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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
127/401

127 冒険者Aさんと風呂の何気ない会話

あらすじ:メロンって水に浮くんです、つまりそういう事なんです。


視点:こんな大きい風呂場は人生初 モッブコットンさん

『』:アルファさん


(カポーーーーーーーーン)


「わあ・・・すごいね、ライス」


「そうだねモブコ・・・良いね、すごく良い」


「ほお~~~~~、いいじゃねぇか。

 風呂場で見る、お山に沈んでく夕日に茜空。

 こいつぁ~風流だなぁ」


「ふわぁ・・・」


『あー、やっぱ夕方の風呂もええよなぁ。

 これ見れただけでも露天風にした甲斐があったわ~』


「サバミソもローも、もう上がっちゃいましたしね。

 これが見れないとは勿体無い」


「ふふ・・・勿体無い、ええ、実にそうよね。

 クニちゃんもシゲちゃんも上がっちゃったし

 本当に勿体無いわよねー。(ぷか~んぷか~ん)

 それにしても、シゲちゃん顔真赤だったけど、大丈夫かしら?

 まあ、少し熱めのお風呂だしのぼせちゃったのかな?」



 ・・・いえ、そのぷかぷか浮いてらっしゃる


 とっても大きな果実のせいだと思います!!!


 本人気付かれてないと思ってたみたいだったけど


 あの子、終始チラ見してたし。


 (ぺたぺた)・・・・・・ふっ、ふふふ。


 虚しい通り越して、何か笑えてくるわね。


 (ちらっ)でも、まあ、ライスも同じ様なものだし


 私達の場合、孤児院でいっつも栄養不足だったし


 気にしても仕方ないわよね! うん、仕方ない!!



「ん? どうかした? モブコ」


「う、ううん、何でもないよ?

 それにしても、あの姉弟もそうですけど

 サバミソ君やロバートさんも早風呂なんですね?

 私、こんな大きなお風呂に浸かるのって、初めてですけど

 本当に気持ち良いですよね!!

 まだまだ、入ってたいぐらいですよー」


(ザバーーーー)


「まあ、ローも生まれが山岳の民で

 お湯に全身浸かるって習慣自体、そんなに無いでしょうし。

 ましてや サバミソに至っては半分魚ですからねー。

 本人はお風呂気に入ってるみたいですけど

 何度か脱水症状で倒れてますしね。

 少しづつ慣らしていかないと、煮魚になっちゃいますわー。

 むほほほほほほ!」


「・・・煮魚」


(ザバーーーー!)


「確かに! 私、あの子がお湯に浸かってるの見て

 ちょっとお鍋連想しちゃったのよね!!(ぼよよん)」


「・・・(わかる)」


「わっはっは、俺もそれは思ったなぁ。

 しかも本人が嬉しそうにはしゃぐもんだから

 妙に面白かったぜ」


『まー、サバミソの場合。

 お風呂が気持ち良いのもあるんやろーけど

 皆で一緒に何かするのが好きっぽいんやわ。

 【リューグー】はそうゆー文化やないからなー。

 まだ、ぴっちぴちの14才やし

 はしゃぐのも無理は無いんちゃうかな』


「あー、なるほど、それで・・・。

 いえ、サバミソ君って

 クエスト中でもどこか嬉しそうなんですよね。

 あっ! 気を抜いてるとかじゃないんですよ!

 でも、作戦中とか連携が上手くいった時とか

 嬉しさを隠せない! みたいなの感じますね」


「いやー、モブ子ちゃんには感謝ですねー。

 サバミソとローと組んでくれるおかげで

 いい経験積めてますよ~。

 ご主人様やミケ達だと緊張感ゼロになっちゃうんで

 ピクニック状態ですから・・・」


「いえ、私も色々と助かってますので!」


「・・・そっか、凄いね、モブコ」



 あれ? ライス?


 ・・・あっ・・・そうよね。


 ライスには辛い話だったよね。


 ・・・・・・でも、私。


 できれば、また、ライスと・・・。


 ううん、こればっかりは本人の気持ちの問題よね。



「・・・ところで、お師様。

 サバミソ君が付けていた腕輪って、お師様製ですよね?

 刻印がありましたし」


「え”っ!?

 ユキさん、あんな小さいのよく見つけれましたね。

 というか、よくご主人様の刻印と判別できましたわね。

 さ、さすが、ご主人様マニア・・・」


「そうなの? アルファさん」


『あー、あれなぁ。

 前に道端で脱水症状起こしたから

 とりあえず、手持ちにあったやつを付けさせたんやわ。

 一応、保水の効果がある腕輪つけさせとるんやけど

 さすがに、風呂入ってる時はあんまり効果無いからなぁ。

 訓練の時も、また脱水症状起こしとるし

 もちっと効果の強いもんをこしらえよかー』


(ザバーーーーー!)


「(ぎゅっ!)ぜ、ぜひ!

 私にお手伝いさせてください!!(きらきらきらきら)」


『わははは!

 わーっとるわーっとる。

 落ち着きぃーや、ユキ~』


「・・・ユキさんって、たまに凄く活き活きするわよね」


「それはそうですよ。

 あの子は、【付与術】や調合とかに興味があって

 アルファさんに弟子入りしてますからね。

 しかも、アルファさんを尊敬していて大好き。

 ふふ・・・それはもう、毎日が幸せで仕方ないでしょうね!」


「まー、ミケが見てきた感じでは

 あの子の場合、{卵が先か鶏が先か}って感じですけどねー。

 相乗効果ってやつでしょうか?」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




(ホカホカホカホカ)


「はー! いいお風呂だった~~~~!!」



 【冒険者】やってると、冒険中に着替えたり


 怪我の治療だったり、水浴びしたりとか


 脱がざるをえない事はよくあるし


 パーティ内でも極力意識しないようにするから


 肌を出すのは、そこまで抵抗は無いんだけど。


 さ、さすがに、一緒にお風呂に入るのは


 少し・・・恥ずかしかったかな?


 まあ、ライスも一緒だったから


 あまり意識しなくて済んだけど。


 ・・・って、あれ? ライスは?


 あっ、何かアルファさんと話してる? 何だろう。


 はーーーーーーーー。


 ・・・それにしても、チヨさんって呼ばれていた


 あのお姉さん、凄かったわね。


 胸だけじゃなくて、全身から漂う雰囲気と言うか・・・。


 そう! あれは{妖艶な大人の色気}ってやつよね!


 あれは、うらやま・・・やっぱり、羨ましいっ!!!


 妬むとか僻むとか、そんなちっぽけな事じゃなく


 あそこまで行ったら、女性の憧れよね、憧れ!


 ・・・はあ、(ぺたぺた)最近はお腹一杯食べれてるし。


 少しは肉が付いてきたかなーとは思ったんだけど


 まだまだ、先は遠いわねー。


 ・・・でも、憧れのお姉さんはともかく


 あっちは、別の意味でショック大きすぎるよ。


 ユキさん・・・小柄で小顔で、艶のある長い黒髪で。


 透明感のある健康的な白い肌に、細長くて綺麗な指先。


 年上の男性っていうのは聞いてたし、普段の見た目も


 {わー! 小動物系だー!}って感じだったけど。


 脱いだらあそこまで凄いと思わなかった・・・。


 はっきりと{負けた!}って思っちゃったもん。


 そして、男性相手にそう思った事に気づいて


 二重にショック受けちゃったし。


 ・・・・・・恐るべし、ユキさん!


 はあ・・・あれ? そう言えば、ライスまだかな。


 あ! 終わったみたい。


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↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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