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事件  作者: 竹仲法順
202/230

第202話

     202

 その日も午後五時まで仕事をし、その後、刑事課を出た。新宿の街を歩く。疲れていたのだが、一晩眠れば疲労も取れる。長年警察官をやっていて、いろんな事態に遭遇してきたが、食事や睡眠などは大事だ。歌舞伎町交番勤務時代は多少寝不足でもやっていたが、今はそうも行かない。

 自宅に帰り着き、食事を自炊して取ってから入浴した。体から疲れが落ちて、そのまま眠る。枕元に扇風機を付け、風を送りながら休んだ。夏が近付くと、眠り辛くなる。暑さが体を蝕み、どうしてもきつい。適度に水分を取るのだが、飲み過ぎると、胃腸を痛める。

 翌朝、午前六時に目が覚め、起き出してから、キッチンへと向かう。コーヒーを一杯淹れて飲んでから、スーツに着替えた。支度を済ませて、カバンを持ち、部屋を出る。

 地下鉄の駅へと歩いていった。電車に乗り込み、新宿へと向かう。混雑はあった。多少とも。だが、いったん都心に出れば、後は署まで一気に行った。

 午前八時二十分には刑事課に着き、パソコンを立ち上げてから、キーを叩き始める。板に付いていた。仕事が。確かに日々メンタル面で参る。だが、考えても仕方ないことだ。上手く割り切る。

 午前中もデスクワークをこなした。庶務や雑用などが多い。警察官が事件捜査している時間はもちろんあるのだが、そう長くやってるわけじゃない。必ず報告などに時を割く。それに所轄などでも強盗や殺人などの事件があると、定期的に捜査会議等が行われて、その席上で今後の方針などが決まる。

 昼食後も変わらずに仕事が続く。外は暑い。まだ本格的な夏の暑さじゃないが、どうしても疲れてしまう。この季節は。(以下次号)


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