表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界サラリーマン田中 目覚めたらそこはエルフ美人三姉妹の営む店の中だった!  作者: 蜂須賀こぐま・くりはら檸檬
第2話 窓際の2 土下座
5/28

2-2

エルフの娘を書いていますが,全然普通の少女でも話が成立するという・・・

2-2

ばさばさ.

バシャンという水音とは全く違う音と,水面を越えてさらに落下している自分に気付いた.

田中の体は,チクチクする固いものに当ってさらに落ちていく.

「あ痛!」

時々ごつごつしたものが当たる.木の枝だ

「あーっ!」

茂みを抜け,田中の体は地面に落下した.


ゴツン.

しこたま腰をぶつけた.

「いててててて・・・どうなってるんだ?」

体を起こして辺りを見ると,森の中だった.

深い,豊かな森だ.

田中の落ちた辺りにはヒースと地衣類がこんもり生い茂り,これが落下の衝撃を和らげてくれたらしい.

当然のように黒猫の姿はなかった.


「一体ここはどこだろう?」

空気が澄んでいる.

鼻の奥を通る空気はフィトンチッドが香りひんやりとして,昔行った信州の山の中に似ている.

だが,木の太さが違う.屋久杉なみの大木がごろごろ生えている.

行ったことはないがドイツの黒いシュバルツバルトや,古いヨーロッパの魔法の森を彷彿とさせた.


誰かがいる.

目を凝らすと,深緑色のとんがり帽子をかぶった人物がこちらに歩いてきていた.


「あーっ!」

その人物は田中を見ると,走り寄ってきた.

「ケーイチ!」


「!シルフィアさん!」

緑色の髪に,虹色の目.シルフィアだった.

三角帽子にローブという魔法使いのようないでたちで,右手には木の杖を持っている.肩から大きな皮のカバンを下げていた.

「こんなところで,何してるの?」


何というのは,田中が知りたい.

「いや・・・気づいたらここにいたんだが・・・」

「この前は,突然いなくなったし,どうしたの?お姉さまがお礼を言いたがっていたよ」


「ウィンディエルさんが・・・」

田中の脳裏にあの美女の面影がよぎる.


「魔道士だから,転位魔法か何かに失敗して飛ばされたの?」

「いやあ,何,そんなところかな」

何を言っているのかわからないが,田中は適当にごまかした.


「それより,シルフィアさんはこんな森の中で何をしているのかね?」

田中が問うと,シルフィアはがっくりとうなだれた.

だから,この話はスレ違いだって言われます・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