16 冒険者Aさんとフィーーーーッシュ!!
あらすじ:片手ネックハンギングツリーからのホモ疑惑
視点:アルファさんのオ・ト・モ 新たな境地を知ったミケニャンさん
『』:アルファさん
(ザザーン、ザー、ザッパーン)
「さて! やってまいりました【東の海岸】!
ドンドンパフパフーー!!」
『せやな。
こっから砂浜沿いに北上してこっかー』
「もう、ご主人様~、ノリが悪いですよ~?
せっかく2人きりなんですから
ちょっとぐらいそこの草むらでご休憩。
もとい、押し倒してハッスルして頂いても構わないんですよ?」
(ザーン、ザザーン)
『・・・なあ、【フソウ】の昔話でな
【タヌキ汁】ってよく出てくるけど
アレって美味いんかな?』
「あ、確か、凍らせたコンニャクを一口サイズにちぎって
胡麻油で炒めてから、細かくしたおからを加えて
味噌で味付けた精進料理ですよね?
食べた事は無いですけど聞いたことはありますよ」
ふふふ・・・ご主人様の脅し文句を
さらりとスルーする術は心得ておりますとも。
それはそうとして、本当の【タヌキ汁】は
獣臭くてとても食べられたものでは無いらしいですね。
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(ザパーン・・・ザッザッザッ・・・ザー、ザパーン)
『うーん、この辺でええかー』
はっ!? このフリはっ!!
そしてこの絶好のタイミング!!
「しー!! ・・・っこ!(どやぁっ)
・・・の方角から何か聞こえませんか、ご主人様?」
(チョロチョロチョロロロ)
『・・・・・・』
「・・・・・・てへぺろ☆(・ω<)」
決まりました!!!
まー多分、小川か岩間から漏れる水の音だと思いますけど
一応確認してきましょうか。
『・・・じゃあ、一応見てきてくれるかー?
水場があるなら確保しときたいし』
「おまかせください!(ばっひゅーーーーん)」
『・・・んじゃ、こっちはこっちで準備しとこか』
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▽
(グイッ! ザッパーーーーン! ビチビチビチッ)
「うーーはーーーーはっはっーーーー!
絶好ぉ調ぉおーーーーー!!」
これで3匹目っ! しかも中々の大物ですよ!!
という訳で、【東の海岸】から少し北上した
砂浜を見渡せる岩場で、ミケとご主人様は
魚を釣・・・調査を行っている真っ最中なのです。
ちなみに、ご主人様は魚だけだと寂しいという事で
岩場の下にある潮溜まりに降りて
【トコブシ】や小ガニ等を獲ってらっしゃいます。
さて、あと1、2時間もすれば夕方になってしまいますけど
せっかくなので燻製も作っておきたい事ですし
大きめのを2匹ぐらいは追加で釣っておきたいですね。
「ひゃーーーーーーーーっはぁ~~~~~~~~!!!」
(ビシュッ、ヒューーーーーーーーポチャン)
「はあ~~、青い空、白い雲、恵まれた天候の下で
ご主人様と一緒に、のんびりお魚釣りってサイコー!!!」
(ガッガッ、ザッザッ、スタッ)
『あ、よっこらせっとぉお~
ふう、ずっと中腰はさすがにしんどいわー』
「お帰りなさい! ご主人様。
腰を痛められたんですか!?
お任せ下さい! (わきわき)ミケが揉んでさしあげます!!
もちろん! 腰だけとは言わず色々な所を!!!(じゅるっ)
そして、ミケも揉んでください!! モミモミと!!!」
『いらんっちゅうに。
ええから、手をわきわきさせて近寄ってくんな。
お前はホンマぶれへんな』
「お褒め頂き、恐悦至極ですっ!!」
いついかなる時でもご主人様へのご奉仕とセクハラに勤しむ!
これが忠実な従者の・・・。
いえっ! {正妻の真髄}ってものですよ~~!!
『あ・・・、せや!
せっかく、こんな景色のええ、海辺へ来たんやし。
【聖鉄缶】で、久し振りに露天風呂とかもええなー』
「さすがご主人様! すばらしいお考えです!!
