表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
110/401

110 冒険者Aさんと出会い頭の鉄則

あらすじ:お蕎麦に、海老とゴボウのかき揚げとか美味過ぎなのです。


視点:中級行者 サムライLv4 オクニ・ムトウさん

『』:アルファさん


『はぁ・・・ホンマ、キミら一体何なん?』



 ・・・ため息をつかれたでござる。



「むっ、何か言いたいのであれば言うでござるよ!」


「姉上姉上、落ち着くでござるよ。

 あ、あの・・・アルファ殿。

 拙者達、何か失敗したでござるか?」


『・・・はぁ・・・まぁ、しゃーないか』


「むむむ」



 ・・・また、ため息をつかれたでござる。


 うーーーーん、何がいけなかったのでござろうな?


 出発してから、討伐対象の滞在場所へかなり近づいたらしく


 さすがに人数が多いという事で二手に分かれたでござる。


 こちらはシゲとアルファ殿の三人。


 ユキちゃんが居ないのがかなり・・・少し、不満でござるが


 まあ、訓練の時の事もあるし


 母上からもこの機会に色々学べと言われたでござる。



『そんじゃ、まず1つ目~。

 さっき、あいつらの偵察っぽい2匹と出会ったやろ?』


「はい、出会ったでござる」


「ござる」



 むう、1つ目という事はまだ他に有るんでござるな。


 ・・・拙者達はユキちゃん達と分かれた後


 荒れてる方の山道を進んでいたでござるが


 20分程歩いた頃、岩陰から出てきた【ノール】2匹と


 ばったり出会ったでござる。


 所謂、出会い頭の遭遇戦というやつでござるな。



『何でいきなり構えたん?』


「「?」」


『2人共・・・{何かまずかったでござるか?}

 みたいな不思議な表情しとるけどな。

 例えば、相手が野生動物でも同じやけど。

 急にでかい反応とかすんのはアカンねんで。

 そうゆーのは、組合で習わんかったんかー?』


「「・・・あっ!?」」


『んー、習っとるんやろ?

 せやったら、ちゃんと実践せんとなー。

 こっちが反応したら、相手も反応する。

 相手が反応して急に襲い掛かってきたら

 大怪我する危険性も高なるんやけど

 それ以上に、今回みたいな討伐の場合やったら

 反応して、咄嗟に逃げられるのが一番困るんや。

 その理由は、キミらもわかるやろ?』


「・・・偵察なら尚更でござるな。

 警戒されて、仲間を呼ばれるかもしれないでござる」



 ・・・ふむ、仲間を呼ばれるならまだましでござるが


 警戒されたら、近付くのも討伐するのも大変になるでござるな。


 こちらが不意を打てなくなるだけでなく


 逆に待ち伏せされる可能性も有るでござる。


 でも、その場合・・・。



「・・・それだけなら、まだ良いでござるが

 群れ自体が、散って逃げられるのが一番マズいでござるな」


『!? おーーーーー、よう気付いたなー。

 うんうん、それでええんや(ぽんぽん、なでりなでり)』


「はうっ!?(びくーーーーーん!)」


「あ、姉上っ!?」



 び、び、び、びっくりしたでござる!!?


 さっき、いきなりモンスターと出会った時よりも


 びっくりしたでござるよ!!!!!(どきどきどき)


 そ、それにしても、誉めて撫でて貰えたのって


 いつ以降だったでござるかな・・・。(ぼーーっ)



『まあ、それが1つ目やな。

 出会い頭に遭遇しても、焦らず落ち着いて対処する。

 ほれ! 2人共、復唱や!』


「は、はいっ!?

 で、出会い頭に遭遇しても、そ、遭遇しても・・・」


「遭遇しても焦らず落ち着いて対処する! でござる!」


『うんうん、オッケーや』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 ▽ 並行して連載中 ▽
↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