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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
198/401

198 冒険者Aさんと師弟の会話 ③

あらすじ:サクさんのクラスチェンジ先は吟遊詩人バードに決まったようです。


視点:師匠への疑問は解消せずにいられない弟子 ノブユキ・ムトウさん

『』:アルファさん


(ギーーーー、パタン、とてとてとて)


「・・・ああ、サクはもう寝ましたか」


「(すりすり)にゃふ~~、それはもうバタンキューでしたわ~~」


『(わしゃわしゃ)まーなー、今日は色々あったんも有るけど

 そもそも、ユキ達も今朝からダンジョン探索行ったんやろ?

 そら、さすがに疲れとるわな・・・(シャッシャッ)

 ユキも疲れたやろ? 今日はもう寝るんやでー?

 探索結果とかは、別に急ぎや無いし、明日ゆっくり聞くしな~』


「あ・・・はい・・・」


(バフッ、もそもそもそもそ)


「(ごろんごろん)ふにょっひょっひょ。

 ユキさ~ん、何かご主人様にお聞きしたい事あるんじゃ

 ないれふか~~~? 何か聞きたそうなお顔してますわよ~?」


「っ!?(ぴくんっ)」



 あはは・・・、さすがにミケお姉様にはバレバレですか。


 ・・・当然、お師様にもバレバレなのでしょうね。


 単に私が顔に出易いだけなのかもしれませんけど・・・。



『(がしっ!)ええい、ごろんごろん動くな、ミケ。

 ブラッシングし辛いやないか。

 お前がごほーびねだったんやろーが。

 (シャッシャッ)・・・んで? どしたんや? ユキ』


「・・・では、1つお聞きしたいのですけど。

 ダンジョンの【核】は破壊した後に回収して

 先程、ミケお姉様が手続きをされたんですよね?」


「(ぺろぺろぺろ)しょうでしゅわひょっひょ。

 【ビアー】で【フソウ】までの配達手続きしてきましたわよ~。

 ちゃ~んと、{重要物品}扱いでね~?

 はて? それがど~かしましたか~?(すりすりすり)」


「いえ、それは特に・・・。

 気になってるのは、あのデーモンの・・・子?

 名前はサンシターさんでしたよね? あの子の事です」



 そう、破壊した【核】を何に使う為に【フソウ】へ? とか。


 あのデーモンって、そもそもデーモンなんですか? とか。


 何をどうしたら、あんな不可思議な生物に? とか。


 色々疑問は尽きませんが、それは後々お聞きするとして。



「・・・・・・えっと、あのデーモンの子なのですが。

 どうして、助けたのでしょうか?

 何か助けなければならない理由でも有ったのでしょうか?」


『あー、それかー・・・・・・。(ごそごそごそ)

 有った有った、ほれ、コレやコレ』


「・・・本・・・ですか?

 題名は・・・【脳筋忍者でもわかるトラップ入門・中級編】

 えっ!? こ、これって・・・!!?』


「(はむはむはむ)ひゃむひゃむひゃむ。

 あーーー、やっぱり知ってるんですか~?

 本気で感心しますわねー、ユキさんのご主人様マニアっぷり」


『わはは、俺が取り出しておいて何やけど

 あんまし興奮したら寝られへんよーになるで、ユキ。

 ま、こっちの本の事は、今度なー。

 今度また、じっくり見せたるからなー?(ごそごそごそ)』


「あ、はい・・・(しょぼーん)」



 ・・・・・・はうっ。


 少し・・・いえ、すごく残念ではありますけど


 お師様の仰る通り、今手にとってしまったら


 多分・・・いえ、間違いなく、寝食を忘れそうですし。


 今日はこのまま寝ないと駄目ですね。


 それにしても、あの本って、確か・・・。



『(なでなでなで)ほれほれ、あの本の事は一旦置いといて

 今はゆっくり寝るんやでー? ユキ。

 気になるんはしゃーないけど、な?(ぽんぽんぽん)』


「は、はい・・・うふふふふ・・・(うっとり)」


「(ぺしぺしぺしぺし)ご主人様~?

 ミケの労わりタイムはもう終わりですの~?」


『もう終わりでええやろ、ミケ~。

 ほれ、俺らも寝るで~?

 何だかんだで今日は結構疲れたしなー。

 おっさんの疲れ易さなめんなよ~?

 んじゃ、ランプの灯りも消すからな~~』


(カチャカチャ、シュボボボボ、フッ)


「・・・・・・お師様」


『(もそもそ)あ、どっこらせ~~っと、ん? 何や?』


「さっきの疑問なんですが、理解できました。

 {ここに有る筈の無い本}を持っていたら

 それは確かに、連れて帰りますよね・・・」


「しかも、こんな辺境のダンジョンの主になってた

 【グレーターデーモン】が持っていたんですから

 見つけたミケもびっくりですわよ~~~。

 そりゃー連れて帰りますって~(くんかくんか)」


『ま、そんなとこやなー。

 そんじゃ寝るかー』



 やっぱり、そうでしたか。


 あのピンクの子が持ってたから・・・。


 そっか、あの子が・・・・・・あれっ?



「ところでお師様、あの子はどこに?」


『サンちゃんは、マリちゃんが連れて帰ったでー?

 ま、ギルド的にも色々聞きたい事もあるやろーし。

 事前に説明しとかんとアカン事もあるやろーしな~』


「まー、そもそも、まだ従者登録してませんしね~」


「あ・・・そうなんですか、少し残念ですね」


『まー、明日登録したら、そっからは一緒やし。

 また家族が増えるな~、わははは(わしわしわし)

 そんじゃ、おやすみー』


「はい、おやすみなさいです、お師様」


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猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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