228 冒険者Aさんと引越しの準備
あらすじ:『OK~!』「「わーい、やったー!」」
視点:実は一緒に引越しに誘われて嬉しい モッブコットンさん
『』:アルファさん
「あれ!? お引越しって昼からじゃないんですか?」
「確か、お昼からって聞きましたけど?」
「いや、何を言ってるんです? お2人とも~。
昼から引っ越すって事は、午前中の間に
全部荷物を回収するって事じゃないですか」
『せやでー、午前中の間にパパッと荷物回収して
昼前にはチェックアウトすんでー。
んで、昼からは部屋に荷物入れるやろ?
その後で、足らんもんとか有るやろから買い出しに行って
それで初めて、引越し完了ってもんやんか~』
「「えっ!?」」
あっちゃー!? 私、完全に勘違いしてた。
てっきり、お昼から片付けて荷物を運ぶものだと・・・。
「あら? でも幾らか、既に荷物は纏めてあるようですね?
これならサクッと終わりそうですか?」
「ま、まあ昨日の内に、私物とか小物はある程度・・・。
元々、私達の荷物なんてたいしてありませんので」
『わはは! 事前に準備できとるとか、2人共偉いやんか~。
そんじゃ、他の荷物ってメイン装備とかぐらいなん?
その辺は受付で貸し倉庫に預けとるんやろ?』
「えっと、武器とか防具は倉庫に。
まだ私の装備関係だけ、運べる様に纏めただけで・・・」
『んー?』
「えーっと、先生。
家具は全部備え付けの使ってるから、無いんですけど
服とかが、まだタンスにしまったまんまなんです。
そんなには無いんですけどね。
あとは、コップとか食器とかがちょっとある程度かな」
『あー、なるほどなー。
そんじゃ、キミらは食器とかその辺を選別して
そこのテーブルの上にでも置いてってくれるかー?
俺らには、どれが元々あった備え付けのもんかわからんし』
「あ、はい・・・」
えっと、そうだよね。
どれが元々あったものかは私達しか知らないんだし。
大きい家具には【ビアー】の刻印があるんだけど
小さいのはわかりにくいし。
・・・ん? 私達がこっちってことは?
あれ? じゃあ、ミケさんとアルファさんは・・・?
(カチャッ、ガタタッ)
「ああ、これですね~?
それじゃ、ご主人様~、ミケがどんどん出してきますので
ご主人様は【魔法の鞄】に詰めてってもらえますか~?」
『よっしゃ、任せろー』
(ガッサガッサ、ひょいひょいひょいひょい)
「「・・・・・・」」
「(ひょい)あっはっは、これは色気の無い下着ですわね。
女の子なんですから、もっと可愛いのを~。
(ひょい)お? こっちはやけに可愛い!
ヒヨコ柄ですか、良いですね良いですね~」
「「・・・・・・・・・ひゃああああああ!!?」」
▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽
▽ ▽ ▽ ▽ ▽
▽ ▽ ▽
▽
「んもー! アルファさんも居るのに
さすがに恥ずかしいじゃないですかー!(ぷんぷん)」
あ~~~~!? 恥ずかしかった~~~~!!
この間、思わず衝動買いしちゃったアレを!
今、一番のお気に入りのアレを!!
あうう・・・さすがに、バッチリ見られちゃったよね?
「はあ・・・?
何度も、一緒にお風呂に入ってるのに今更なのでは~?」
「うわーん! それとこれとは別ですよお~~~~!」
「(にやっ)そうですよー、ミケさん。
アタシのは、色気の無い普通の安物パンツだから
見られてもたいして恥ずかしく無いですけど
モブコのは、この間可愛いの見つけたって言って
買ってからも大はしゃぎしてた、お気に入りの
可愛いヒヨコちゃんパンツなんですから!!」
「!!??(かあああああああ)
ちょ、ちょ、ちょ、ちょっとお!? ライスゥ!?
な、な、な、何でそんな事まで言っちゃうのよ~~!!」
「ん~? 何のこと~~? にっひっひ!(くすくす)」
「まあまあ、落ち着いてくださいなー、モブ子ちゃん。
お昼からは買い物もしますし、せっかくですから
お2人の服とか下着も、もう少し買い足しますわよ~。
あなた方、幾らなんでも替えが少なすぎますわ!
選ぶのは、このミケお姉様にお任せなさい!!」
「「えっ!?」」
『そして、払いは俺に任せろー』
「「えええっ!!?」」




