130 冒険者Aさんと暴走
あらすじ:餓えた獣は待ちきれずに走り出しました。
視点:タンゴの町 3強の1人 フォウ・フォームさん
『』:アルファさん
「仕事なんてやってる場合じゃねええええええ!!?」
(がばっ! バーーーーン!!! ずどどどどどどど!!)
「って、おおおおおい!?
こんのメス豚ヤロウ!!!!!
いきなり、どこへ行くんですかあああ!!!!?
・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・あああ、行ってしまいましたよお。
まあ、今日のお仕事は、もうほとんど残ってませんし。
今回は許すとしましょうかねえ。
どうせ、アレが急ぐ理由なんて、アレしか無いでしょうしぃ?」
はぁはぁはぁはぁはぁはぁ!!!!
これは、ぜったいに、ぜええったいいにぃ!!
いかないといかないといかないといかないと!!!!
イカ? イカはだいすきですよわたし!!
「イカぁああああああああああああ!!!!」
(ずどどどどどどどどどどどどどど!!!!)
「(びくっ!)ひいっ!? 何っ!?」
「うわっ!? ん? ちょ、町長見習いちゃん?」
「ふえっ!? ほわっ!? い、イカっ?」
(ずざーーーーー、ずどどどどどど・・・・)
「行ってしまった・・・あっちは屋台広場の方か」
「あの子があれほど我を忘れて走ってるって事は・・・」
「何か美味いもんでもやっとるんじゃないか?
・・・ふむ、ワシも行ってみようかのう」
ああああああああああああああああ!!!
あえっ!? なんでわたしさけんでるかしらっ!!?
いそげ、わたしのうでよ! あしよ! からだよ!!!!
はぁはぁはぁはぁはぁはぁ!!!!
いまのわたしは、こころにやましいところなんかないわあああ!!
すみきっているのよおおおおおおっ!!
はしれっ! はしれっ! はしれっ!!!
みえたっ!! やたいのひかりっ!!!
あそこで、いままであじわったことのないほどの
おいしいもののかずかずがわたしをまってるのよおおお!!!!
(ずどどどどどどど、ドギャアアアッ! 「ぐわーーーーー!?」)
あれっ? なんかぶつかったきがするけど。
・・・・・・・・・きのせいねっ!!!!
そんなことよりも、ごはんが! ごはんが! ごはんが!!
わたしのごはんがまってるのおおおおおおおおおお!!!!
(ずどどどどどどどどどどどど、ずざーーーーー!!!!!)
「ついたああああああああああああああ!!!!!!!!」
「・・・・・・いや、あなた。
アホのじーさん轢き殺してるんですけど?」
(よろよろ・・・よろよろ)
「お・・・お前なぁ・・・」
「・・・あら? 生きてましたか。
丈夫なじーさんですわねー」




