233 冒険者Aさんと鼻の利く人達
あらすじ:最近のリマさんは弄り甲斐が有ると周囲の人達からは好評です。
視点:ご主人様の命令には絶対服従(※正し、ご褒美必須) ミケニャンさん
『』:アルファさん
「(じとー)何故居るし」
「まあまあ、ええやないですかミケねーさま!」
「そうそう! ボクもそう思うな!」
先程、ご主人様のご命令でメモを渡しに行ってきて。
さあ、帰ってきたし夕食まで、ご主人様に愛でて頂こう~と
ウキウキ気分だったミケの気持ちが台無しですよ!
この2人・・・何しに来たんでしょうねえ・・・。
いや、何となく想像はつくんですけどね。
『わはは、おかえりさんや、ミケ。
お使いありがとうな~(なでなで)』
「ほにゃ~~~~~ん!!(すりすり)」
「・・・うう、ええなあ、気持ち良さそう」
「ふっ! いつもボクの事をワンコだとか言ってるくせに
自分の方がワンコみたいじゃないか!」
はあぁあああ~~~~ん!! コレですよコレぇ~~ん!!
どんな面倒臭いご命令されても、ミケはご褒美さえあれば
何でも喜んでさせて頂きますよぉおお!!!(びくんびくん)
『(なでなで)え~っと? んで、キミらどうしたんや?
晩飯食いに来たんか~?(さわさわさわさわ)』
「はうっ~~~~~!!!?(びくくん)」
「うん、そう! ・・・あっ!? 違う違う!!」
「ええ! ご相伴に・・・いえ、ちゃいますよ!!」
(なでなで、なでなで)
「ほふぅ、ええ~~~? 違うんですかぁ~?
(びびくんっ)わふんっ!? ほにゃ~~~」
しょんなばかにゃ~~~!?
食欲の権化みたいな、この2人が~~~?
はうっ!? ご、ご主人様そこはもっと優しきゅ~!!!!
「ねえねえ! 聞いたんだけどさ、明日狩りに行くんでしょ?」
「実は、ウチもそう聞いたんですけど、おじさま!
もし良かったら・・・」
「「ボウクチも連もれてってくよれまへん!?」」
『わははは! 何ゆーてるかまったくわからんで?
落ち着いて順番にゆってなー!(さわさわさわ~)』
ぬは~~~!! そっちですきゃ~~~~!!!?
きょの2人、明日の{狩り}の内容にっ!?
何となく気付いちゃって、押しかけてきたほにゃ~~~!!
しっぽは・・・しっぽは~~~~!? (びくんびくん)
「・・・ふっ! お2人とも何の事ですかね~?
ただの調査ついでに狩りの訓練するだけですよ~?
あなた達が来ても何の得も無いですわよ~~?」
「「え~~~~~!?」」
『わはは! まー、得がどーのは置いといて
さすがに、今回のは色々と手続きしとるから
急に言われても、ちょっと無理やねん。
すまんな、2人共~』
「うーーーー、そうなの? ダメかー(じーーー)」
「それは・・・残念やけど諦めんとダメやね(ちらっちらっ)」
「・・・・・・(じとー)」
こいつら・・・この表情。
絶対に何か狙ってやがりますわよね・・・。
・・・あっ!? まさか!!
ダメですよ! ご主人様っ!!! 言っちゃダメ!!!
あひゅんっ!? ごごご、ご主人しゃまっ!?!
ミケ、そこ弱いので! その弱いとこ撫でちゃダメ~!!
『わはは、お土産持って帰ってきたるから
今回は我慢してな~?(こしょこしょこしょ)』
「「・・・・・・!!!(ぱああああ)」」
あ~~~~~~~~~~~!!!?
言っちゃいましたか~~~~~~!!!
ぐぬぬぬ、こっちが本命だったとは~~~!!?
ミケの目を持ってしても、ひょわああああっ!?
み、み、耳の裏は!! しょこ本当にいいっ!!!
~~~~~~~~~~~~!!!!!?
~~~~~~~~!!!!!
・・・・・はふう。
え、えっと? 何でしたっけ? 土産?
まー、いいんじゃないですか?
どの道、大量に持って帰ってくる予定でしたし?
「(ぐで~)ほらほらー、あなた方。
お土産の催促もして、用事は済んだでしょー?
もう、帰ったらよろしいんじゃないですかー?」
「「えっ!?」」
「えっ?」
「もちろん、晩ご飯は食べてくよ!?」
「もちろん、夕食も頂いてくつもりやけど!?」
『そっかそっか、じゃー、ツリーさんにゆーて
2人の分も用意してもらおかー』
「「やった!!!(きらきらきら)」」
「こいつら・・・」




