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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
136/401

136 冒険者Aさんと勧誘と悩む少女

あらすじ:うむ。


視点:親友が気になるので、お呼ばれは辞退した モッブコットンさん

『』:アルファさん


(ボフーーーーン)


「はあ~~~~~お腹いっぱい。

 【ドラゴン】のお肉もおいしかったね、ライス」


(ボフン)


「うぐぐ、お腹苦しい~~。

 アタシも、もう1歩も動けな~~~い~~~」


(バタバタ、ゴロンゴロン)


「・・・・・・で?

 どうしたのー、ライス。

 ず~っと、何か考えてるみたいだけど?」


「・・・あ、あはは。

 えーーっと、そんなに分かりやすかった?」


「いや、多分気づいてたのは私だけじゃないかな。

 いつものご飯時の様子を知ってる私だからこそ?」



 お風呂行った後ぐらいからかな?


 別に、上の空って程じゃないし。


 たまに、ふっと何かを思い出して止まる時があったしね。


 何より、ご飯の時の勢いが違うもの。


 ・・・さすがに、{町長代理のあの人}とか


 {ドワーフのあの人}と比べたら比べ物にはならないけど


 ライスもご飯時は結構がっつく派だものね。


 そのライスが普通のテンションで普通にご飯を食べてたら


 いくらなんでも分かるわよね~~~。



「さすが親友、よく見てらっしゃる!」


「ふっふっふ。

 そうでしょうそうでしょう!(うんうん)

 ・・・・・・で?

 多分だけど、お風呂の帰り際に

 アルファさんに何か言われてた事じゃない?」


「!!?

 ・・・・・・いや、本当よく見てるよね。

 まあ、実はそうなんだけど」


「何の話だったの?

 ・・・ま、まさか、愛の告白っ!? Σ(゜ロ゜;)」


「いや、何でよ。

 違うよ・・・、もう1回冒険者やってみないかって。

 自分のもとで世界を見てみないかって」


「何かの引き抜きの勧誘みたいね・・・あ、勧誘だったわ。

 ・・・え? もう1回冒険者!?

 ええっ!? 自分のもとで!!!???」


「えええっ!? ど、どうしたのさモブコ」


「ほええええええ!?」


「ええええええええ!?? 何、何々!?」


「「えええええええええええええええええええっ!?」」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




「うん、落ち着いたわ。

 ごめんごめん、ライス」



 よーーし、落ち着いた。


 とりあえず、落ち着いたわよ。


 それにしても、うーーーん。


 そっかそっかーーー。



「お、おう。

 アタシもびっくりしたけど。

 モブコにそこまでびっくりされるとは思わなかったよ。

 ・・・そんなに、びっくりする事だっの?」


「んーーーー、と言うか、色々重なって?」


「あ・・・、そ、そうだよね・・・。

 モブコを残してアタシだけ冒険者辞めちゃったし。

 今更だったよね・・・うん・・・ごめんね?

 アタシこの話はことわって・・・」


「えっ!? いや、違うから!

 そういう意味じゃないから!

 私はライスとまた一緒に冒険者できるなら大歓迎!

 むしろ、最近、少しは安全に稼げる様になってきたから

 また一緒にやってくれないかな~~なんて考えてて

 どう言い出そうか迷ってたぐらいだから!!!

 本当だから!!!!!

 断らないで!! ね!? お願いだから!!!」


「え!? う、うん。

 わ、分かったから、落ち着いてよモブコ」


「(ふしゅる~ふしゅる~)・・・・・・ふぅ。

 えっとね、ライス。

 私がびっくりしたのは{自分のもとで}って方なんだ。

 いや、私も確信は無いんだけどね?」


「えっ? それってモブコと同じじゃないの?

 モブコみたいに、色々教えてくれるって意味じゃ?」


「・・・・・・うーーーん、どうなんだろ?

 それだったら、私もそれほどびっくりしなかったよ。

 まあ、私の勘違いだと思うんだけど

 ひょっとしてそれって、{弟子}って意味じゃないよね?

