159 冒険者Aさんとおやつ
あらすじ:探索用の道具に幼女達も興味津々でした。
視点:115才の偽幼女 ミケニャンさん
『』:アルファさん
(サクサク、ポリポリポリポリ)
「ほ~れほれ、このいやしんぼ達め~!
この、ご主人様のご立派様みたいに、ご立派なニンジンを
くれてやりますわよ~~~!!!」
(ヒヒーーン、ブルルルル、ゴリンゴリン)
『(ポリポリポリ、ごくん)ん~~~。
一仕事した後のおやつは、やっぱ美味いな!
どうや? サクにサバミソ。
この食べ方やったら、ニンジンもセロリも食えるやろ?』
「(もごもごもご)ふぁ、ふぁい」
「あ、はい! 料理したのは苦手でしたけど
これだったらいくらでも食べれますね! うおっ」
「大体の野菜は、料理して熱を通すと
風味が変わってしまいますしね。
ピーマンとかもそうですけど、生で食べた方が
逆に癖がないぐらいですし」
「お、おでは食べなれてる分
お肉より野菜の方が好きなんだな」
お昼休憩が終わってから、ツリーさんのお使いで
【コンビ農園】に寄った際に、丁度忙しそうでしたので
ちょっと、農作業のお手伝いしてきたんですが
お土産にどっさりとニンジンとセロリを頂いちゃいましたよ。
サバミソに農業体験もさせてあげたかったので
一石二鳥でしたわよね~。
そして、頂いたお野菜でおやつタイム、と言う流れでしたが
せっかくなので、おやっさんの馬牧場で
馬達にもおすそ分けって訳ですわよ。
・・・・・・それにしても。
馬や、家畜とかに餌をあげるのって
何か妙に好きなんですわよね~~~~。
圧倒的優越感!! ってやつでしょうか?
むっふっふっふ~~~~!!
(ゴリンゴリン、ガブッ)
「痛~~~~~~~!?
ちょっと!!!?
ミケの手は餌じゃありませんわよ~~!!!」
『そりゃ、ニンジン持ったまま、ぼーっとしとったら
手ごと噛まれてもしゃーないやろ。
今のはお前が悪いわ~~~(げらげらげら)』
「(あわあわ)だ、だいじょうぶですか? あねさま」
「(ふーふー)うう・・・、ご主人様酷いですわ~。
こうなったら、後で慰めて頂くしかありませんわね!?」
「何でそうなるんだ?
相変わらず、訳のわからんポンポコ娘だぜぃ。
(ポリポリ、ごくん)それにしても
アルファ、お前ぇも、この味付け好きだよなぁ。
いや、美味ぇから、良いんだけどよ」
「ぼ、ボクも美味しいと思います! うおっ」
『せやろー?
この{味噌+すり胡麻+マヨネーズ}の組み合わせは
ほとんど、どんな生野菜にも合うからなー。
昔から、色んなもんにつけて、よー食べたわー』
「本当、ご主人様、この味付け好きですわよねー。
それこそ、生野菜だけじゃなくて
肉や白身魚に塗って焼いたりもしてましたし。
この間は、ゆで卵に塗ってましたわよね?」
「お、おでもそれ貰ったども、すごく美味しかったんだな」
「(もごもご)ふぁふぁ、ふぁふぁひぃもふもふもふ」
「さ、サク?
無理に1本のを丸かじりしなくても
ここに私が切ったスティック状のが有りますので
こっちを食べると良いですよ?」
『わはは! サク、涙目やんか。
ほれ!(ちゅぽんっ)こっちのは俺が貰っとくから
遠慮せずに、ユキの切ったのを貰ったらええ』
「(あうあう)は、はひ! と、ととさま」
「・・・何か、お前ぇが人の親やってんの見ると
俺も、一気に年食った気がすんなぁ」
「ぷー!? くすくす~~~!!?
実際、隠居じじぃじゃありませ(ぐわっし)ふごふが!?」
「(ぐぐぐぐ)ん~~? 何だぁ?
だぁ~~れが、隠居じじいだってぇ~~?
人を悪く言うのはこの口かぁ~~?」
(ヒヒーーン、ヒヒーン、ブルルルルル)
むかーーーーーーーー!!!
何笑ってるんですかああああ!
馬の分際でええええええええ!!!?
それに、ミケにここまでしていいのは
ご主人様だけですのよおおお!?
こ~~~の隠居じじいがあぁああああ!!!
「(ぱっ!)ぐぬぬぬ! じじい! 何するんですか!!?
それに、そこの馬達ぃいいいいいい!?
何笑ってるんですか!! むきーーーーー!!!
さっきまで、ミケに餌のおねだりしてたくせに!!
おーーーねーーーだーーりしてた、くーーせーにーー!!
ふぎゃーーーー!!!!(じたばたじたばた)」
『(ポリポリ)みふぇー、おまふぇ(ごくん)
お前、何を興奮しとるんやー?
(なでなで)ほーれ、おちつけよー?
(わしゃわしゃわしゃ)ほれほれー』
「ご主人様ー!? いつもいつもそんなことで
(すりすり)ミケがごまかされて(くんかくんか)
大人しくなるだなんて(ぐりぐりぐり)思ってたら
(ぎゅーーーー)ほにゃ~~~~~!!!」
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『さーて、おやつも食ったし、みんな帰るでー?』




