表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
193/401

193 冒険者Aさんととりあえずやってみた結果

あらすじ:エッセンさんは食っちゃ寝の化身、だけではなかったようです。


視点:悪魔など人外の物の怪に対して特効持ち 大妖狸ミケニャンさん

『』:アルファさん


 ・・・何だかんだ言っても、さすがは{神憑き}の神官ですわね。


 本人の能力や性格はともかく、【神の奇跡】の力はやはり凄い。



(モワワワワ、モクモクモクモク)


「「ふぁっ!?」」


『ほーー・・・・・・、こうなったか』


「終わったよー! アルファ。

 でも、これって微妙だよね」


「ですわねー」


「(じたばた)むーーーー!? むー!!!!!???」



 このヒゲロリーフが【神の奇跡】の力を借りて試みたのは


 取り憑いてる悪魔とやらを引き剥がす事。


 元の素材になった人間の魂が残ってて、上手い事分離できれば


 悪魔だけを引き剥がせたんですけどね~。


 結果は、何か混ざりまくった小悪魔人間が爆誕!!



「えっと、にーさん。

 これって成功なんでっか? 失敗なんでっか?」


「見て分かりませんか? 失敗に決まってるでしょ」


「そーなん?」


『せやなー。

 完全に分離できたら、人工ダンジョン化する前の情報源として

 使えるかと思ってエッちゃんに頑張ってもらったんやけどな。

 ・・・ちなみにユミネちゃん』


「えっ!? はい、おじさま」


『(ずびしっ)今のコレ・・・やねんけど

 どうゆー状態で何でこーなっとるか理解できとる~?』


「っ!? ちょ、ちょっと待って、おじさま~~!!!」



 あー、情報源にはなりそうになかったですけど


 ユミネさんの経験積むのには丁度良い教材ですわね。


 さすがご主人様! 抜け目ありませんわ~~~!?


 失敗作の処分予定品も有効活用ですわね!!!



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




「えっと・・・、多分、生贄に憑依させた悪魔が

 魂の大部分に侵食しとって・・・ってゆーかほぼ上書き。

 そんで、肉体も含めて、そのまま融合しちゃってる・・・?」


「おっ!? 良い回答ですわね、ユミネさん。

 引き続きどうぞ?」


「あ、はい。

 ・・・で、融合した事で、悪魔の位階が上がったんやと思います」


『せやな、多分、元々召喚したんは【ハイデーモン】とかその辺やろ。

 んで、融合して【固有種ユニークモンスター】になったんやろな。

 いわゆる【グレーターデーモン】って呼ばれとるやつや。

 強さや能力は、素体依存になるから、ピンキリやけどな~』


「ふわぁ・・・{偉大グレーター悪魔デーモン}ですか。

 な、なるほど・・・勉強になりますわ、おじさま」


「はーーー、モンスターの【固有種ユニーク】化でっか・・・。

 そうゆーたら、【フソウ】でも、悪霊に取り憑かれた人とかが

 完全に魂まで食われてさらに凶暴化するとか、たまに居りますけど

 アレも、そーゆー事なんかやろか?」


『おっ? よー知っとるやん、ジンくん。

 せやでー、現象としては似とるな。

 んで、どっちもそーなったら分離はでけへん。

 ・・・うん、ユミネちゃん、よー理解でけたな!

 帰ったら、何かごほうび考えとくわ~』


「わーーーい!!」


「ねえねえ、アルファ。

 もう用が無いんだったら、早く帰ろうよ。

 ボク、またお腹減ってきちゃったし(ぐううぅぅぅぅ)」



 まーーーったく、このヒゲワンコは~~~!


 役に立ったかと思ったら、すぐそれですか。


 ま、でも確かに、結果がコレでしたし。


 用件は済んだ訳ですから、とっとと帰った方が良いのは確かですわね。



『せやな~~。

 短縮で来たから、たいして時間かかってへんけど

 早く帰った方がええのは確かやな。

 報告もせなアカンし・・・あー、面倒くさっ』


「んー、特に生かしとく必要も無いんやろ? にーさん。

 じゃあ、ワイがバッサリやってまうで?(キンッ)」


「(びくっ!)むーーーー!? むーーーーー!!!」


(じたばたじたばた、ドサッ)


「あれ? 何か落としましたわよ?(ひょいっ)

 ・・・・・・は? 本?」


(ばたばたばたばた)


「むぅ~~~~!!!!! むぅ~~~~!!!!」


「・・・ミケねーさん、何か怒り出しましたけど?」


「怒ってはるなー、ま、ええかー(チャキッ)」


「(ぐすっぐすっ)ん”ん”~!! ん”ん”~!!!」


「やれやれ、人に近い形で泣かんといてや~。

 罪悪感が沸くやんか~」


「ははっ、本当に沸くんですか~?

 ・・・・・・って、あれええええっ!!!!?」


『どーしたんや? ミケ、本見つめて~。

 ・・・・・・ん”ん”ん”ん”っ!!!?』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