洋介くん
「小説家になろう」にて連載した「白き鎧 黒き鎧」シリーズの主人公、内藤の弟、洋介くんです。
以下、本編のネタバレを含みますのでご注意くださいませ。
このところ、長期連載していたお話が手を離れたのをいいことに、つぎつぎとお絵かきに走っておりましたが、こちらもそのひとつ。
「白き鎧 黒き鎧」での冒頭、兄である内藤祐哉が異世界に囚われることになり、それでびっくりして、また恐怖のあまりに彼が号泣するという、あのシーンを描いてみました。
本当は電柱や道端なんかの背景も描くつもりだったんですが、たまたま見つけたこのチェック柄があまり可愛かったので、ここではこういう仕上げにしてみました。
今日、3月21日は、「3+2+1=6」だからとかなんとかで「ランドセルの日」なんだそうで。
まあ昨日から描きかかってはいたのですが、たまたま今日、それを知ったので急いで仕上げてしまいました。せっかくなら、「ランドセルにちなんで」ということにしたくなってしまって(笑)。
アニメっぽい塗りにしてみたら、えらい早く仕上がってびっくりしたのは内緒です。
本編のお話としては、本当は決してこんな明るい色目のシーンではありませんが、ここで号泣している洋介を見て、佐竹が彼に「お前の兄は俺が必ず助ける」と約束するところからお話が始まるわけで、物語上、とても大切なシーンでもあります。
物語を書いてゆく中で、「どうして佐竹がこうまでして内藤を救いたいと思ったのか」という部分が、ちょっと動機の表現としては弱いのかなあなんて思ったりもしたのですが、まあ佐竹の性格ですと、こんな小さな子供が「兄ちゃんたすけてよう、お願い」ってわんわん泣いてたら、なにを措いても助けに行くのではないか、とも思うようになりました。
それでもまあ、後半けっこうなところまで行ってから、実は佐竹、スーパーで内藤に声を掛ける以前から彼の秘密の顔を知っていて、なんとなく気にはなっていた……なんてエピソードを入れたのも、今ではいい思い出です。
それだって別に計算でもなんでもなく、ぽんとあのシーンが浮かんできたから、なだけですけどもね(いつもこういう行き当たりばったり……)。
ともあれ、今回もご高覧ありがとうございました〜!