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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
117/401

117 冒険者Aさんとごほーこく ④

あらすじ:囲んで追い込んでフルボッコにしました。


視点:タンゴの町 ギルドマスター ブラボーさん

『』:アルファさん


「討伐ご苦労さんじゃったな。

 で、殲滅したんじゃろ?」


『うんにゃ? 殲滅はしとらんで?』


「・・・は?」

「・・・えっ?」


「ん~? ああ、なるほど~~」



 んんん? どういう事じゃ?


 アルファ達が手負いの【ノール】の群れの討伐から帰ってきたから


 リマとマリさんにも来てもらって


 応接室を使って、詳しい話を聞く事になったんじゃが。


 殲滅しとらん・・・じゃと?


 ・・・・・・あやつがか?


 うーむ、マリさんも何か納得しとるようじゃし。


 失敗ではないのかもしれんな。


 何か別の意図でもあるんかのう?



「えっと、アルファさん。

 説明をお願いできますか?」


『わはは、もちろんや、リッちゃん~

 ところで、後で{クエスト達成お疲れさん!}の宴するんやけど

 リッちゃんやマリさんも終わったら参加せ~へん?

 俺的には大歓迎なんやけど~?(きゅぴーん!)』


「・・・いえ、私は結構です。

 一緒に参加された方達だけで楽しんで下さい」


「あらあら、うふふ、リマさんったら~。

 あっ、お誘いは嬉しいですけど

 私も今日は遠慮しておきますわ。

 あの子達の事は、本人達が帰ってから直に聞きたいですし」


「うっ、宴・・・じゃと!? 俺は?

 俺は参加してもいいじゃ 「駄目です!」 ・・・ろ?」


「駄目に決まってるじゃないですか、ギルド長。

 何寝ぼけた事おっしゃってるんですか? ギルド長。

 これから、討伐の記録とか纏めるんですから

 諸々の処理があるでしょ? 分かりますよね? ギルド長。

 分からないとかおっしゃいませんよね?

 ぶっ飛ばしますよ? ギルド長・・・(こおおおおおおお)」


「!? お、お、お、おう・・・(ぞくぞくぞくっ)」



 何じゃ!? こ、怖っ!?


 ここ数日、リマのやつ急激に迫力が増しとらんか!?


 まるで、王都で冒険者やっとった時みたいじゃ・・・。



「あらあら~、リマさん。

 せっかく綺麗なお顔のに、怖い表情したらもったいないわよ~?

 ね? アルファさんもそう思うでしょ?」


『いやいや、マリちゃん。

 俺はリッちゃんのそういう表情も可愛いと思うで~?

 まっ、一番良い表情しとるのは、安堵した時とかに

 フッと見せる、柔らかい表情やけどな!!!

 いや、ホンマ、アレは最高やな!』


「(かあああああ)え・・え・・ええっ!?

 何でそんなの見てるんですかっ!!!!!?

 わ、忘れてください!!!」


「うふふ、照れたリマさんも良いわね~(にこにこ)」

 

「も、もうっ!!! 私の事はどうでもいいんですっ!!!

 マリさんもからかわないで下さいよっ!!!

 と、と言うか、アルファさん!

 そんな事よりも報告して下さいよ、報告っ!!」


「・・・・・・」



 何か、俺すごい疎外感感じるのはなぜじゃろな。


 ・・・ううむ、やはりリマのやつ、何か元気になっとらんか?



『わはは、まー。

 リッちゃんとイチャイチャする 「してませんよっ!?」 のは

 また今度にしとくとして、とりあえあず報告やなー』


「・・・・・・はあっ・・・(じとーーーー)」



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




「つまり、群れを率いてるっぽいのを含めて

 残りの3匹はあえて逃がしたと言う訳ですか?

 ・・・うーん、大丈夫なんでしょうか・・・。

 復讐を考えて戻ってきたり

 他所の人里に被害が出たりはしませんか?」


『まーーー、そこは大丈夫やと思うけどなー、多分』


「・・・多分なんですか?(じとーーーー)」


『わはは! リッちゃん、そんな情熱的に見つめたら

 俺もドキドキしてまうやん 「しなくていいです」 かー!?

 ・・・・・・ま、実際、心配いらんやろ。

 逃がす時に、ミケにきつめで威圧させといたし』


「・・・威圧・・・ですか? ミケニャンさんが?」


「あら? それだったら大丈夫ね~。

 恐怖心植え付けられてるなら、何年か経って数が増えたとして

 その時に群れの長が代替わりしたとか・・・じゃ無い限り

 それまでは、他所と関わり持とうとしないでしょうね。

 少なくとも、絶対こちらへは来ないわね」


「・・・え? でも、ミケニャンさんですよ?」


「そうよ~?」


『せやで?』



 ・・・まあ、リマが知らんでも無理は無いかのう。


 と言うか、あのタヌキ娘・・・いや、この主従か。


 こやつらの事を、ちゃんと理解しとるもんは


 この町じゃ、外部から来た極一部の奴だけじゃろうし。



「まあ、リマよー。

 それに関しては、俺が保証人になるから

 大丈夫って事にしといてくれや。

 そんな感じで処理してくれるか?」


「あら、だったら私も保証人になるわ~。

 リマさん、保証人は連名にしておいてくれるかしら~?」


「え、は? はあ・・・了解しました。

 ではマリさん・・・あと、ついでにギルド長の連名で

 このクエストは達成処理させて頂きますね」


「え? 俺ついでなの?」


『まあ、ええやん、ブラボーのじーさん。

 細かい事気にしとったらハゲるで~?』


「ぬなっ!? 誰がハゲじゃ!!!?」


『わはは、怒らんでもええやん~。

 ま、ま、今度ええもん持ってきたるから! な?

 中々、美味いやつやから期待しといてええでー?』


「う、うむ?

 そ、そうか。

 まま、ええじゃろ」


「(ちょろい)」

「(ちょろいわね~)」


『・・・あっ!

 ちゃ~んと、リッちゃんとマリちゃんの分も用意しとくから

 期待しとってなー?』


「いえ、私は結構ですので」


『そんなーーー!?(がーーーん)』



 ・・・なんじゃい、俺だけに・・・じゃないのか。


 うーーーむ、何かごまかされた気がするが、まあよい。


 こやつが期待して良いと言う事じゃし


 やはり、期待せざるをえんよな!!?



「あらあら~。

 それにしても・・・良いわね~。

 アルファさんのその呼び方」


「・・・・・・えっ!? よ、呼び方?

 ま、マリさん? 唐突に何のお話でしょうか・・・」


「うん、決めたわ! リマさん。

 私も今度から{リッちゃん}って呼ばせてもらうわね?

 これは、サブギルドマスター権限!

 はい! けって~~い!!」


「・・・ぇええええええええええっ!!!?」


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 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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