2話 忘れられた組曲
それは空白の『時間』を埋めるようだった
海の色と思い出の歌 忘れされた組曲
入学式の後小波と汐は自分たちのクラスに向かっていた
ガラ
教室に入るともう既に体育館から帰ってきた生徒が集まっていた
「えっと席は〜」
小波は座席表を見ながら席を確かめた
「あ!あそこだ!」
席は日が良く当たる窓側の後ろから2番目だった
そして二人は自分の席に座った
すると小波の席に二人の少女が近寄ってきて声をかけた
「ねぇ、名前なんて言うの?私は美里來、よろしくね」
「私は真斗由衣」
「唯砂野小波だよ!こちらこそよろしく!」
「小波って読んで良い?」
「うん、いいよ 私も來って呼ぶね」
「いいよ〜あ、由衣ちゃんのことも呼び捨てでいいから」
「分かった」
こうして3人はすぐに仲良くなっていった
3人で話し込んでいると一人の生徒が教室に入ってきた
と同時にきゃーという歓声が聞こえてきた
そのは入ってきた生徒は入学式のとき生徒代表を務めていた
『日向詩音』だった「あ!」
突然小波がが大き声を出したので二人驚いて小波を見た
「ど、どうしたの突然大き声出して?」
來の言葉を無視して小波は詩音に飛びついた
「詩音くん!!会いたかったよー!」
しかし、詩音の口から出た言葉は残酷なセリフだった
「君、誰?どっかで会った?」
「・・・え、覚えてない、私だよ小波6年前にまた会おうって約束したじゃか」
「さ〜全然覚えてないな」
そう、詩音は小波と別れたあと『人魚』と会っていたとゆう事実を忘れてしまっていた
小波の存在さえも
失われて約束の時間
また、あの時のように戻れると思っていた
しかし、再会は最悪の形になってしまった
ここまで読んでくださってありがとございます