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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
146/401

146 冒険者Aさんと苦情 ③

あらすじ:次の予定は素材集めの為にダンジョンアタック。


視点:Dランク冒険者 ファイターLv4 モッブコットンさん

『』:アルファさん


『おーーー?

 マイクくんに、ケベックくんにヤンキくんやんか。

 無事帰ってきたんやなー、おかえり~』


「あ、はい、ただいまです」

「ただいまです!」

「お、おう?」


「それで、突撃してきた3バカは

 一体何しにきたんですかー?

 入るなり、ずるいだの何だの言ってましたけど」


「あっ! す、すみません。

 気持ちが先走ってしまいまして・・・」


「誰が3バカだ」


「えっ!? 僕も同じ扱い!?(がーーーん)」


(ドタドタドタ、トトトトト)


「ん? 今度は何です?」


(ガチャッ)


「・・・ああっ・・・やっぱり・・・(がっくり)」


『わはは。

 今度はモブ子ちゃんか。

 リッちゃんへの相談はもうええんかー?』



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




「要するに、自分達が{調査クエスト}に行ってる間に

 モブ子ちゃんが、色々な経験積んでるのを聞いて

 羨ましくなったって事で合ってますか?」


「はい、そうだと思います」



 今日はリマさんに色々と相談したかったので


 朝の受付業務が空いてくる時間にギルドへ行って


 相談にのってもらってたのよね。


 前衛としてのスキル構成や取得の順序とか


 これから、どのぐらいのペースが良さそうとか。


 ま、その辺りはアルファさんやミケさんとも


 事前に相談してるから、手続きにも


 それほど時間はかからなかったのよね。


 でも、実はリマさんに相談したかった本命は


 {女性冒険者ならではの問題}なのよねー。


 {月の物}だったり、その用品だったり。


 他には、異性の仲間とパーティを組んだ時の


 {距離感}とか{トイレ事情}とか諸々・・・。


 以前は、同郷の女の子やライスとか


 同性でしかパーティを組んでなかったし。


 アルファさん達の場合は、年が離れてる事もあるし


 ミケさんも居るから、家族みたいな感じで


 あまり気を使わなくても良かったのよね。


 サバミソ君は半分お魚だし、ロバートさんも


 純朴系のおじさんだしね。


 でも、マイクさん達のパーティに。


 同年代の異性ばかりのパーティに半固定で入り始めて


 次から次へと問題が出るわ出るわ・・・。


 結局、その辺りの事情が解決できなくて


 今回の{調査クエスト}には同行しなかったのよね。


 いくら、女性的にはかなり残念な私だって言っても


 その問題抱えたまま、長期間行動を共にするのは


 さすがにちょっと・・・・・・。


 それで、この間に、リマさんにはちょくちょくと


 相談にのってもらってたのよねー。


 リマさんも、その辺の事情には苦労したみたいで


 色々と参考になる話が聞けて、本当、助かります!!



「訓練! ・・・特に盾の訓練とか! 羨ましい!!」


「集団戦とか毛皮の処理とか、俺だって経験したいさ!!」


「連夜の宴会にお風呂とか!?

 しかも混浴ですって!? こ、こ、こ、混浴とか!!!!

 羨ましい・・・羨ましすぎますよっ!!!(ふんすふんす)」


「えー? ケベックさん、そんなキャラでしたっけ?」


『わはは!

 いやー、若さってええなあ~~』


「うう・・・すみません。

 こうなるとは思ってたんですけど

 焦っちゃって、つい・・・」



 ・・・さっき、そんな相談してる時に


 3人が帰ってくるものだから、すごい焦った。


 ・・・焦っちゃって、3人が居ない間の事


 色々話しちゃったせいで、こうなっちゃったのよね。


 うーーーーーーーーん、失敗したなぁ。



『まー、モブ子ちゃん。

 別に気にせんでええんやでー(ぽんぽん)

 ある意味、丁度良かったわ~~(なでなで)』


「ふえっ!? ど、どういう事です?(もじもじ)」



 うう・・・アルファさんって、自然に頭撫でてくるよね。


 私、昔から要領良くなかったし


 頭も撫でられた事ってほとんど無かったから


 少し恥ずかしい気もするけど、何か嬉しい。


 そ、それにしても、丁度良いって何の事だろう?



「!? ご主人様っ!!!(ぐいぐい)

 撫でるなら、ミケも!! ミケもですわよっ!!!!」


『あー、わかったわかった。(なーでなーで)

 んでなー、モブ子ちゃんがギルドに居る間に

 今後の予定を立てとったんやけどなー?』


「え? あ、はい(ぽふんぽふん)」


「調合用の素材が色々と必要になりまして。

 丁度、ギルドでも{調査クエスト}がありましたので

 採取目的で、ダンジョンへ行こうかと

 つい先程、話されていたのですよ(にこっ)」


「「「(誰っ!? この可愛い子っ!!!)」」」


「え!? だ、ダンジョンですか?」


「「「・・・ダンジョン!!!!!?」」」


「そうですわよー」


「・・・・・・ああ、なるほど。

 お師様がおっしゃってた{丁度良い}と言うのは

 この3人も加えるおつもりですね?」


「「「お師様っ!!?」」」


『せやでー。

 この3人加えたら、丁度、2パーティでいけるしな』


(ガチャッ)


「と、ととさま。

 お茶を淹れて頂きましたので、お持ちしま・・・」


「「「ととさまああああ!!!!!!!???」」」


「(びくっ)ひっ!?」


「やかましいですわよ、3バカ」


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↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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