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事件  作者: 竹仲法順
212/230

第212話

     212

 その日も午後五時には一日の仕事が終わり、パソコンを閉じて刑事課を出る。そして新宿の街を歩いた。疲れている。過労やストレスは絶えず溜まっていた。歌舞伎町は今夜も賑わいを見せている。まあ、別に何の用もないのだし、横目に見ながら通り過ぎた。街の中枢部が混雑するのはいつものことだ。駅から地下鉄に乗り込み、自宅へと戻る。アルタ近辺には多数の在日外国人が屯していた。この手の輩は正直なところ、あまりいい気がしない。何かと犯罪の温床となるのだから……。

 自宅に戻り、スーツを脱いで部屋着に着替えて、ゆっくりし始める。キッチンで自炊し、食事を取って入浴した。温めのシャワーで体の汗や脂を洗い落とす。いつも家では寛いでいた。昼間のいろんなことが思い浮かぶのを気に掛けながらも、寝床に入る。

 一晩眠り、翌日も午前六時には起き出して出勤準備をした。コーヒーを口にしてから、上下ともスーツを着て、カバンを持ち、部屋を出る。朝は何かと慌ただしい。自宅最寄りの駅へと歩いていき、そこから地下鉄に乗る。新宿へはものの十五分ほどで出られた。やはり地下鉄は便利だ。何かと速いのだし……。

 午前八時二十分には署に着き、刑事課に入ってパソコンを立ち上げた。キーを叩き出す。一日通常通り仕事する。疲れやだるさはあった。だが、そういったことで業務は休めない。警察官は堅気の仕事だ。それに一際ハードである。十分分かっていた。

 昼になると、食事の時間になる。配られた弁当を食べたのだが、食欲が落ちていて、少しだけ残した。寒暖の変化で胃腸も疲れているのである。

 食事休憩した後、午後からも仕事をこなした。体の倦怠は相変わらずだ。だが一々気にしてもいられない。そう思い、マシーンのキーを叩く。仕事はいくらでもあった。山積み状態で。しばらくはこんな感じが続くかもしれない。憂鬱になるのだが……。(以下次号)

 


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