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『無頼の絆 ― 魔法の始祖と七人の不滅なる戦士 ―』  作者: 慈架太子


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第4章:魔法の始祖と英雄たちの共演




タケル公爵の言葉は、まるで止まっていた伝説の歯車を再び回し始めるかのように、静かに、しかし力強く会場に響き渡りました。


タケル公爵: 「……謙遜しないでくれ、みんな。君たちこそ、世界を揺るがす凄まじい力を持っていたじゃないか。ホンゴウ君、イチモンジ君、カザミ君の三人は、天空を支配する風の力を操り、空飛ぶ災厄を薙ぎ払っていた。ユウキ君は、この世界の魔法とは全く異なる理、科学の力を駆使して不可能を可能に変えた」


タケル公爵は一人ひとりの顔を見つめ、その魂に刻まれた属性を紐解いていきます。


タケル公爵: 「ジン君、君は広大な海の力をその身に宿し、荒れ狂う波を鎮めていた。ヤマモト君は、大地の息吹である森の力を使い、生命の根源を操っていた。そしてジョウ君……君は、荒ぶる雷鳴、電気の力を自在に操る戦士だった。……君たちがいたからこそ、あの時代の平和は保たれていたんだよ」


夫たちが前世で背負っていた力の正体を知り、嫁たちの驚きは頂点に達します。


アンジェリカさん: 「タケシ、あんたは風の化身だったの? 道理で私たちのどんな属性攻撃も、あんたの前では虚しく吹き飛ばされるわけだわ……」


ソフィアさん: 「ジョージさん……科学の力? 魔法じゃないのに不可能を可能にするなんて……だからあんなに鋭くて、賢いのね。あんた、やっぱりすごすぎるわ!」


3聖女: 「海の力ですって!? ケイスケ……ジンさんが、母なる海の支配者だったなんて……ギャップ萌えしちゃうじゃない!」


カタリナさん: 「森の力……。ダイスケ(ヤマモト)様のあの静かだけど揺るぎない強さは、大自然そのものだったのですね」


マリアンヌさん: 「電気の力……。シゲル(ジョウ)さんがトラックのエンジンを一瞬で始動させるあの不思議な力は、前世から受け継いだ雷の輝きだったのね!」


タケル公爵は、ロザリンドさんの手を取りながら、改めて六人を見渡しました。


タケル公爵: 「魔法の始祖だなんて呼ばれた僕から見ても、君たちの力は眩しかった。属性やことわりは違えど、僕たちは皆、何かを守るためにその力を振るっていたんだ。……なあ、野郎ども。姿は変わっても、その魂の根源は今も変わっていないだろう?」


タケシ(ホンゴウ)さん: 「……ああ。風も海も森も、電気も科学も……今は小さなこの身体に押し込められているが、いざとなりゃあ、いつでも引きずり出してやるぜ」


その場に満ちたのは、神と英雄たちの再会を祝す、目に見えるほどの濃密な「覇気」でした。


ロザリンドさんは、夫の意外な交友関係と、目の前の男たちが持つ「本物の重み」を理解し、深く頭を下げました。


ロザリンドさん: 「風、海、森、電気、そして科学の英雄たち……。タケルの妻として、皆様をお迎えできたことを誇りに思います。さあ、今夜は前世の自慢話も、今の惚気話も、全部吐き出していただきましょう!」


最高級のエールが次々と注がれ、宴はさらにヒートアップしていきます。






エールの泡が揺れるジョッキをテーブルに置き、タケシ(ホンゴウ)さんの表情が真剣なものへと変わりました。その場の喧騒が、彼の発する重厚な空気によってスッと静まります。


タケシ(ホンゴウ)さん: 「タケル……。俺たちは今でも、ヤマトタケシ、あんたの志を尊いと思っている。孤独に戦い抜いたあんたの背中を見てきたからこそ、俺たちは自分たちの戦いを続けられたんだ。そのことだけは、礼を言わせてくれ」


タケシ(ホンゴウ)さんは深々と一度頷き、それから本題を切り出しました。


タケシ(ホンゴウ)さん: 「実はな……俺たちはイチモンジを探しているんだ。あいつもこの世界のどこかに転生しているはずなんだが、手掛かりがなくてな。……魔法の始祖であるあんたなら、何か知らないか?」


