21 冒険者Aさんと調査続行?
あらすじ:朝ご飯は、握り飯と目玉焼きとお味噌汁とお新香でした。
視点:アルファさんの大切な従者 蕎麦よりもうどん派のミケニャンさん
『』:アルファさん
「ごちそうさまでした。」
「ごちそうさまでした、うおっ。」
荒れ狂った暴風によって全てが崩れ去り、暗雲が立ち込めようとも
ご主人様の愛があれば、雲間から光が漏れて降り注ぎ、あっという間に蘇る・・・・。
人、それを・・・復活という!!
「ミ・ケ! 大・復・活~☆ !!」
『そらよかったな、これで遠慮なくこき使えるわ。』
「(´・ω・`) しょんなー」
【フソウ】的に言えば、{阿と吽の呼吸}もしくは{ツーと言えばカー}。
ミケとご主人様の打てば響く関係は、とどまるところを知りませんね。
ぜひともこの調子で{割れ鍋に綴じ蓋}の関係を目指しましょうか!
ぬふふふふふふふ。
『ところで、サーバクンくんは、この後どーすんのや?
俺らは昼ぐらいまで調査(という名の潮干狩り)してから町へ戻る予定やけど。』
「あ、あのっ! 自分でも図々しいとは思うんですけど
アルファさん達に着いて行ってもいいでしょうか? うおっ。」
「まあ実際、地上に出たのはいいけど右も左も分からず
特に目指す所も、雨露を凌げる住処も、日銭を稼ぐ当てもないでしょうしね。」
・・・いくらこの子の外出を許可したといっても
【乙姫様】を始め、あの面倒臭がりで引き篭もり体質の【リューグー】の住人達が
そんな細かい所まで予想して面倒見てあげてるとは到底思えませんねぇ。
「うう、おっしゃるとおりです、うおっ。」
『んー、まあ落ち込むようなこっちゃないし
こっちも予想はしとったしな。
おkおk。
そういう事やったら、当分の間、キミの生活が落ち着いて
目標見つかるか【リューグー】へ帰るかするぐらいまで面倒見たるわ。』
「あ、ありがとうございます!! よろしくお願いします、うおっ!」
「ふむ・・・そうと決まればご主人様!
早速決めなければならない事がありますよね!?」
『ん? 決めなきゃならん事ってなんや?』
それはもちろん! アレですよアレ!!
一心不乱、わき目も振らず、無我夢中、一所懸命、一意専心
首尾一貫、突き動かされるように、ひたすら、没頭して
アレを決めるべきなんです!!!
そう! アレとは!!!
「あだ名に決まってるじゃないですか!!!!」
『・・・・・・お、おう?』
「あ、あだ名ですか? うおっ。」
「そうです! 同行して寝食を共にするんですよね!?
・・・という事はもう立派なパーティですよ!!
であれば他人行儀な呼び方よりも親しみの湧くあだ名を決めるべきですよ!
それでこそ彼も馴染みやすいでしょうし!
それでこそ結束も保たれるってものですよ!!
それでこそ絆も生まれるってもんですし!
それでこそミケもご主人様にもっと愛でて頂けるでしょうし!!
それでこそご主人様へのエロ行為もはかどる事間違いなしですよ!!
そうは思いませんか? いえ、思いますよね! そうですよね!?(超早口)」
『せ、せやな。
(アカン、薬効きすぎてハイになっとんな)』
フゥーーーハッハーー! 何か! とっても!! 楽しくなってきましたよ!!
どんな親しみの湧く呼び名を考えてあげましょうか!!
やはり、省略して少しかっこいい系か!
それとも、呼ばれてちょっぴり恥ずかしい系!?
いっそ、【フソウ】で流行ってる{【厨二病神】におまかせコース}とかも
捨てがたいですね!!
『うーん・・・サーバクンくん、キミ何か希望はあるかー?』
「えっと、急に言われましても、特には思いつきませんよ、うおっ。」
「ここは、ミケが1発決めて・・・!
あっ! その前にご主人様!
背中がむずむずするので撫でてください!!
大丈夫! ミケがお膝の上に行きますので!
(イソイソ・・・ポスッ)ほら! これで思う存分撫でれますよ!
さあ! さあ!!(バンバン)」
『はあ? まあ別にええけど・・・(ナデナデ)
んで、どんなん考えたんや?』
「(ぞわぞわぞわ)ほわっ・・・はふぅ。
ふふふ・・{セクシー生足}!!
なんていかがでしょうか!?」
『・・・そういえば、キミ【リューグー】では
周りに何て呼ばれてたんや?
呼ばれてた略称とかあだ名とかないか?』
「え、えっと故郷では・・・」
「もしくはもしくは{†青銀鱗†}とか青少年の琴線に触れ
(ナデナデ、ツーーーー)はうううっ!?(びくんびくんっ)」
んほぉお゛お゛おっ!!
