HELLO
ハロー
遠ざかる意識の中で
君は笑っていてくれた
ありがとう
ふと世界の終わりを告げられた
君になんて話せばいいだろう
隠し続けることなんてできない
君に八つ当たりする自分の姿を
想像して嫌気が差した
まだまだ生きたいよ
君と一緒に同じ景色を見たい
君をひとりにしたくない
いやひとりで逝くのが怖い
ハロー
君の声で今日が始まる
それがとても優しい奇跡だって
今まで気付かず過ごしてきた
それがとても悔しい
狂い暴れる叫びだけが
僕の中で弾けて泣きたくなった
目を閉じて また目を覚まして
君に会いたいだけなのに
君に全部を打ち明けてしまった
君の笑顔を僕は壊した
どうにでもなれと笑いながら
その時はサヨナラなんて言ってくれと
本当の願いを込めた
まだまだ生きたいよ
君と手を繋いで歩いていたい
それが僕だけの願いじゃなかった
って、分かった。
それで十分
ハロー
明日の君に会いたくて
僕はまだ生きていたくなるけど
思い通りに動かないカラダ
君に手を伸ばせない
もうじき僕はいなくなるよ
君は君の未来を歩いていけよ
僕のことに終止符を打って
だからサヨナラを言うんだ
まだまだ生きたかった
君と一緒に生きたかった
これからの君のことを
見守れないのが寂しい
ハロー
また今日も声が聴けたよ
君の声で始まる一日が
幸せすぎて泣きそうになって
もっと生きたくなるのに
ハロー
明日が続きそうにない
君の声を必死に掴んでた
これだけは放さないで逝くよ
抱き締めて眠るんだ
もうじき僕はいなくなるよ
君は君の未来を歩いていけよ
これからも幸せであれ
だからサヨナラを言うんだ
その時が来るから
サヨナラを言うんだ
(C)Aoi Tact
「Good-Bye」と対になります。
HP開設して比較的初期に「Good-Bye」を書いていたんですが、ある日ふとこっちの「HELLO」を書きたくなってがーっと。
「Good-Bye」を書いてた頃は、相手側は穏やかな気質の人物像をイメージしてたはずなんですが、
「HELLO」は2番サビに当たる部分がふと浮かび、余命わずかな人物像を思い浮かべたら余裕が無くなったこの形になりました。
あと一ヶ月ぐらいで死ぬとしたら彼女にどんなアクションを取るだろう?とはすごく想像というか妄想はがっつりしたと思います。
しすぎて小さい頃死にかけた時のことを思い出してトラウマを掘り下げた記憶が←