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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
188/401

188 冒険者Aさんと洞窟ダンジョン攻略 前編

あらすじ:人工ダンジョンには操作室があります。


視点:ご隠居様の孫娘 中級行者 弁才天様の巫女 ユミネさん

『』:アルファさん


『そんじゃ、みんな今日はよろしくやで~~』


「油断はせずに頑張りましょーね~、皆さん~」


「あ、はい、よろしゅー頼んます、にーさん、あねさん。

 あと、ヒゲの嬢ちゃんもよろしゅー頼んますわー?」


「(もぎゅもぎゅ)よほひふ~、はぐはぐっ」


「ウチも頑張りますね、おじしゃまっ・・・!(じゅるり)」


「(ぼそぼそ)・・・・・・お、お嬢っ、よだれよだれ!」


「はうっ!? (ごきゅっ)」



 ううううう!! ウチってば、本当にもうっ!!!


 おじさまの前やのに、またはしたない事を~~~~。


 いくら、エッちゃんの食べとるのが美味しそうやったからって


 美味しそうやったからって・・・からって・・・美味しそう。



『わはは! エッちゃんは早速食べとるけど

 行動食用の干し肉はたっぷりと用意しとるからな~。

 ちゃ~んとユミネちゃんの分もあるで~?』


「(きらきらきら)わあ!! おおきに! おじさま!!!」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




 昨日、おじさまに頼まれて、ウチとジンが


 急遽、ダンジョン攻略に参加する事になったんやけど


 ジンはおじいさまの護衛やから、ちょっと渋ってたんや。


 でも、おじさまは護衛の代理におチヨさんに


 既に声かけてあったんやね~~~。


 さっすが、おじさまやわ!!


 ・・・・・・っちゅ~ことで


 おじさま、ミケねーさまにエッちゃん、ジン、ウチ。


 この5人で今回の{洞窟ダンジョン}を攻略する事に


 なったんやけど・・・ウチもいけると思わんかったわー。


 ウチも【行者組合】には【弁才天様】の巫女で登録してるけど


 ジンみたいに、【冒険者ギルド】には登録してへんかったから


 てっきり無理やと思ってたんやけど・・・。



「まー、それはアレですわ。

 ユミネさんは行者としてのランクが【中級行者】扱いですから

 【冒険者ギルド】では{Cランク冒険者}と同等なんですわよ~」


(グシャアッ、メギャメギャメギャ)


『ん? おー、ユミネちゃんのランクの話か?

 ちなみにジン君は【上級行者】やから{Bランク}相当で

 マリちゃんは【最上級行者】で{Aランク}の扱いやねんで。

 わはは! 俺とお揃いやな~、ユミネちゃん。

 (ぐわしっ)ホイっと!』


(ビュウウゥゥゥ・・・ドゴッッ!!!!!)



 お揃いっ!!!!?


 ウチとおじさまがお揃い・・・。


 えへ、えへへへへへへへへ・・・・・・。



(シュゴゴゴゴ、バリバリババババ)


「(チチンッ)ふい~~、・・・あーしんど。

 ってお嬢~、何くねくねしてますん?」


「・・・・・・む~~~(じろー)」


「は~、全く。

 幸せに浸ってたんですから、そっとしておいてあげなさいな。

 コレだから乙女心の分からない不倫侍は困りますわね~」


「いやいやいや、あねさん!?

 そんなんちゃいますから!! あねさんっ!?」


『わはは、今は俺とジンくんがメインで動く時やしな。

 ユミネちゃんとエッちゃんの出番はちゃんと有るから

 今は行動食でもかじって気楽にしといてもらってええで~。

 な? エッちゃん』


「(もっしゃもっしゃもっしゃ)みゃかふぇてほー」



 むう・・・ウチとしては


 もっと、おじさまに活躍を見せたい所なんやけど。


 おじさまがそうゆうんやったら、お言葉に甘えて・・・。


 (はぐはぐはぐ、もっぎゅもっぎゅもっぎゅ)


 ん~~~~、噛む度に濃いお肉の味が染み出てくる~~。


 おじさまの作る干し肉って、実際には燻製肉なんよね。


 これは・・・ハーブを混ぜた薬草で燻製したんやろか?


 噛むと燻製のええ香りが鼻を吹き抜けてくわ・・・。


 舌先にピリッとくる粒胡椒もアクセントになっててええよね。


 ・・・アカン、アカンて。


 エッちゃんとちゃうけど、ウチも止まらんようになるって!



(バリィッ、ズババババババ)


「(チンッ)・・・それにしても、にーさん。

 この方法ってえらい乱暴やと思うんやけど」


「は~~~、何を言ってるんです~?

 ここは、ダンジョンですわよ?

 【マナ】を注ぎ込んで作った連鎖しない罠なんて

 全~~部、遠距離から叩き潰せば良いだけじゃありませんか~」


「(もぐ?)ふぇっ? おひひゃま? ・・・んっ(ごくん)

 こほん・・・、えっと、おじさま?

 ダンジョンの罠って、連鎖せえへんのですか?」


『せやな~~~、発動してから連鎖するよーに仕掛けるってのは

 人工ダンジョンでも、有ってもおかしくないんやけどな。

 操作室で仕掛けた場合は、人の手で直に設置した場合と違ってて

 1つの罠に複数の仕掛けってのは構造上無理なんや。

 管理でけへんよーになるからな~』


「先日来た時に見た感じだと、このダンジョンの主って

 周囲ごと巻き込んでダンジョンの一部を壊すような

 殺意の高い罠の使い方は出来ないっぽいですからね~。

 どんな強力な罠でも、単独ならしょっぱいものですよ。

 割とあっさり見つけられちゃいますし

 一々解除する手間を考えれば、ぶっ壊した方が早いですし」


「ふ、ふわぁ・・・そ、そう言うもんなんや?

 でも、それを1日で見破るおじさまも、ミケねーさまも

 どっちも、ホンマに凄いと思いますわ~」


「なるほどな~、さっすがは、にーさんにあねさんや!

 罠の事は専門外のワイでも、よーわかりましたわ~!」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




(ゾロゾロゾロ、ピタッ)


「あれ? どないしたん? にーさん」


『ん~~~、地図からするとこの辺が怪しいねんなー。

 ちょっと灯りで照らしてくれるか?』


「(すっ)はい! おじさま、これでどうですか~?」


『おー、ありがとうな~ユミネちゃん。

 ・・・・・・さてと?』


(ドンドン、ドンドン、ゴンゴン)


『おっ?』


(ゴンゴン、ドゴンッドゴンッ、グワンワンワン・・・)


「(にやりっ)当たりですね、ご主人様」


『(にやりっ)せやな、大当たりやわ』


「「えっ、何が?」」


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↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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