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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
204/401

204 冒険者Aさんとごほーこく ⑦

あらすじ:リマさんは気持ちに余裕ができてハッスルしちゃったようです。


視点:結局どんどん後回しになって報告が夜になった ノブユキ・ムトウさん

『』:アルファさん


 ・・・サクとサンシターさんもすっかり寝ちゃいましたか。


 ま、仕方ないですよね。


 今日は朝から初めての事尽くしでしたでしょうし



『で? 確か、ユキ達とマイクくんらでパーティ分けて

 役割も分けてダンジョン行ったんやろ?

 んで、成果はどんな感じやったん?』


「えーっと、マイク君達が攻略と討伐メインで

 ユキさん達が採取メインでしたっけ?」


「はい、マイクさん達の方は順調に進んだそうで

 下層への階段を見つけたそうです」


『おっ!? 凄いやん。

 1日・・・あ、2日目か。

 それでも2日目で見つかるとか運ええな~』


「ですね~、何階層有るのか知りませんけど

 ちゃんとマッピングして進んでても

 1週間以上かかるとか普通ですのに。

 ・・・で、下層に進んだんですか?」


「いえ、今回はマッピングのみに留めて

 下層へは準備を整えてから、後日に降りるそうです」


『ほー? ええ判断やな。

 準備は忘れたらアカンからな~。

 (こくこく)うんうん、マイクくんは

 リーダーとしてええ感じに成長しとるやん』


「むしろ、{パーティの知恵袋}を自称してる子が楽観的過ぎて

 後ろに(笑)が付きそうな感じですからねー。

 必然的にそうならざるを得なかったのかも・・・」


『・・・それはそれで、ありえそうやなー』



 以前がどうだったのか、私は知りませんので


 本来の資質がどうなのかも分かりませんけど。


 ・・・なるほど、環境で鍛えられたタイプですか。


 実際、そういった叩き上げで鍛えられた人の方が


 下手に資質の有る人よりも良い働きされますよね。


 芸能の世界でも、政治の世界でも、戦場でも・・・。


 はあ・・・、我が家の困った姉や弟の様なタイプは


 {考えるな! 感じろ!}ですからね、困ったものです。


 まあ、環境で鍛えられた人の場合。


 ほとんどは、本人の意思や希望とは別ですし


 それはそれで精神的負荷ストレスも大きいですから


 一概にどちらが良いとも言えませんね・・・。



「マイクさん達の進行具合はその様な感じですね。

 モンスター素材も、特に目ぼしい物は無かったそうですが」


「ですが?」


「宝箱を見つけたそうですよ、しかも3つも」


「『3つ!?』」


「(もそもそ)う・・・ん・・・むにゅ・・・」


『(ひそひそ)おっと! アカンアカン。

 サク達を起こしてまうとこやったわ』


「(ひそひそ)それにしても、3つは珍しいですわね。

 大体、1回潜って1つ出るか出ないかぐらいですのに」


「(ひそひそ)そうなのですか? ミケお姉様。

 宝箱って、それほどの低確率だったのですね・・・」



 なるほど、それほどの低確率であれば


 お師様やミケお姉様が驚かれるのも無理はありませんね。


 しかし、それならば、今回の3個と言うのは


 何か原因があったのでしょうか?


 うーん・・・もしかして宝箱の出現に何らかの法則が?


 特定のモンスターを倒す? 特定の通路を通る?


 もしくは特定の壁を壊す事で出現する?


 或いは、特定の時間内でのみ出現するとか?


 ひょっとして、どなたかのスキルが関係してるとか?


 むう・・・候補が多すぎてわかりませんね。


 はは、私ったら何を考え込んでるんでしょうか。


 これだから、家族や知人からも、考えすぎとか


 取り越し苦労などと、言われちゃうんでしょうね。



『(ひそひそ)わははは、その様子やと

 {何でそんな事が?}とか

 {何か原因が?}とか思ってそうやな~。

 しかも、{考えすぎるのが自分の悪い癖}とかも

 思ってるんちゃうか~?』


「っ!?(びくっ)」


「(ひそひそ)ぬっふっふ、図星でしたわね~~。

 さすがに今のは思いっきり顔に出てましたわよ~?」


「(ひそひそ)うう・・・恥ずかしい所をお見せ致しました」


『な~にが恥ずかしいんや?(ぽんぽん)

 何も恥ずかしい事あらへん、ユキ。

 むしろ、それこそが大事なんやで?(なでなで)』


「・・・ふえっ?(ぽわーん)」


『ええか? どんだけ能力があろうが素質があろうが。

 物事に注意も払わへん、疑問も持てへん。

 そんな奴は、冒険者としても技術者としても2流以下や。

 少なくとも、俺の弟子にそんな奴はいらんわ~。

 だから、その素晴らしい癖は大事にせんとアカンで?

 ま、でも、考え過ぎも疲れるからなー。

 ほどほどに、ほどほどにやで?(なでなで、なでなで)』


「お師様っ・・・(じーーーーん)」


「ご主人様っ・・・次は遠慮せずにミケで。

 さあ、どうぞどうぞ(ぺしぺし)」


『(ぺしっ!)さっ、そんじゃ寝よかー』


「うえ~~~、そんな~~~~~~~、ご主人様~~~!?」


「おやすみなさい、お師様、ミケお姉様」


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↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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