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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
2/401

02改 冒険者Aさんと従者のぼやき

修正版

月日とかは後回し。

徐々に続きも手直ししていきます。

==========================================

あらすじ:アルファさんお誘いをスルーされる


視点:アルファさんの従者 大妖狸ミケニャンさん

『』:アルファさん

==========================================



◆冒険者ギルド前◆



 もう! 何なんです!? あのメガネ女!!


 毎回、ご主人様のお誘いを断るだなんて!!


 そんなんだから行き遅れに~~!


 えっ? 100才越えてるお前が言うか~


 ですって!? ひどい! ご主人様!!



「ミケの事はどうでもいいじゃないですか!

 そもそもミケはご主人様の従者ですし

 【大妖怪】ですし? 狸ですし?

 ミケはまだ【大妖怪】になりたてで!

 ピチピチの…ピッチピチの115才!

 だからいいんです~!!」


『わはは! ピチピチの115才とか

 えらいインパクトのある言葉やな』


「この姿になってから15年なんですから

 人間と同じ15才って事ですよ!!

 ご主人様のお供をして20年!

 ご主人様一筋の忠狸ですよ!?

 ですので、ご主人様!

 あんなメガネ女の事は放っといて

 ミケと番になりましょうよ~~!!」


『いやー…お前が人型になれるまでの5年間。

 狸姿の方でガッツリ慣れてもうたしなー』


「え───?」


『大体にして、今のお前の姿って

 どー見ても10才ぐらいやないか。

 しかも、耳とか尻尾とかふっさふさで

 まんま狸の特徴残っとるし』


「ええ────!?」


『せやな~、俺の好みとしては

 {知的で包容力のある大人な女性}やな!

 例えば、リッちゃんとかばっちり!

 ミケじゃ、色んな意味で無理やで~』



 ぐぬぬぬぬ……。


 ま、まあ…仕方ないですけどね。


 ご主人様の従者になった頃って


 モロに獣姿でしたし。


 ですが!!



「ふふふ…甘いですわ! ご主人様。

 ミケが何も知らないとでも?

 【フソウ】の【遊郭街】でのご主人様の好み。

 ミケは、ば~っちり把握してるんですよ?

 {尽くす女性}…お好きでしょう?」


『ぬっ!? そんなもん把握されとったんか!

 う~ぬ…少しショックやな』


「当然ですわ! それにご主人様!

 ミケもそのうち{ないすばでぃな美女}に

 なる予定ですし! いいえなりますわ!

 そして、断言してもいいですけど

 ミケほどご主人様に尽くす女は居ませんよ?」


『…ってゆーか、ミケ。

 今の姿になって15年は経っとるはずやけど

 ほとんど変わらんよな、お前。

 ほんまに外見って成長すんの?』



 まー…当時のミケは、まだただの【妖狸】で


 【フソウ】の都付近を縄張りにして


 ご近所の【妖狐】と長年争ってたら


 ちょ~っと悪名上げ過ぎちゃったせいで


 ご主人様達が調査に来たんですよねー。


 で、早とちりして襲い掛かったアホ狐は


 フルボッコされて滅殺。


 ミケも危うく滅殺されかけましたけど


 あっ、コレ無理ぃ~って泣いて謝ったら


 あっさり許してくれたんでしたよね。


 ……正直、意外でしたけど。


 それから、ミケは保護観察される形で


 【行者組合】にご主人様の従者として登録され


 あっという間に20年…。


 まさか【妖狸】が100才越えると


 存在が【大妖狸】に昇華するだけじゃなく


 本体が人化した姿で固定されるとは


 ミケもご主人様も知りませんでしたから

 

 あの時は本当に焦りましたわよねー。


 しかも、今度は元の【妖狸】の姿になるには


 変化が必要になるとか…。


 本末転倒じゃないですか、やだー!


 …でも、そんなことよりも! 問題なのは!


 ミケが【大妖狸】になって人化した姿が


 狸耳とふさふさの尻尾付きの幼女って事です!


 【妖狸】の時、よく変化してた姿って


 むっちむちな巨乳美女とかだったのに…。


 ご主人様好みの姿だったのにぃいい!!!?


 ぐぬぬぬぬぬぬ!!!!



「で・す・が!! ご心配いりませんわっ!

 大丈夫です、大丈夫ですよ! ご主人様っ!

 ご主人様は【フソウ】で長く過ごされました!

