103 冒険者Aさんとごほーこく ①
あらすじ:じっくりとOHANASHI(意味深)
視点:お師様の代役を勤めた愛弟子 ノブユキ・ムトウさん
『』:アルファさん
(ガチャッ、ギーーー)
『おー、おはよーさん。
起きんの早いなー、ユキ』
「ふわぁ~~~~。
おはようございますですわー、ユキさん」
「おはようございます、お師様、ミケお姉様
お師様、サクの看病お疲れ様です。
サクの様子はどうですか?」
『おー、熱も下がったし、顔色も良くなったわ。
さすがに、まだフラフラやったしな
俺特製の【芋ようかん】食わせて、薬も飲ませたから
今はまた、ぐっすり寝とる。
それにしても、昨日はすまんかったな、ユキ。
結局、ゼークスくんらへの風呂の説明、全部任せてもうたし』
本来は、昨日の午前中、鍛冶工房のゼークスさん達に
お風呂の設備と修理方法を簡単に説明する予定でしたが
お師様は、寝込んでしまったサクの看病を選ばれ
ミケお姉様も、午後からの予定だった調査へ行ってしまわれた為
お師様から資料は頂いてましたし、設置もお手伝いしましたので
ある程度分かっている私が、説明させて頂いたのですよね。
「いえ、お気になさらないで下さい、お師様。
これも弟子の勤めですし、私も勉強になりますので。
・・・ですが、お師様、申し訳ありません。
私では、お師様から頂いた資料以上の事は
説明できませんでしたので、後日また詳細をお願い致します」
「いやぁ・・・ミケ的には。
今の段階で、ご主人様の資料の大半を理解できるだけでも
たいしたものだと思いますけどね」
『せやでー、たいしたもんやわ!(なでなで)
いやホンマ、こんな優秀で可愛い弟子で良かったわー!
まあ、運用方法とか改良する所なんかも相談したかったしな。
どの道、近い内にまた来るやろうし、そん時にでも話するわ。
とりあえず、ごくろうさんやったな!(なでなでなでなで)』
「今の話の流れで、可愛いは必要ですか? ご主人様」
!!!!!?
・・・・・・ふふふふ・・・うふふふふふふふふふふふ!!!
これからも、どんどん励まないと!
お師様の弟子として!!
お師様が誇れる弟子として!!!
・・・何よりご褒美の為にも!!!!!!
「全くこの子は・・・・・・。
その考え・・・嫌いじゃないですわ!!!?
というか、ミケと同じ考えじゃないですかー!!
本当に見所ありますわね! ユキさん!!」
「はいっ! ミケお姉様!!
これからもよろしくお願いします!(がしっ!)」
『何やよーわからんけど、キミら早朝から元気やなー。
合わんかったらどーしようかと思っとったけど
仲良さそうで何よりやわ、うんうん(こくこく)』
(ガチャッ、ギーーー)
「(にこにこ)おや、おはようございます。
お早いですね、皆さん」
『ツリーさん、おはようさん~』
「おはようございます、ツリーさん。
あのー、すみませんが今朝のミケのご飯は(ギャオオオス!)
特盛りでお願いしますわ!(グゴゴゴゴ!)」
「ふわっ!?・・・今のって・・・。
み、ミケお姉様のお腹の音って凄いですね!?
・・・あっ! おはようございます、ツリーさん」
「(にこにこ)おはようございます。
ノブユキさん、昨日はお風呂の説明ありがとうございました。
アルファさん、ゼークスさん達も帰る前に
お風呂に入っていきましたが、大変喜んでましたよ。
それでは、私は朝食の下準備に入りますけど
皆さん、コーヒーでもいかがですか?」
「「『ぜひ、お願いします』」」
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▽
(ホワワワワワ~~~~ン)
『(ズズズ~)あ”~~、まったりとするわー』
「(ズズズ~)あ”~~、これ丁度いいですね、ご主人様~」
「(コクコク)・・・はぁ~、なるほど、これがコーヒー。
実は初めて飲んだのですけど、コーヒーって美味しいですね」
『あれ? そうか、ユキは初めてやったかー』
「は、はい(ぽっ)」
「何でそこで顔を赤らめるんです?」