「イチモンジ」という名が出た瞬間、男たちの顔つきが変わりました。風の力を共に分かち合った戦友、そして共に戦線を支えた「二号」とも呼ぶべき存在。


ジョージ(ユウキ)さん: 「ああ、あいつが揃わなきゃ、俺たちの同窓会も締まらねえんだ」


シロー(カザミ)さん: 「先輩……イチモンジさんは、僕たちにとっても太陽のような人でした。もし手掛かりがあるなら……」


その横で、ロザリンドさんや嫁たちは、夫たちがこれほどまでに切望する「イチモンジ」という人物の影に、息を呑んで耳を傾けています。


タケル公爵は、タケシ(ホンゴウ)さんの問いかけを正面から受け止めました。彼は窓の外、広大な公爵領のさらに先、世界の境界の方へと視線を向け、静かに口を開きます。


タケル公爵: 「……イチモンジ君か。やはり、君たちが彼を探す運命にあることは、全知の精霊たちも囁いていたよ。……確信があるわけではないが、この領地のさらに西、荒野を越えた先にある『自由の民』が集う街で、赤く燃えるような魂の波動を感じたことがある」


タケル公爵はロザリンドさんに優しく微笑み、それから再びタケシ(ホンゴウ)さんを見据えました。


タケル公爵: 「彼は、かつてのように自由を愛し、風よりも奔放に生きているのかもしれない。……ホンゴウさん、僕の領地の情報網をすべて使って、彼の足取りを追わせよう。あいつも、君たちが来るのを待っているはずだ」


タケシ(ホンゴウ)さん: 「……西の荒野、自由の街か。ありがてえ、タケル。……よし、野郎ども! 宴の後は、二号を迎えに行く準備だ!」


「「「「「応!!」」」」」


かつての伝説が、ついに「二人目の風」を求めて動き出そうとしています。





宴もたけなわ、男たちが伝説の「イチモンジ」の行方について熱く語り合う傍らで、辺境伯ロザリンドさんは静かに立ち上がりました。


彼女の鋭い眼光は、タケルの「同志」たちが連れてきた女性たち……特に、ひときわ目を引く武力と気品を湛えた三人に注がれます。


ロザリンドさん: 「タケルがあれほど信頼を寄せる方々の伴侶、そして弟子……。皆様のその佇まいを見れば、ただの婦人ではないことは明白ですわ。……もしよろしければ、この公爵領の練兵場で、少し手合わせを願えませんかしら?」


ロザリンドさんの言葉に、会場が一気に静まり返りました。彼女はタケルの妻であると同時に、苛烈な辺境を治め、自らも剣と魔法を振るう当代随一の女傑です。


ロザリンドさんの視線が、順番に三人へ向けられます。


ソフィアさん: 「……私に? 辺境伯様直々の指名なんて光栄だわ。ジョージさんの弟子として、恥ずかしい戦いはできないわね」 180cmの長身からくる威圧感とともに、彼女は愛用のハルバートを静かに握り直しました。


アリシア女王: 「辺境伯様、お誘い感謝いたします。一国の女王として、そしてシローさんの妻として、私も貴女の強さを肌で感じてみたいと思っておりました」 優雅な仕草の中にも、騎士としての鋭い覇気が宿ります。


カタリナさん: 「ふふっ、面白そうね。ダイスケ(ヤマモト)様の隣に立つ資格があるかどうか、あんたの剣で確かめてもらおうじゃない」 好戦的な笑みを浮かべ、彼女は腰の剣に手をかけました。


この提案に、タケシ(ホンゴウ)さんやジョージ(ユウキ)さんたちもニヤリと笑います。


タケシ(ホンゴウ)さん: 「ははは! いいぜ、ロザリンドさん。こいつらは俺たちが鍛え上げた、あるいは俺たちが惚れ込んだ最強の女たちだ。怪我しねえように気をつけてやってくれよ」


タケル公爵: 「……やれやれ、ロザリンド。君のその血が騒ぎ出したか。いいだろう、僕もかつての戦友たちと、君たちの素晴らしい戦いを特等席で見守らせてもらうよ」


宴会場の裏に広がる、精霊の加護を受けた堅牢な練兵場。 魔法の始祖タケルが灯す幻想的な光の下で、ロザリンド辺境伯対、異世界の英雄を支える女性たちの模擬戦が始まろうとしています。




