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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
171/401

171 冒険者Aさんと遊び心

あらすじ:ヤンキさんはいじられて輝くようです。


視点:Dランク冒険者 ソーサラーLv4 ケベックさん

『』:アルファさん


 んー・・・、何て言ったらいいんだろうか?


 驚きが通り越して呆然とする? むしろ呆れる感じ?



(キラーーーーン、シュゴゴゴゴゴ)


「うあっ!? 飛んでった!?」


「アルファさん! こ、こっちも使ってみても!?」


『わはは! 遠慮せんとじゃんじゃん使ったらええで~』


「じゃ、じゃあ僕はこれを・・・!」


「お、俺はこっちを!!!」


(キラーン、シュパアアアアアア)


「わわわっ!? こ、これは光るんだか?」


(ギュウウウウウン、ブワアアアッ)


「こ、こっちは魔法の・・・網?」



 網? ああ・・・それって【ウェブ】?


 【コモンスキル】と同じ効果の? 魔法の網が出るやつ?


 ちなみに【ソーサラー】の魔法スキルには


 ベトベトの網が出る【スパーダーウェブ】とか


 【ブレードネット】っていう、触れたら刃物で切ったみたいに


 ズタズタになる網が出る、派生スキルがあるんだよね。


 有用そうだから、次ぐらいに修得しようかと思ってたし・・・。


 うーん・・・、まだ全部見てないけど


 多分、どの槍も【コモンスキル】の効果が付与されてるっぽい。


 何を付与したのかはイマイチ確証は無いけど・・・。


 あの光ってるのは【ライト】か【フラッシュ】だよね?


 灯りの代替品として使えるなら、緊急用に便利だと思うし


 あの【ウェブ】が付与されてるのも実用的だろうし


 槍が飛んでいくのだって、1発限りの強力な飛び道具と思えば


 確かに有用だよね・・・多分。



(パラリラ! パラリラ!)


「うわっ!? お、音が出た!! 何だこれ!?」


「何の音? ラッパ?」


(キラキラキラキラキラ)


「はうっ!? ・・・わあっ!

 キラキラの粉が舞って・・・きれい・・・」


「へえ・・・これは綺麗ですね。

 玄関とか受付に飾ったら和みそう・・・」


(ブオオオオオオオオオ)


「わっぷ!? 熱風!?」


「いや、熱風って程じゃないかな・・・温かい風?」


「あ~~~~なんか気持ちいい、洗濯物よく乾きそう」



 ・・・でも、あの辺って何?


 いや、何って言うか、何の為に付与したの?


 アレって多分だけど、合図用の音が鳴る【ブザー】だよね。


 他にも、光る粉が舞うとか、程よい温風が出るって何なの?


 普通、【マジックウエポン】とか【マジックアイテム】って


 強力だけど希少品な物が大半で、店でも滅多に売ってないし


 売ってたとしても、お値段は超高額って代物だよね?



「ぬっふっふっふ。

 そんな難しく考えなくていいですわよー、ケベック君。

 これは、ユキさんの【付与術】の練習が3割と

 残りはご主人様の遊び心ってものですので!」


「あっ、そうだったんですね?

 そっかー、残りの7割りが遊び心・・・」


「いや、それ多いだろ!? 半分以上じゃねえか!」


『まーまーー、ケベックくんもヤンキくんも

 そんな細かい事は気にするだけ無駄やって~。

 それに、そんくらいの方が気軽に使いやすいやろ?』


「ま、まあ、確かに・・・?」


「お、おう・・・?」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




『そんじゃ、今日の練習はこんなもんにしとこかー』


「えっ? あ、はい」


「あれ? そうなんですか?

 まだ、昼をちょっと過ぎただけと思いますけど?」


「うーん・・・、せっかく訓練場借りてる訳だし

 僕はもう少し練習したいんですけど・・・?」


『まー、そう思うんも分かるんやけどな。

 明日の準備が残っとるもんもおるやろし

 ダンジョン探索ってのは、思っとるより消耗するから

 早めに切り上げた方がええやろ』


「ですね~~。

 特に今回がダンジョン初の子達は

 ちゃんと休んでおかないと明日きついですわよ~?

 探索と言っても色々採取するつもりですし」


「うっ、そうですね。

 私は初ですし、辞めておきますね」


「それって、俺達だったら続けてもいいのか?」


『ん? あー、せやな~。

 ヤンキくん、マイクくん、ケベックくんの3人は

 ダンジョン経験有るってゆっとったし

 まー、もう少しならええけど、早めに切り上げるんやで?』


「はい!」

「やった!」

「おう! よしっ!」



 マイクもヤンキも、まだまだやる気っぽいね。


 せっかく、訓練場の使用料、今回はタダなんだし。


 忘れない内にもう少し体に馴染ませとこ・・・。



『じゃあ、俺らはちょっと遅くなったけど

 近場の【ビアー】にでも昼飯食いに行くかー!

 せや、リッちゃんにインちゃんも一緒にどーや?』



 えっ!? お昼ご飯?


 あ、そう言えば、僕らもご飯まだだった。



「え~~~? う~~~~ん」


「いえ、私はけっこ・・・」


『勿論、全員分、俺のおごりって事で』


「(ぴくっ!)いいんですかぁ~~!?

 わ~~~~うれしぃ~~~~!

 ね!? 先輩も行きましょうよ~~!(ゆさゆさ)」


「行きましょうよ~メガネさ~ん!(ゆさゆさ)」


「えっ? いえ・・・あの、ちょっ・・・!?

 ・・・ああもう! 分かりました、分かりましたよ」



 なっ!? お、おごりっ!?


 しまったーーーーーーー!!!!?


 ぼ、僕もそっちへ行けばよかった!!!!!!



『よっしゃ! リッちゃんも一緒や!!

 でかした、インちゃんにミケ!

 そんじゃ、みんなさくっと片付けしよかー!』


「「「「「「はーーーい!!」」」」」」


「(ぼそぼそ)そんなに喜ぶほどですか・・・?」


(ワイワイ、ガシャガシャ、ワイワイワイワイ)


(ぽつーーーーん)


「・・・・・・」


「・・・・・・おごりご飯、良いなぁ」


「・・・・・・・・・言うなよ」


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 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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