 だから、きっと問題ありませんわ~!?」


『いやー…何が大丈夫やねん。

 確かに俺は【フソウ】に長い事住んどったし

 その文化にも慣れ親しんどるけど。

 俺は【少女愛好家ロリコン】やあらへんし

 【半獣人愛好家ケモナー】でもあらへんしな~。

 ましてや、【同姓愛好家ホモォ】とはちゃうし

 【性逆転愛好家トランス】な訳でもないで?

 …ん~、俺も結構、色んな大陸周ったけど

 そう考えたら【フソウ民】の性癖って

 闇が深すぎへんか? まー…別に

 個人の性癖を否定する気もないけどな~』


「……ご主人様」


『なんや?』


「【少女婆愛好家ロリババァ】はどうですか?」


『無いわー…【外見だけ少女ゴーホーロリ】やったら

 まだ範囲内やねんけどな~。

 でも、【少女婆愛好家ロリババァ】は範囲外。

 …さすがに無理やわー』


「イケる! イケる! 絶対イケますよー!!

 諦めちゃダメですよ! もっと積極的に!!

 ご主人様ならイケますって!

 素質はありますよ!! ね!?」


『何のやねん。

 てゆーかお前は【フソウ】の【太陽神様】か!?

 …いや、そもそも何の話しとんねん』



 うぬぬぬぬぬぬ……。


 相変わらずご主人様は手ごわいですね。


 それにしても、従者になってからの5年間。


 まだ獣の姿だった時は、お風呂も一緒で


 全身隅々まで洗ってもらったり!


 一緒の布団で抱いてもらって寝たり!!


 ご主人様の手でご飯食べさせてもらったり!!!


 それはもう、色々してもらえましたのに!!?


 今の姿になってからというもの


 お風呂は一緒に入るだけで


 せいぜい、お背中を流して差し上げたり!


 一緒の布団で抱きついて寝たり!!


 ご飯の時もご主人様のお膝の上に座る程度!!!


 ひどいですわ!!


 これがミケへの仕打ちだなんて…!!

 

 …ん? よく考えると大差ない?


 いえいえいえ!? 少なくとも


 抱っこしてモフモフされたり


 毛づくろいは回数減っちゃいましたよ!!


 ……………はっ!?


 そんな事よりも今はあのメガネ女の事ですよ!


 …そう言えば、そもそもですが。


 ご主人様は何であんな地味なメガネ女を


 あれほど気に入ってるのでしょうかね?


 ミケの方が何倍も! 何十倍も!!


 良い女だと思うんですけどね~~~~~。


 そりゃ、あの新人のアホの子とは違って


 受け答えは丁寧で応対しっかりしてますし?


 依頼に関しても、依頼書に記載の無い事まで


 依頼主にしっかり確認を取って


 クエスト受注の際に細かに伝えてくれますし?


 他所の国のギルド職員みたいに


 架空の実績作り上げたりもしなければ


 報酬のごまかしも中抜きもしませんし?


 新人冒険者の子達には、元冒険者の観点で


 助言や忠告をしてるのをよく見かけますし?


 ………あれ? もしかして


 ギルド職員としてはかなり優良なんじゃ?


 いやいやいや!!

 

 それにしたってあのメガネですよ!


 分厚い【瓶底メガネ】!!


 一体いつの時代の代物なんですかアレ。


 それに、たまに光ってますし!!


 光線でもでるって言うんですか!?


 今時、あんなメガネかけてる人どころか


 売ってるのすら見たことないですよ。


 そういえば、{メガネ外したら美人}とかって


 色んな物語なんかでは定番ですけど


 外してるの見たら、糸目でしたね…。


 糸目───!!!! プギャー!!


 …はあ、はあ…あれ?


 ミケって何に腹を立ててたんでしたっけ?


 そんなことよりも、お腹減りましたわねー。



『ミケー、ボチボチ腹も減ってきたし

 晩飯にしよか、晩飯!

 今日は宿にゆーてないしな

 晩飯は外へ食いに行くかー』


「そうですね! そうしましょう!!

 ミケもお腹ぺこぺこですよー!

 ご主人様ー、今日はどこへ行きますかー?」


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 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
[良い点] 題材とアイディアは良いと思いました [気になる点] 括弧書きが複数有るけれど意味が有ると思えませんでした 唐突に複数の固有名詞が出てくる上に、物語に関係がなく構成に疑問を感じました [一言…
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