たあたねこ(美汐様より)
拙作「かあさん、ぼくね。〜震災にあったねこのおはなし〜」
http://ncode.syosetu.com/n6850ds/
へ、美汐さまよりいただいたイラストです。
たまたまなのですが、本日がわたしの誕生日だったということもあって、二日前に更新しましたこの拙作にあてて、美汐さまが「バースデープレゼントに」ということで、わざわざお描きくださったものです。
描いてくださったのはもちろん、主人公であり語り手でもある「たあたねこ」。
真っ黒くて手足だけが白い、そう、ああいうねこさんです。
年末、とある猫にまつわる物語を読んでいて、いきなりわーっとイメージが湧き起こり、なにかに衝き動かされるようにして書いてしまった物語でした。
正直、「今の自分にこんなものを書く資格があるんだろうか」とか、「この程度のことしか書けないなんて」とか、「こんな書き方で大丈夫だろうか、伝わるだろうか」、また「ねこと震災だなんて、お涙ちょうだいだと思われやしないかしら」とか、とにかくいろんな、いろんな逡巡を抱えつつの執筆でした。
それでもやっぱり、震災の日にあわせて投稿したくて、年明けそうそう、四日の日に涙しながら書いた、そんな物語でした。
震災22年目の1月17日、ふたを開けてみましたら、思った以上の反響をいただけて、本当にありがたく、嬉しい思いでまた涙してしまいました。
皆様、本当にありがとうございました。
そしてもちろん、イラストをお描きくださった美汐さま、本当にありがとうございました。
美汐様は、こちらの「小説家になろう」にて小説やエッセイなどを多数お書きになりながら、可愛らしいイラストも手がけられている才能豊かな作家さまです。
お作品にはどれも、本当にそのお人柄が滲むように思われます。
いつも根底に、けっして押し付けがましいところのない、まさにそっと寄り添うような愛情が流れている、そんな作風でいらっしゃいます。
お勧めというと本当に迷ってしまうのですが、いま連載中のものとして、
「世界の終わり、茜色の空 〜もしも世界がもうすぐ終わるとしたら、あなたならどうしますか?〜」
をあげておこうと思います。
毎日、同じ「世界の終わりの日」を繰り返す、三人の高校生の物語。
さわやかな青春小説でありながらも、根底にある種の虚無感というか、不安感の流れている不思議な作品です。
三人の恋愛模様のこれからがどうなってゆくのか、わたしもどきどき続きをお待ちしているところなのです。
美汐さま作品としては他にも、王道ファンタジー「そして世界に竜はめぐる」や、絵本についての興味深いエッセイ「絵本大好き!」など、本当にお勧めが多数あります。
ぜひぜひ、みなさまも優しい美汐さまワールドへ……!
※以下は、美汐様による作品のあらすじです。
『世界の終わり、茜色の空 〜もしも世界がもうすぐ終わるとしたら、あなたならどうしますか?〜』
当たり前の日々。
平和で退屈で、でもかけがえのない日々が、突然跡形もなく消えてしまうとしたら――。
茜と京と朔は、突然世界の終わりを体験し、そしてなぜかそのときより三日前に時を遡っていた。
当たり前の日々が当たり前でなくなること。
なぜ自分たちはこの世界に生きているのか。
恋や友情に揺れる三人に突然訪れたのは、予想もつかない事態だった。
世界が終わりを迎えるまでの三日間を繰り返しタイムリープしながら、生きる意味や仲間との絆を確かめ合う三人の高校生たちの物語。
※アルファポリスさんに重複投稿
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「世界の終わり、茜色の空 〜もしも世界がもうすぐ終わるとしたら、あなたならどうしますか?〜」のURLは、こちらです。
http://ncode.syosetu.com/n0464dp/
他の二作品も、ぜひどうぞ!