192 冒険者Aさんと洞窟ダンジョン攻略 後始末
あらすじ:ダンジョンは一部の壁を壊したぐらいじゃ、崩落しないそうです。
視点:Cランク冒険者 ホーリーウォリアーLv8 エッセンさん
『』:アルファさん
「はぁ~~~! やっと追いついたよ~~!
・・・・・・うーーん? もう終わった感じ?」
「(じたばた)モガーーーー!! ムグググググ!!」
「ほらほら! 大人しくしなさいな!(ぺしっ!)
・・・あら? ヒゲワンコも到着しましたか。
思ったよりも早かったですわね~」
「もうっ! ボクはワンコじゃないって!!
あ~~~お腹減った~~~!!(ぐううううぅぅぅぅ)
アルファ~、とりあえず、あそこに残ってたのは全部浄化したよ?」
(すたすたすたすた)
『お~! さすがはエッちゃんやな! お疲れさんや!』
「あの数を全部!? ふわぁ~、エッちゃん凄いやん!
ウチやったら、絶対神力が続かんわ・・・」
「まあ、ヒゲの嬢ちゃんは、お嬢と違って
神さんといつも一緒におるしな。
そこはしゃーないんちゃうか?」
「むっふーん! えっへん! ボク凄い? 凄い? ねえ!?」
『わはは! そら凄い事やでエッちゃん~!
後処理はもうちょいで終わるし、そこの皮袋におやつ入っとるから
それでも食べて休んどってええで~?(わっしゃわっしゃ)』
「わぷわぷっ!? もうっ!! ボクちょっと休むから!」
ぷんぷんだよ! 心友までボクをすぐワンコ扱いするんだから!!
・・・はあ、でも今回はさすがにちょっと疲れたよね。
さすがに20匹以上とか、溜め込みすぎだよ・・・よいしょっと。
えっと、おやつおやつ・・・これかな?
わっ!? これ、ボクの好きなやつだ!
むふふっ、こういうところ、本当、さっすが心友だよね!!!
(わふわふ、もぐもぐ、わふわふ)
「さて、ワンコが食事してる間にこっちも終わらせましょー!
ほら! ユミネさん! 羨ましそうに見てないで!」
「(じゅるりっ)はっ!? す、すんません!
美味しそうやったんでついつい・・・」
「はあ~~~~、お嬢~はしたないで~~~?」
「うっさいわ! ジンのアホ!!」
「あ・・・アホは無いんとちゃう?」
『わはは! まーまー、2人共~~~!
すまんけど、喧嘩せんと、もうちょい頑張ってな~~~?
俺の渡した【魔法の鞄】は容量めっさ有るし
何やったら、片っ端から詰め込むだけでもええから、な?
後でちゃんと美味いもん用意するし、な?(なでなで)』
「(もじもじ)んも~~! おじさまのお願いやったら
ウチ断られへんわ~~~!! 任せといて~~!!」
「(くねくね)ワイも! ワイも撫でて~!?」
「・・・・・・キモッ」
「・・・控え目に言って死んでくださっても結構ですわよ?」
「何か2人共、ワイにきつくない?」
▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽
▽ ▽ ▽ ▽ ▽
▽ ▽ ▽
▽
『さてと・・・回収すんのはこんなもんやな。
後は【核】壊せば終わりやけど・・・』
「・・・問題はこっちですわよね?」
「(じたばた)もがーーー、もがもが!」
「しこたま痛めつけたら、えらい縮んだけど
悪魔ってそーゆーもんなんです? にーさん」
「最初は、悪魔っぽい巨体やったのに
ミケねーさんサイズに縮んでもーたよね・・・」
「ユミネさん、言いたい事はわかりますけど
ミケを物差し扱いするのはやめてもらえませんかねー?」
『さて、どーしたもんやろな・・・』
「あれ? おじさま、何か気になる事でも?」
『うーーーん、いやな?
ボコったのに消滅せんと、このサイズで留まってるっちゅー事は
多分、悪魔に憑依されて、体乗っ取られとるんやろーな。
悪魔召喚用の生贄か何かとちゃうかな?』
「あーーー、この部屋に残ってた物からすると
ここって、何かの集団が勝手に住み着いてたっぽいですし。
攫ってきた人間とか、集団の下っ端か何か使ったのかも?」
「(ぴくっ)モガッ?」
「そーいや、ボロボロの布団やら調理器具とか複数残っとったし
悪魔がそんなん使うとも思われへんから
何人か住んどったのは確かなんやろけど・・・」
『せやなー・・・、エッちゃ~~~ん! いけるか~?』
「うん! 食べて休んだからいけると思うよ」
「えっ? いけるって何の事なん?」
(とことことことこ)
さて、ボクの出番だね。
でも、う~~~~ん、でもどうかな?
見た感じ、手遅れっぽいけど・・・。
ま! とりあえず、やってみるだけやってみたらいいよね!
それじゃ、フンガー! 力を貸してね!!




