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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
145/401

145 冒険者Aさんと今後の予定

あらすじ:市場の皆さんもハッスルしました。


視点:Dランク冒険者 ソーサラーLv2 ノブユキ・ムトウさん

『』:アルファさん


『・・・材料が不足気味やな』


「最近、採掘行ってなかったですしねー」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




『っちゅーわけで、これが欲しいんやけど(ぺらっ)』


「(ぺらっ)あん? 何が、と言う訳かわからんが・・・。

 (じーーーーー) ・・・坊主、お前なぁ」


「あ、やっぱり?

 ゼーロさんの雑貨屋でも取り扱いはありませんでしたか?」


「そりゃそうじゃろ。

 ここは田舎の港町じゃぞ? あるわけないじゃろ。

 だが、まあ、この辺の・・・(トントン)

 下位の石素材や苔素材とキノコじゃったら

 近隣の山や洞窟で採取できるから、ギルドに依頼かければ

 時間は少しかかるが、集めるのは可能じゃろうな」


「・・・予想外でしたわ。

 取り扱いが無いのに、書いてるのがどんな素材で

 どこで取れるかは知ってるんですねー。

 意外に物知りな爺さんでしたか!」


「意外は余計じゃわい」



 下位の石素材・・・【カタ石】や【モロ岩】とかですね。


 名前の通り、マナ濃度が低めで、硬く脆い石素材です。


 後は暗い所でうっすら光る【ヒカリゴケ】に


 すり潰すと中和剤になる【白モコ茸】とかも有名な素材ですね。


 調合材料としては、色々応用が効くので重宝します。


 自然の森や山、洞窟などで採取可能なはずですし


 やはり、この町の近隣でも有るんですね。



『あー、そうなるかー。

 せやったら、【ヤワ石】とか紫色以上の水晶系とかの

 入荷すら・・・』


「ま、無理じゃな。

 そもそも、この町にその辺の素材使って調合する者自体

 ほとんど居らんからな。

 と言うか、王都でも城の薬師ぐらいじゃないか?

 他の一般民は、薬草と外から取り寄せた薬で十分じゃしな。

 魔法の武具なんて作れる者、この国には居らんはずじゃし」


「うーん、さすが田舎の地。

 食材良くって、空気も美味しい環境のせいで

 国民も無駄に健康的とか・・・」



 まあ、ミケお姉様は、田舎の地とおっしゃいましたけど。


 私が調べた限りでは、この国は良くも悪くも王家の権力が強く


 割と1枚岩で纏まっているんですよね。


 国の軍隊がちゃんと機能しているなら


 冒険者の役割は補助的なものだけで十分でしょうし・・・。


 それに、この開拓された港町ができたおかげで


 北西の【レオ王国】、東の【フソウ】とも


 国交が開かれて、海路で交易が行われています。


 特に、以前は陸路の山越えでしか無理だった


 南の【ドラント王国】などは、この町を経由する事で


 比較的安全な街道や海路も使える様になってますし。


 特殊な製作法や調合が必要な、アイテムや魔法の武具等は


 国内で技術を1から育てるよりは、取り寄せた方が


 遥かに手っ取り早く、品質も安定しますからね。



「(トントン)特にこの辺のは上位の素材じゃろ?

 多分【ビアー】で聞いても同じじゃと思うぞ。

 あれだ、はっきり言うが

 坊主だったら、自分で取りに行った方が早いじゃろ。

 そして、ついでに余分に取ってきて

 ワシの所にも卸してくれ。

 そうすりゃ、ワシも町も大助かりじゃ」


「この元町長の爺さん。

 さらっと、自分の希望も織り込みましたわよ・・・」


「元とか言うでない。

 一応、まだ現役じゃぞ?」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




『・・・っちゅー事や。

 さっき帰りに、ついでにギルド寄って

 リッちゃんに聞いてきたんやけどな。

 {洞窟ダンジョン}での{調査クエスト}が

 2つほどあってな、丁度良かったわー。

 とゆー訳で、今後の予定は{洞窟ダンジョン}で採取や!』


「えっと、ダンジョンですか・・・?

 ボクは初めてなんですけど、どんな所なんですか? うおっ」


「お、おでも初めてなんだな。

 そ、そう言えば、前に行った【冒険者ギルド】の訓練所も

 ダンジョンって言ってたんだな。

 あんな感じなんだか?」


「ふむ! それではご主人様に代わり

 この忠狸のミケお姉さんが! ご主人様の本妻のミケが

 ご説明致しますわ!!」


『説明はええけど、さらっと捏造すんな』


「わあっ! よろしくお願いします! うおっ。

 ・・・あっ! そう言えば、アルさん。

 今回はモブコさんは参加されないんですか? うおっ。

 参加されるなら一緒に聞いた方が・・・」



 うんうん、サバミソ君は、ロバートさんとモブコさんと


 よく組んでるそうですし、本当に良く気が付く子ですね。


 敬愛するお師様に迷惑をかけ続ける、うちの愚姉と愚弟が


 その気遣いの極一部でも覚えてくれたら


 私の心労も少しは減るんですけど・・・減るんですよ?



『あー、モブ子ちゃんなー。

 丁度ギルドに居ったから誘ってみたんやけど

 ギルドが混んどらん時間の間に

 リッちゃんに色々聞きたいらしくてなー。

 ま、明日にでもまた・・・』


(ドタドタドタドタ、ドドドド)


「何ですー? 騒がし・・・」


(バーーーーーーン!!!)


「「「ずるいっ!!!!」」」


「・・・またこのパターンですか?」


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 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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