さっき小川も見つけてますので淡水でもいけますけど
ここはせっかく海なんですし、やっぱり海水ですよね?」
『せやな。
じゃあ、暗くなる前に先にキャンプの準備しとくか。
さてと、ミケはあれから何匹釣れたんや?』
「ご主人様が岩場に降りられてから3匹ですね。
大物1と小ぶりのが2です」
『そしたら、今んところ全部で8匹か。
ん~~、せっかくやし後で燻製も作っときたいしなぁ。
日が暮れるまで、もうちょい釣っといてくれるか?
あ、そうそう、下で獲ってきたやつは、このバケツに入っとるから。
多分逃げられんとは思うけど、一応気にかけといてくれな』
「かしこまりっ!」
ふっ・・・さすがミケですよ、ご主人様と全く一緒の思考っ!!
さすが、さすが正妻っ!! +( ̄∇ ̄) キュピーン
さて、それはそうとご主人様の成果は・・・っと
【トコブシ】が20個ほどに、小ガニが4匹と
おっ!? 食べれるイソギンチャクじゃないですか。
いいですね、いいですね。
これもよく洗ってから、適当にサイコロ状に切って
味噌汁の具とかにするとコリコリして美味いんですよね~。
小ガニも真っ二つに切って、味噌汁に一緒にぶち込むと
良い味が出るんですよね・・ごくりっ・・・。
まー、まとめて唐揚げとかでも美味しいですし
食べ方はご主人様にお任せしましょう。
それにしても、この丸っこいイソギンチャクって
食用なのはいいんですけど
【フソウ】の南の方で呼ばれてる愛称が【ワケノシンノス】。
どういう意味なのかと思ったら
なんと{若者の尻の穴}・・・・・・。
【フソウ】だと{若者}って、単に若い人っていう意味より
青年とか男性を指す意味ですわよね・・・。
・・・・・・ま、まあ。
食べれる事を知る前から呼ばれてた愛称なんでしょうね!
きっと! 多分! 恐らく!!
・・・おっと、いけない!
こんな事を考えてたら、あの神様の一党が
香ばしい匂いを嗅ぎ付けて近寄ってくるかもしれないですしね!!
深い意味なんて無い事にしておきましょう!
うん! 無い無い! あははは!!!
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(パチパチッ、ザブッザバッ、パチパキッパチッ)
『(ザパー)ふうっ~。
【聖鉄缶】で風呂自体はちょこちょこ入っとるけど
こんなええ景色での露天風呂やと、やっぱ気持ち良さ倍増やな!』
「HUUUUUUUUU!!(バッシャバッシャ)
気持ちよすぎて、テンション上がって来ますね! ご主人様!!」
ぬっふっふ。
こういう時なら、遠慮なくご主人様と一緒に入れるのですよ!!
へっへっへ、色々当たっても問題無しなのですよ!!
じゅるっ、おっといけないいけない。
今はまだ慌てるような時間じゃないのですよ。
晩御飯もまだですしね。
『それにしても、2人共、風呂に入ってしまっとるけど
今、モンスターが襲って来たらやばいよなー。
一応スキルで【広範囲サーチ】は常時発動しとるけどな』
「見渡しの良い浜辺で、大き目の焚き火もしてますし
モンスター避けのお香も、周囲にたっぷり撒いてきましたんで
大丈夫ですよ~(すりすりすり)」
まあ、本当にモンスターが襲ってきて
ご主人様との、まったりうふふタイムを邪魔しようとしたら
本気で瞬殺しますけどね。
「それにご主人様、そんな会話してたら
【運命神】に{旗}立てられちゃいますよ~?
【フソウの諺】にもあるじゃないですかー?
{壁に耳ありショージにメアリー}・・・と」
『おっ? そ、そうやな。
・・・って誰やねん!? ショージにメアリーって。
まー、ええか。
今はそんな事忘れてゆったりと~・・・』
(ザバッザバッザバッ)
「『!!?』」
(ザバーーーーーーーー!!!!!・・・・ヌウッ!!)
「ぎょっーーー!!!!!!?
モ・・・モンスター!!??(しゃきーーーーーん)」
「!!? うおっ!?
ま・・・待って! 待ってください!!」
『・・・んっ? ちょい待ちミケ、ストップや』
・・・うおっ? う・・魚っ!?




