指切り様
夏だ!
女子高生が集まっている。
ヒソヒソとしてるが聞こえる
「ねぇ。知ってる?指切り様の噂」
「知ってる」
「何でも夕暮れに指切りをすると指切り様が叶えてくれてる噂」
「知ってるてば!」
下らない噂だ。
そんな事あるはずがない。
「続きは知ってる?」
「そんなのあるの?」
「あるよ」
やめろ。
「ゆびきりげんまん。嘘吐いたらはりせんぼんのーます。っていうじゃん」
「そうだね」
「嘘吐いたら針千本を本当に飲まされるって噂」
知ってしまった。。。
どうしよう。
ボクは頭を抱えた。
コレで彼女は指切り様から逃げられない。
①
「ねぇねぇ。宿題写させて今度、何か奢るからさ」
ボクの目の前で両手でお願いしてる。
やめろ。
「宿題は自分でするものだよ」
「出来ないからお願いしてるんじゃんおね。。。」
「良いよ!」
ボクは遮るように言った。
その言葉は言ってはいけない。
ボクはノートを彼女の胸元に押し付けるように差し出した。
「へっ?」
間抜け面の彼女にノートを更に押し付けた。
「コレで良いんでしょ?」
「うん。。。ありがと!」
彼女は困惑しながらノートを受け取っていった。
外では真夏の太陽が教室を照らしながらセミが鳴いている。
ボクはそんな外を見ながら外を寒気を感じながら見つめていた。
生唾が止まらない。
吐き気が止まらない。
ボクは席を立ちトイレに向かった。
キーンコーンカーンコーンと予鈴が鳴るのを尻目に。。。
②
ボクは彼女の側を出来るだけ離れないように心掛けた。
「なんか、ずっと一緒に居ない?私に惚れた?。。。なーてね?」
やめろ。
「そんなわけないよ。。。」
「そう?ふふふ」
「そんなことより出来ない約束はしてないよね?」
「???君が全てしてくれるから約束する必要ないね」
「。。。」
ボクは少しほっとしてる。
彼女がしてないことを。。。
それでもそれがいつまで続くか分からない。
約束とは。。。
「心配性だなぁ~」
明るい彼女は笑顔でにへへと笑っていた。
ボクは。。。
③
数年なんとか約束はさせることはなくボクが守ってこれた。。。
でも、彼女は魅力的な人だ。
いつかはこうなることを知ってた。
「ねぇ!私、結婚することになったの!」
「へぇ~」
結婚。。。
「式はしないよね?」
「するよ?」
「なんで!!!」
ボクは声を荒げてしまった。
式はダメだ。
「なっなによ!?親友の幸せ祝ってくれないの?」
「。。。幸せにはなって欲しい。。。でも。。。」
「なら、どうして!!!」
彼女は怒ってしまった。
④
その後結婚式が行われてしまった。
彼女は約束してしまった。
永久の愛を。。。
でもそれは、約束を破ることになる。
「きゃー!!!!」
花嫁の口に大量の針が流し込まれる。
ボクは唇を噛み締めながら見つめていた。
彼女は私と約束していた。
幼い頃。。。3歳の頃に永遠に愛し合う事を。。。
幼さとかは指切り様からしたら些細な事で関係ない。
ボクが彼女と話せてたのは指切り様のおかげであり、それ以上で無いことは知っていた。
指切り様は公平だ。
血濡れの花嫁を見ながらボクはかすかに笑っているのを実感してた。
コレでやっとボクだけのお嫁さんになれる。
指切り様に感謝しながら、かすかにあの日彼女が話した女友達を心配してる自分を自嘲している。
あの日、あの時約束の事を伝えてたらどうなってたんだろ?
あははは。。。
ホラーです。人間怖い。考察出来るようにしたけど、ボクの心理分かったらヤバイので心療内科へGO




