ、わかったんだな」

「私もですか? いえ、確かに知ってますけど・・・」


「ライス! 頑張って!(ぐっ)」


「むう・・・すっごい他人事みたいに言うわね、モブコ」


『いや、モブ子ちゃんも考えるんやでー?

 普通に山歩きで必須の事やねんから』


「えっ!? ええと・・・(おろおろ)」


「にひひひっ、何おろおろしてんのよ、モブコ」


「(くすっ)ふふっ、私もこれは

 答えを控えた方が良さそうですね。

 その事はトロットさんに教えてもらってますし」


『おっ、すまんなーリッちゃん。

 それにしてもリッちゃんも知っとったかー。

 さすがは、笑顔も可愛いギルド職員さんやな!!』


「・・・はいはい、ありがとうございます。

 お世辞のお上手な冒険者さん(じとー)」



 獣道を使わない理由でヤンスか・・・。


 うーん、うーん?


 お嬢様マスターはお分かりになるでヤ・・・あっ。


 すっごいハテナ顔でヤンスね、お嬢様マスター


 それにしても、オヤビンとメガネサン。


 いきなりイチャイチャするとは思わなかったでヤンス。


 仲良いんでヤンスね。



「イチャついてませんわよ、ピンクのナマモノ」



 うーん・・・まだアッシは


 オヤビンの周辺の事情をよく知らないでヤンスけど


 やり取り見てるとこれはアレでヤンスかね?


 恋人とか、夫婦とかそういうやつでヤンス?



「違いますって言ってるでしょ、殺しますわよ? サン」



 ひいっ!? あ、アネサン!? 怖いっ!!!


 す、す、すみませんでヤンス!!!!


 あ、あと、さらっと心読むのは勘弁して欲しいでヤンス。



「わかれば良いんですのよ、わかれば(にこおっ)」


『なんやー? ミケ』



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↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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