せすじからくびつたってみみのうらのつけねとから”め”ぇ”ええ!!!?
『(ナデナデ)んで、故郷ではどんな呼ばれ方してたん?』
「え・・・えっとですね、家族や一族の人達からは{サーバ}と呼ばれてましたけど
【リューグー】では、一族の名前は略称でも必ず入れるので、他の一族の人達からは
{サバミソット}とか{サーバミーソ}とか呼ばれてました、うおっ。」
『あーーーーー、何とか家の~さんとか、~村の~さんとかと似たようなもんか。
【フソウ】でも似た呼び方してるところあるなぁ。(サワサワサワ、キュッキュッ)』
「(びくんびくん)ん”あ”あ”あ”あ”(びくっびくっ)」
「あっ、そういえばご先祖様が【キノト様】に最初に名前を付けてもらった時
【フソウ】の様式で決まったって聞いたことあります、うおっ。」
『(ナデナデ、モフモフ)ほうほう、そりゃ中々興味深いな。
・・・ん?
あ、そしたら、名前に{クン}が入ってるのは、やっぱその名残なんか?
(モフモフツツツツツツー)』
「そうですね、そう聞いてます、うおっ。
ボク達は見た目でオスメスの判別付き難いですから
オスの場合は名前の終わりに{クン}が、メスなら{チャン}が付きます、うおっ。」
『なるほどなぁ、前行った時に{クン}とか{チャン}付く名前をよく聞いたけど
やっぱ、そういうことやったか。
あ、そしたらそれ以外で聞いた名前は略称やったんやな。』
・・・・・んあうあう、ふうぅううう。
ようやくもどってこれましたわーー。
ご、ご主人様のナデナデが気持ちよすぎて何度も昇天モノでした・・・
はぁああ、あんまり長時間ナデナデされたら死んじゃいますよおおおおお。
そういえば何の話でしたっけ?
「はふぅ~~~、じゃあもう{サバミソ}でいいのでわ?」
『・・・{サバミソ}か。(じーーーーーーー)』
「?」
『ああ、うん。
実に{サバ味噌}っぽいな。
えらいしっくり来るというか来すぎるあだ名やな。
キミさえよければ、それでもええか?』
「あっ、はい! 大丈夫です、うおっ。
何か、あだ名つけてもらうのって新鮮ですね!
ありがとうございます! うおっ。」
『ま、まあ、キミがええんならそれでええんやけどな。
じゃあ、俺らはキミの事をこれから{サバミソ}って呼ばせてもらうわ。
だから、俺らの事も好きに呼んでくれてええで。』
「あ、ミケの事は省略して{ミケさん}でもいいですけど
親しみをこめて{ミケ姐さん}と呼んでくれても結構ですよ?」
「あ、はいっ、うおっ。
それでは{ミケ姉さん}と呼んでもいいですか?
ボク、弟とか妹は居るんですけど
兄や姉は居ませんので呼んでみたかったんです、うおっ。」
ぬっふっふ。
これでミケにも舎弟ができましたよ!
何かサバミソのニュアンスからはちょっと義弟っぽい感じもしますが
そ・れ・も・ま・た・良・し!!・・・ですわ!
{姉ムーブ}ってやってみたかったんですよね。
「ミケは丁度{15才}ですしね!
まさに{姉さん}って感じじゃないですか!!?
圧倒的・・・まさに圧倒的な姉の貫禄!!」
『15才は15才でも{115才}やけどな。
どっちかと言うと{姉}っていうよりも{姑}の貫禄っぽくないか?』
「ひゃ・・ひゃく? うおっ。」
「ご主人様っ!?
サバミソっ! ミケは、お姉ちゃんは!!
{115才}でも{ピッチピチの115才}なんです!!
人間で言えば{15才}!!!
そこは間違えないように!!!!」
「あ、はいっ、うおっ。」
『そんじゃ、サバミソ、いつまでかは知らんけど
まあ、気が済むまで俺らに着いて来るって事で話進めてええんかな?』
「はい! アルファさん、それでよろしくお願いします! うおっ。」
「(ごろんごろん、すりすりすり)じゃあ、ご主人様~。
今日の調査はそこそこで切り上げて、町へ帰還ですかね?」
『せやな。
経験的にアレ出現する雰囲気でも無いしなぁ。
何となくやけど、1週間後とかそのぐらいちゃうかな・・・。
少なくとも、町でサバミソの登録済ませて
町を案内するぐらいの余裕はありそうやしな。
調査の続きはまた今度でええやろ。』
「あの、登録っていうのは? うおっ。」
『ん? ああ、【冒険者ギルド】への登録やな。』