月明かりに照らされた練兵場。土煙が静まり、四人の女性たちが武器を収めたとき、周囲で見守っていた男たちから地鳴りのような歓声が上がりました。


辺境伯ロザリンドさんと、異世界の三人の乙女たち。その戦いは、魔法の始祖タケル公爵さえも息を呑むほどのハイレベルな攻防となり、最後は互いの切っ先が喉元を捉えた状態で止まりました。


ソフィアさん: 「はぁ、はぁ……。辺境伯様、なんて強さなの。ジョージさんの弟子として全力でぶつかったけど、まさか一本も取れないなんて。……でも、すごく楽しかったわ!」 180cmの長身を活かした重い一撃をすべて受け流され、ソフィアさんは驚きと高揚に頬を染めています。


カタリナさん: 「……まさか、この私がここまで押されるとはね。ダイスケ(ヤマモト)様の森の力を間近で見ている自負があったけれど、あなたの剣にはそれ以上の執念を感じたわ。完敗……と言いたいところだけど、引き分けで勘弁してあげる」


アリシア女王: 「悔しいですわ……! 私はこれでもシローの『一番弟子』を自認しておりましたのに。辺境伯様の魔法と剣の連携、これほどまでに洗練されているとは。次は必ず、シローを驚かせるような一撃を見舞ってみせますわ」


この伝説的な戦いを見て、黙っていられない女性たちがまだ二人いました。


アンジェリカさん: 「ちょっと待ちなさい! 私もタケシの妻として、紅蓮と聖盾騎士隊の隊長として、このまま黙って見てるわけにはいかないわ! ロザリンドさん、私とも手合わせしてちょうだい!」


タケシ(ホンゴウ)さんの妻、アンジェリカさんが燃え上がるような覇気を纏って一歩前に出ます。すると、トラックの助手席から降りてきたマリアンヌさんも、静かに、しかし冷徹な魔力を凝縮させて続きました。


マリアンヌさん: 「シゲル(ジョウ)の妻として、この建屋を作った氷と土の魔導師として……マリアも、貴女の技をこの身で受けたいわ。お願い、ロザリンドさん」


この事態に、タケシ(ホンゴウ)さんとシゲル(ジョウ)さんは顔を見合わせました。


タケシ(ホンゴウ)さん: 「おいおい、アンジェリカ……。お前が本気出したら、この練兵場が火の海になっちまうぞ。……タケル、悪いな。俺の嫁が聞き分けなくてよ」


シゲル(ジョウ)さん: 「マリアもか……。まあ、電気の力を持つ俺の嫁だ。痺れるような魔法を見せてくれるだろうが……タケルさん、修繕費は俺のトラック運賃でツケといてくれ」


タケル公爵は、再び始まった嫁たちの熱い「交流」に、心底楽しそうに笑っています。


タケル公爵: 「いいさ、領地の修繕なんて魔法の始祖である僕が瞬き一つで直してあげるよ。ロザリンド、まだいけるかい? 英雄たちの嫁たちが、君との絆を求めているようだ」


ロザリンド辺境伯は、額の汗を拭い、再び剣を構えて不敵に微笑みました。


ロザリンドさん: 「ええ、望むところよ! 火の隊長に氷の魔導師……。タケル、今夜は眠らせてあげられそうにないわね!」


月明かりの下、再び火花が飛び散ります。





月下の練兵場は、もはや「模擬戦」の枠を超え、神話の戦場さながらの光景へと変貌しました。アンジェリカさんの放つ劫火と、マリアンヌさんの凍てつく魔力が激突し、大気が悲鳴を上げます。


「タケシの妻、紅蓮のアンジェリカ、参るわ!」 アンジェリカさんが大剣を振り抜くと、巨大な火柱が龍の如くうねり、ロザリンド辺境伯へと襲いかかります。


「シゲル(ジョウ)の妻……マリアが、その熱を凍らせてあげる」 マリアンヌさんが地面を叩くと、瞬時に巨大な氷の壁がせり上がり、火龍を飲み込むと同時に、鋭い氷柱の雨が辺り一面に降り注ぎました。


