表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
194/401

194 冒険者Aさんと交渉?

あらすじ:ミケニャンさんとアルファさんは、とある本を発見したようです。


視点:八百萬一番目やおよろずいちばんめの亜神 取材熱心なフジョ様

『』:アルファさん


「駄目です」


『まーまー、リッちゃん!

 そんな殺生な事ゆわんと~~~! な!?

 ちゃんと俺が面倒見るから~』


「駄目ですって。

 ・・・と言うか、そんな扱いに困るのを拾ってこないで下さい」


『そんな~、リッちゃん頼むわ~~~~』



 ふうむ・・・このギルドには丁度良い餌・・・。


 いや、丁度良い取材対象ノーヴェが居るから、ちょくちょく訪れておるが


 これはまた、面白い場面に遭遇したのう。



「まるで、捨て犬を拾ってきた子供を叱る母親の様じゃわ」


「・・・・・・あー」


「・・・・・・確かに」


「(ばっ)誰が母親ですかっ!!

 と言うか、そこの2人も何を同意してるんです!?」


「えー? でもでもリマ先輩~、そう見えちゃってますよ~?」


「もしくは、平謝りする旦那さんですね」


「(かあっ)なっ!? だっ!?」


『な~? ホンマ頼むわ~、悪さは絶対させへんから!』


「・・・・・・あ、あのう?(こわごわ)」



 ・・・ほう?


 この母子の様な、夫婦漫才の様な光景も面白いが


 それ以上に面白い存在が居るのう。



「アルファよ、その者は【混ざりモノ】じゃな?」


『ん? おっ? あ~、フジョ様やんか、今日も取材なん?

 ホンマ取材熱心やな~、わははは!』


「【混ざりモノ】・・・ですか?」


「あー、さすがに腐ってるとは言え、そこらの有象無象の【神】よりも

 信仰を得ている【亜神】のあなたには一発でお見通しですか~~。

 まー、ここは{その通り!!}と言っておきますわ~」


「ほっほっほ、狸娘よ、それは誉め言葉として受け取っておくぞ?」


「あの・・・【混ざりモノ】とは一体?」


「うむ、話が逸れてしまったのう。

 【混ざりモノ】とは、異種族が混ざった{混ざり者}であったり

 無機物が混ざった{混ざり物}であったり・・・。

 その様なモノ達の総称として【フソウ】ではそう呼んでおるのじゃよ」


「は、はあ・・・えっと?

 それは【キメラ】みたいなもの・・・でしょうか?」


「いえ、【合成獣キメラ】とは別物ですね。

 あっちは色んな生物をくっつけて継ぎ接ぎ状態にしただけで

 それぞれの部分が独立した生物のままですから」


『せやなー。

 【混ざりモノ】ってのは、完全に融合しとって別の種族。

 って感じやからな、外見的にも中身的にも。

 ・・・あーっと、見た目でゆーと、アレなんかが近いかな?

 アレやアレ、【マンティコア】』


「・・・・・・図鑑でしか見た事がありませんけど

 確か、顔が老人で体がライオン、背中にバットの翼が生えていて

 尻尾がスコーピオンのモンスター・・・でしたか?」


『そーそー、さすがは俺のリッちゃん!

 図鑑で見ただけで、そこまでよー覚えとったなあ~』


「・・・・・・まあ、見た目もそうですけど

 モンスターとは言え、そんな謎生物は珍しいですので。

 ・・・あと、どさくさに紛れて、おかしな事言わないで下さいね」


『そんなー (がっくし)』


「(ひそひそ)・・・先輩も早く認めちゃえばいいのに」


「(ひそひそ)何か特別な理由でも有るんでしょうかね?

 ・・・まあ、僕としましては

 まだ、僕にもチャンスの目が残っていると

 希望が持てるので有りがたいですが・・・ふふっ」


「(ひそひそ)・・・ノーヴェ君ってやっぱり・・・。

 最近、もう隠さなくなってきてない?」



 くんくん・・・ふむふむ。


 何やらあちらから芳しい香りがしてくるのう。


 まあ、あちらは後で良いか。


 それにしても、顔が老人で体がライオン・・・獅子の事じゃな?


 それに背中に蝙蝠の翼が生えとって、尻尾が蠍じゃと?


 モンスターとは言え、世界にはおかしな生物も居るものじゃのう。


 ・・・いや、【ぬえ】とか、そんな感じじゃなかったかえ?


 それこそ、前身緑色で人の形をした水生生物も居るし


 燃える車輪の真ん中に顔がついとる様な、何でそうなった?


 と言いたくなる謎生物も【フソウ】には沢山おったのう。


 ・・・うむ、【フソウ】の方がよほど魔窟じゃな。



「それこそ、目の前に狸娘と言う謎生物が居るしのう」


「はー!? 何ですかー!? ミケに喧嘩売ってるんですかー!?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