 まさか、アルファさん、そんな事言ってなかったよね?」


「・・・・・・言ってた」


「ふわぁーーーーっ!!!!!?」


「ふえーーーーっ!!!?」


「「ええええええええええええええ!!!?」」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




「それでは、あまり騒がないで下さいね」


「「はい、すいませんでした」」


(ギィーーー、バタン)


「怒られちゃったね、モブコ」


「ごめんね、ライス」


「いや、アタシの方こそごめん」



 失敗、失敗。


 さすがに、ちょっと騒がしかったよね。


 受付に苦情が行ったみたい。


 怒られるだけで済んで良かったーーー。


 前の安宿だったら、絶対に大部屋から叩き出されてたわね。


 ・・・それにしても。


 まさか、勘違いとかじゃなくて


 本当に{弟子}って意味だったのね。


 あーーーーーーー、びっくりした。



「えっと、私がアルファさんから聞いた話だとね。

 今まで{弟子}にして欲しいって話は結構有ったけど

 ほぼ全部断ってたんだって」


「へえぇ・・・」


「まあ、確かに、私も少し教えてもらって

 もっともっと戦闘方法とか教えて欲しいなと思うし

 {弟子}にして欲しいってのも

 分からなくもないんだけどねー」


「え、そうなの?」


「でも、一緒に行動させてもらって気付いたんだけど。

 アルファさんにとっての戦闘って

 あくまでも、{目的の為の手段}でしかないのよね。

 自分の事、{凡人オブ凡人}って笑ってたし。

 だから、そっち方面で{弟子}にしてってお願いしても

 断られても仕方ないと思うわよ」


「・・・ぼ、凡人オブ? ・・・へ、へえ?」



 だから、私はこれ以上は求めない。


 どう考えても、リマさんの斡旋があったおかげで


 ついでで、色々教えてもらえてるんだもの。


 多分、サバミソ君やロバートさんと組ませるのに


 丁度良い前衛だからよね。


 今でも、以前と比べ物にならないほどに優遇・・・。


 いや、恵まれすぎなんだから、これ以上は求めちゃ駄目。


 ・・・うん、ほどほど。


 凡人の私は、ほどほどで頑張らなきゃ。



「ちなみに、1人目の人は全く知らないけど。

 例外って事で、2人目の{弟子}になった人が居るわよ。

 ほら、今日何度も見てたと思うけど、ユキさんって人」


「え!? あの小柄で凄い綺麗な女の子!?

 ・・・た、確かに、アルファさんに凄く懐いていると言うか

 すごい、{憧れてます感}バリバリだったのは

 見てて分かったけど」


「ユキさんは、戦闘技術とかじゃなくて

 調合とか、マジックアイテム作成とか

 そっち方面で憧れてて志願したらしいよ。

 まあ、ユキさんの両親が元々知り合いだったみたいだし

 それも関係あるかも?」


「なるほど。

 ・・・あれ? そうなると。

 アタシが勧誘された理由って何なんだろう?

 ま、まさか! アタシの体が目当て!?

 ・・・いや、自分で言っててそれは無い無い。

 我ながら、情けなくなるぐらいひんそーだもの」


「えー? ライスのスリムボディって

 私、すっごい羨ましいんだけど!!

 見てよ! このぷよぷよボディ!!」



 栄養足りてない時はガリガリだったから


 あんまり気付かなかったけど。


 元々は、ちょっと太りやすい体質だったのよね。


 最近、ちょっとお腹一杯食べれるようになったら


 全体に丸くなってきた感が・・・。


 特にお尻が目立つのよね。


 後は腕の下っ側とか?


 柔らかい所がぷにぷにに・・・。


 訓練に戦闘に、武器もブンブン振るってるのに


 本当、不思議よね・・・。



「ぐぬぅ! ちょ、そんなつもり無いんだろうけど

 アタシには嫌味に聞こえるんだけどーーー!?」


「あっ、ごめんね?」


「・・・ま、まあ、それにありえないでしょ。

 既に、あんなに綺麗な子が弟子に居るんだし」


「・・・あれ?

 ひょっとして、ライスに言ってなかったっけ?

 間違うのも無理は無いけど・・・」


「え? 何を?」


「ユキさん、男の人よ?

 しかも、私達より年上の」


「は? ・・・・・ふえぇええええええええ!!!?」


(コンコンコン)



 はっ!? や、やばっ!?


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 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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