この圧倒的な魔力の奔流に、先ほどまで戦っていた三人も黙っていられなくなります。


ソフィアさん: 「ちょっと! こんな面白そうなこと、二人だけでずるいわ! ジョージさん、見てて! ハルバートの真髄、見せてあげる!」 180cmの体躯をフルに使い、ソフィアさんは氷柱を叩き割りながら、炎の渦へと飛び込みます。


カタリナさん: 「ふふっ、これこそ戦場よ! ダイスケ(ヤマモト)様の森の静寂とは正反対の、この混沌……最高じゃない!」 疾風の如き身のこなしで、カタリナさんは炎と氷の間を縫うように駆け、ロザリンドさんの死角を狙います。


アリシア女王: 「シローの一番弟子として、この大乱闘を制してみせますわ! 王家の剣、受けてみなさい!」 女王の気品を捨て、泥臭くも鋭い一撃を繰り出し、戦場はもはや誰が誰を狙っているのか分からないほどのカオスに突入しました。


五人の美女たちから一斉に狙われる形となったロザリンド辺境伯ですが、その瞳は喜悦に満ちています。


ロザリンドさん: 「いいわ! これよ、タケルが愛した男たちの傍らに立つ女たちの輝きは! 辺境を統べる私の力、全霊を以てお相手するわ!」


彼女は剣を空に掲げ、公爵領の全属性魔力を一気に引き寄せました。炎を霧に変え、氷を砕き、五人を同時に押し戻す凄まじい衝撃波を放ちます。


練兵場の縁では、タケル公爵が魔法で用意した豪華なソファに座り、男たちがエールを飲みながらこの「大乱闘」を観戦しています。


タケシ(ホンゴウ)さん: 「ガハハ! アンジェリカの野郎、ありゃ本気でタケルさんの嫁さんを焼き尽くす気だな。いいぞ、やれやれ!」 シゲル(ジョウ)さん: 「マリアもあんな顔をするんだな。電気の力を持つ俺も、あの冷気には痺れるぜ」 ジョージ(ユウキ)さん: 「ソフィアのハルバート、あんなに速かったか? 科学的に言っても、あの遠心力はとんでもねえな」


タケル公爵は、ロザリンドさんの奮闘に目を細めつつ、男たちに静かに語りかけました。


タケル公爵: 「……僕たちの前世も、こうして騒がしかったんだろうね。形は変わっても、こうして魂が共鳴し合う。……これこそが、君たちの言っていた『絆』の形なのかもしれないな」


最後は、全員が魔力を使い果たして大の字に寝転び、月を見上げながら「あんた、やるじゃない」「そっちこそ」と笑い合う、最高の結末が待っていました。





大乱闘の最中、アンジェリカさんやマリアンヌさんの陰に隠れて機を伺っていたエリザベスさんが、ついに「海の力」を持つ夫ケイスケ(ジン)さんへの愛とお仕置きの情熱を爆発させました。


エリザベスさん: 「ちょっと皆様! 派手にやってるじゃない! でも、ケイスケの愛を一身に受けるこの私の『剣』を忘れてもらっちゃ困るわ!」


彼女が鋭い剣を抜き放つと、練兵場に凄まじい竜巻が発生しました。それは単なる風魔法ではなく、剣士としての技量と、夫ケイスケ(ジン)さんの日頃の振る舞いへの鬱憤を乗せた、重く鋭い「風の刃」を纏った剣劇です。


アンジェリカさん(火)を煽る: 「アンジェリカ! その程度の火じゃ、ケイスケのドスケベな煩悩は焼き切れないわよ! 私の剣が巻き起こす風で、あんたの火力を上げなさい!」


ロザリンドさんへの強襲: 「辺境伯様! タケル様が『魔法の始祖』なら、その妻である貴女は、この剣士エリザベスの……いえ、この物理的な突風を伴う連撃を凌げるかしら!?」


