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辺境の冒険者Aさん  作者: ミの人
108/401

108 冒険者Aさんと出発の朝

あらすじ:み~な~ぎ~っ~て~~~キターーーー!!!


視点:Dランク冒険者 ファイターLv3 モッブコットンさん

『』:アルファさん


『点呼~、い~~ち!』


「2ですわ!」


「3!」


「よ、4! うおっ」


「ご、5なんだな」


「ろ、ろ、6でしゅ!」


「7・・・これで全員ですね、お師様」


「8っ!!(バーン!)」


「9っ!!(ババーン!!)」


「「「「「「『・・・・・・』」」」」」」


「8でござる」


「9でござる」


(シーーーーーーーーーーーン)



 えーーーーー。


 今日は延期になった【ノール】の{討伐クエスト}の日。


 予定通り、早朝に合流したのだけど・・・。


 ど、どうしたらいいの? この空気。



「さて、お師様、7人全員揃いましたし行きましょう?」


「8でござるううっ!!!!」


「9でござるよ! ユキちゃーーん!!!!」


「・・・・・・(ぴききっ)」


「・・・懲りない2人ですねー。

 何しに来たんですぅ~~~?

 私達、用事がありますので帰って下さいねー。

 っていうか帰れ、早よ帰れ」


「「そんなーーー!?」」


(ギャーーギャーーギャーー)



 ああっ、もう。


 収拾がつかないじゃない。


 ・・・アルファさん、どうするつもりなのかな?



『んーーー・・・で?

 そこの陰からこっそり覗いとるマリちゃん。

 どーすんのー?

 これって本人らのワガママなん?

 それとも、マリちゃんがギルド通した依頼的なものなん?』


「「「「「えっ?」」」」」


「(ひょこっ)・・・あらあら~見つかっちゃったわ~?

 でも、アルファさんとミケちゃんは当然として

 ユキちゃんもサクちゃんも、よく気付いたわね~。

 えらいわ~~?」


「「「「「えっ!?」」」」」


「まあ、母様が関わっているのであれば

 様子を見に来ていると思いましたので」


「い、一応【忍】の端くれですので・・・」


「「何と!? き、気付かなかったでござる!!」」



 何で張本人のあなた達が知らないのよ。


 それにしても、アルファさん達はともかく


 ユキさんやサクちゃんは、気付いてたんだ。


 ・・・凄いわね。



『んでー?

 マリちゃん、この子らも連れてけって?

 正直めんどいんやけどー』


「あらあら~。

 ね? 駄目かしら~?

 ちゃ~んと同行の依頼料も出すし

 それとは別に報酬も用意するつもりよ?」


「はあぁ~~~~~~。

 後出しでそういう事言われましてもねー?

 それにこの子達って、既に【行者】として

 Dランク相当の活動はしてるんでしょ?

 ・・・と言いますか。

 そもそもあなたが連れていけば良いのではー?」


「う~~ん、そこをお願いよ~、ミケちゃん。

 どうしても家族だと、どちらにも甘えが出ちゃうし」


『まー、昨日マリちゃんが来た時に

 ちょろっと頼まれはしたけどなー。

 でも、{本人達が希望したら}って事やったやん?

 そこら辺どーなっとんの?

 こっちも、反発心持ったまま同行されて

 いざって時にこっちのゆー事聞かんかったら

 めんどくさすぎるんやけど?』



 そうなのよね。


 そこがパーティの難しい所。


 まず、指示系統がちゃんと決まっている事が大事で


 指示を受ける側もちゃんと従えるかどうか。


 さらに、その指示がちゃんと適切である事。


 この3つが揃わないなら、パーティを組んでも


 ぐだぐだになって逆に危険なのよね。


 王都の時は、孤児の子同士でリーダー不在だったし。


 こっちはこっちで、臨時で組んでも


 火力スキルしか頭に無くて指示なんて無い人ばっかり。


 だから結局、多少無理してでも


 気心の知れたライスと2人で組むしかなかった。


 ・・・ま、今だからこそ、そう理解できてるんだけどね。


 うん、今のマイクさん達のパーティは安定してるし


 すごーく助かるのよね、うんうん。



「それはそうよね~。

 勿論、私も言い聞かせたのよ?

 でも、{それでも}って、この子達も言うものだから

 こうやって同行の許可をお願いしたいのよ~。

 だから、この子達がもし言う事聞かなかったり

 足手まといになったら、遠慮なくぶん殴って頂戴?

 血気に逸って、作戦を台無しにする様なものなら

 一緒に罠に巻き込んじゃってね?」


『まー、そうゆー事なら?』


「クニちゃん、シゲちゃん?

 あなた達も、それは理解してるわよね?

 もう迷惑かけちゃ駄目よ~?(にっこり)」


「「は、はいでござる!!(ぶるぶるぶる)」」


「まあ、母様とお師様がそうおっしゃるのであれば。

 ・・・ミケお姉様にモブコさん。

 サバミソ君にロバートさんとサクちゃん。

 姉と弟がご迷惑をおかけするかもしれませんが

 今回だけはよろしくお願いします(ふかぶかー)」


『そんじゃまー、そういう事になったし。

 ボチボチ行こかー』


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↓ こっちも開始しました・・・開始しちゃいました。
猟団の団長Bさん
こっちはチートや変態成分高めの傭兵稼業です。



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