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猫と一緒の転生生活  作者: リョウゴ
第一章 旅の始まり
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旅立ち

今回で連続投稿は打ち止めです。次回投稿は2章分が貯まってからになる予定です。三ヶ月以内には再会するつもりで居ますが、その間に別の話を投稿するつもりですのでそちらもよろしくお願いします(現時点で未投稿という)



 ───儀式から2日。


「あー、本当に村から撤退なんですね」


「着いてかないと、本当に拙いよね。どうするトーコちゃん?」


「二人旅って言うのは」


「土地勘無いから却下ー。どう考えても遭難するし、なにより餓死は笑えない……まぁ道はあるけど、迷子になりそうな予感が凄くするかな」


「……、そうですね」


 二人して、ある程度バラバラに帰って行く男衆を眺めていた。


 そもそも彼ら男衆は元より地元がそれぞれ違う、一部を除いて各地でそこそこ腕の立つただの護衛志願者だ。


「あ、レオン様」


「レシアちゃんじゃない。そうだ、ここの所ずっと思ってたから今言うけど、俺達に敬称つけなくて良いよ、ね? トーコ」


「どうでも良いです」


「ほら、トーコもこういってるし、そのかしこまった口調も良いよ、もうさ」


「そうですか? では───要件を言うけど、良い?」


「お、いいよいいよ、何?」


 レシアにはほんの少し緊張が見える。深呼吸をして彼女は一言言った。


「着いて、来てくれませんか?」


「「いいよ」」


 二人揃って即答。トーコはレオンが言うことを先取りするつもりで言っただけであるが即答である。


「あ……えっ、本当に?」


「いやぁ、困ってたんだ。誰に着いていこうかって。一応一番仲良いのってレシアちゃんだけど、神子様に着いていくのってあんまり良くないかなあって」


「まあ、こうしてレオンはぐだぐだしてたんですよ。はぁ。遅いですよレシア」


「何で逆ギレされてるのかな……??」


「はっ、別に? もっと早く来るもんだと思ってたとかそう言うのないですよ、ええ、無いです」


「…………」


 レシアが目を丸くする。


「な、なんですかそんな予想外のことを言われたみたいな目をして、心外ですね。そもそも誰も声かけてこなかったってことはこういう事ですよねボードンさん?」


 トーコが聞いた。


「あぁ、バレていましたか。ええ、そう言うことです。私からもお願いできますか?」


 ボードンからも願われて、二人は即座に頷く。そもそも断る理由がない。


 レシアは笑顔になり、そわそわと


「じゃあこれから出発するから、急いで準備してね二人共! 私ももう一度見てくるから」


 そうしてレシアは一度荷物があるのだろう家に向かって走っていく。


「よし、じゃ行きますか」


「お二方少し待ってください」


 レシアが駆けていった後、ボードンが二人を呼び止める。空気が重くなった気がして二人はボードンを見る。


「あれほど楽しそうな神子を見るのは初めてです。旅の間、神子の相手をよろしくお願いします。あの子に笑顔を絶やさせないで下さい」


「何変な事を言ってるんですか、一緒に楽しい旅にしましょう、ボードンさん」


 突然、そんなことを言われて、レオンは笑顔でそう返答した。


 何故ボードンがそんなことを今言ったのか、それは今のレオンには分からない事だが。しかし分からなくても関係なく、本心からレオンはそう言った。


「………ええ」


 好青年といった笑みで、ボードンはそう言葉を返した。


「───おーい!! はっやくー!!」


「はい! 神子様!! …では、行きましょうか」


 二人は頷いて、レシアの下に駆けていく。


 ────旅はまだ始まってすらいない。しかし、レシアの笑顔が、トーコの笑い声が、猫に楽しさを感じさせた。


「そっか、楽しみだよね。ニャーちゃんも」


 ───にゃー


 どことなくやる気のない猫の声が、歓喜に揺れ動いていた。その事はレオンを優しく撫でる猫の尾からも良く分かった。









「旅はまだ始まったばかり。しかしレシアの案内で道に迷った一行は怪しげな森の洋館に辿り着く。人の気配が無く何となく古さを感じるその洋館はしかし、埃が余りなく手入れをされている事を一行は感じ取る。外は暗く、一行はその洋館でひとまず一日を過ごそうとするが────」


「トーコ!? 私はそんな方向音痴じゃないよ!? 嘘は良くないよね!?」


「ちっ」


「あーっ! いま舌打ちした!? 私の方がお姉さんなのに! 敬ってよ!!」


「………敬う?」


「本気で首傾げないでよ!?」


「冗談ですよ、全部冗談。……レシアのせいで迷子になるところ以外は」


「そこも嘘でしょう!?」


「………予告しましょう、予告!!」


「トーコぉっ!?」


「良いじゃないですかボードンさん居れば物事の八割は上手く進みますし、迷子になるのだってあの人が──」


「ならないからね!? 迷子には!!」


「えぇー? ほんとでございます?」


「本当よ!! これだけは信じて欲しいわね!!」


「まぁそんな感じで本編からそれまして、次章の予告をしなきゃいけないんですよ。詰まるところ今回は私とレシアで」


「えぇ、それでこんなところに呼ばれたの??」


「そうですよ、この背景設定が何もされていない会話文こそ予告にふさわしいとは思いませんか?」


「思わないから」


「ええー」


「さっさと次章タイトル言いましょ? 粗筋と一緒に」


「……第二章《迷いと恐怖》内容はあんまり細かく言うとアレなんでぼかしますけど森で迷子になる話です」


「違うからね!? ……違うよね?」


「はいじゃ、せーので締めますよ?」


「いいの、これ……??」


「はいじゃ、せーの──」


「乞うご」


「──で締めますからね!!? 間違えないで下さいよレシア!」


「き──ふざけないでよトーコ!!?」


「せーの!」


「あ、ちょっ!!?」


「「乞うご期待!!」」


「ちょっとトーコぉ!!」


「あはははっはっははは!!!!」

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