エリザベスさんは、華麗な剣捌きで戦場を縦横無尽に駆け巡ります。その風を纏った一振り一振りが、炎を煽り、氷を砕き、戦場をさらなる混沌へと叩き込みました。


この光景に、一番顔を引きつらせているのは夫であるケイスケ(ジン)さんです。


ケイスケ(ジン)さん: 「ひぇぇ……。おいタケルさん、見てくれよ。あのエリザベスの剣筋……あれ、絶対あとで俺を『三枚おろし』にする時の勢いだぜ。海の力を持つ俺だって、あの嵐のような剣に切り刻まれたらお終いだよ!」


タケシ(ホンゴウ)さん: 「ガハハ! ジン、お前がいつもチャラチャラしてるからだ。自業自得だな。……しかしタケル、あのエリザベスって嬢ちゃんの剣、なかなか筋がいいぜ。風の力をあそこまで剣に乗せるとは、大したもんだ」


タケル公爵は、暴風の中で優雅に立ち回るロザリンドさんを誇らしげに見つめながら、ケイスケ(ジン)さんにエールを注ぎ足しました。


タケル公爵: 「ジン君、諦めるんだ。女性の愛という名の嵐……それも、剣を携えた嵐を鎮める魔法は、始祖である僕でも持っていないんだよ」


結局、最後はエリザベスさんの巻き起こした大竜巻と剣気が練兵場全体の土埃を巻き上げ、全員が砂まみれになって「もう、めちゃくちゃだわ!」と笑い転げる形で、大乱闘は幕を閉じました。


夜も明け、朝日が公爵領を照らし始めます。 砂を払い、旅の準備を整えた一行。タケル公爵が指し示した「西の荒野」へと、いよいよイチモンジさんを探す旅が始まります。




大乱闘が終わり、砂埃と熱気に包まれた練兵場に、タケシ(ホンゴウ)さんが悠然と歩み寄ります。


タケシ(ホンゴウ)さん: 「おいおい、お前ら。いい加減にしろ。……ほら、汚れを落としてやる。ピュリフィケーション(浄化)!」


タケシ(ホンゴウ)さんが手をかざすと、柔らかな光が練兵場全体を包み込みました。エリザベスさん、ソフィアさん、カタリナさん、アンジェリカさん、アリシア王女、そしてマリアンヌさんの衣服や肌から砂汚れがスッと消え、戦いの火照りだけが心地よく残ります。


浄化の光の中で、六人の女性たちはロザリンド辺境伯の実力を改めて噛み締めていました。


マリアンヌ(マリア)さん: 「……悔しいわね。辺境伯様、あの172cmという高身長を驚くほど巧みに使っていたわ。重心の移動も、リーチの活かし方も無駄がなさすぎる……」


ソフィアさん: 「そうね、マリア。私の方が背は高い(180cm)けど、あの人の172cmは戦うために研ぎ澄まされた高さだったわ。格好良すぎて、ジョージさんの弟子として嫉妬しちゃう」


カタリナさん: 「あんなに優雅に立ち回られたら、手も足も出ないわ。172cm……あの絶妙なサイズ感から繰り出される剣と魔法、本気で私を仕留めに来ていたわね」


アリシア王女も、自らのドレスの裾を整えながら「本当に……あの高さからのプレッシャー、王家の鍛錬でも味わったことがありませんわ」と、悔しげに唇を噛みました。


六人からの熱い視線を受け、ロザリンド辺境伯もまた、息を整えながら清々しい笑みを浮かべました。


ロザリンドさん: 「ふふっ、悔しがることなんてないわ。これだけの猛者たちを同時に相手にしたのは、私の長い辺境暮らしでも初めてのこと。皆様、本当に強かった。……タケルが惚れ込む男たちの連れが皆様で、私は本当に安心したわ」


朝日が完全に昇り、シゲル(ジョウ)さんのゴーレムトラックが「西の荒野」に向けて力強くアイドリングを始めます。


タケシ(ホンゴウ)さん: 「よし、身綺麗になったところで出発だ。タケル、世話になったな。次はイチモンジを引き連れて、またここへ寄らせてもらうぜ」


タケル公爵: 「ああ、待っているよ。……西の荒野は険しいが、君たち七人の魂が揃えば、どんな困難も風のように吹き飛ばせるはずだ。道中、気をつけて」


トラックの荷台に20人の騎士隊が乗り込み、助手席にはマリアンヌさん、そしてジョージ(ユウキ)さんの隣にはソフィアさんが、それぞれの思いを胸に座ります。







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