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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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99話


会計を済ませて袋を片手に店を出ると明里さんは通路に置かれている休憩用の椅子に座っていた。


明里さんの隣に座る。

「おまたせ、袋ここで開けちゃう?」

「んー、まだにしよっかな!後でうちに行った時のお楽しみってことで」


「わかった、次どうしよっか…ちょっと早いけど昼食べに行く?」

スマホを開くと11時を少し過ぎたぐらいだった。

「うん!実は今日朝早く起きちゃって…もうお腹減ってたんだよね」

苦笑いしながら自分のお腹をさすっている明里さん。


「はは、良かった、じゃあご飯食べにいこっか」

「行こう行こー!」


…今日そこそこお金持ってきてるし、レストランでもいいんだけど…

「フードコートとレストラン系どっち行きたい?明里食べたい物とかある?」


「昼ごはんになるかどうか分からないんだけど、甘い物食べたいなぁーと思って、ミスド行きたいです!」

「おっけー、なんかミスドってイオン来たら食べたくなるよね」

「わかるー!私もそうなの!」

「じゃフードコート行こっか」

…今いるところから結構近いな。


俺たちはミスドへ向けて歩き出した。


ーーーーーーーーーー

ーーーーー



「うわぁー平日のこの時間ってガラガラなんだね!」

「平日になかなか来ることないもんね」


フードコートに着いた俺たちは土日の混み具合に比べて、平日のまばらにしか人が居ない様子に驚いた。


「うわぁ!並ばなくていいよ!いいね平日!」

ほらほら!とミスドやサーティワンなどを指さしている明里さん。

まぁ休みの日って行列に並んで買うのが当たり前だもんなぁ…


「せっかく混んでないし、ミスドの後にアイスも買っちゃう?」

俺がそう提案すると明里さんは「いいね!いいね!贅沢だね!!」と嬉しそうな笑顔になっていた。



早速ミスドへ向かうと待ち時間もなくすぐに商品を選ぶ事ができた。


「何食べようかなぁー!この後アイスも食べるならちょっとセーブしとかないと…ここは慎重に選ばないと!」

「他にお客さんも居ないしゆっくり選べるね」

普段混んでいる時は早く選ばないと!という嫌な焦りが生まれるから、じっくり考えながら選びづらい。


「定番を取るべきか、期間限定を取るべきか…」

「両方でも大丈夫なんじゃ…」

「量的には大丈夫なんだけど…カロリー的にはちょっとね…太っちゃう…」

…そんな気にするほどじゃ無いと思うんだけど…全然太ってないし…

「それなら俺がこっち買うから一口食べる?」

俺は最近CMでよく見るようになった期間限定のドーナツを自分のトレーに乗せた。


「貰っていいの!?」

「全然いいよ、他にも何個か買う予定だし」

「ありがと!じゃあ私は定番のやつにするね!」

明里さんはそう言って自分のトレーに定番のドーナツを乗せた。

レジまでトレーを滑らせながら気になったドーナツをポンポンと取っていく俺。


「うわぁーそんなに食べるんだ!さすが男の子だね!」

「お腹へってるしガッツリ行こうかなと思って」

「良いなぁ」


「一口ずつなら大丈夫じゃない?気になるやつがあるなら遠慮なく食べていいよ」

「あー!そう言って私を太らせる気だなぁー!」

イチャイチャしながらレジに行くとその様子を見ていた店員さんが微笑ましそうにこっちを見ていた。


「いらっしゃいませー、お会計はどうされますか?」

「一緒でお願いします」

「いいよいいよ!自分のは自分で払うよ!」

間髪入れずに答えた俺に申し訳なさそうに自分で払おうとする明里さん。

「デートなんだし、これぐらい気にしないで、ね?」

「あ…ありがと…」


そんなやりとりがあった後、お会計を済ませて空いている2人掛けのテーブルに座った。


「ありがとう直樹、じゃあ頂きます!」

ドーナツに髪が当たらないように耳に髪をかけてから一口食べる明里さん。

…髪を耳に掛ける動作ってなんかドキドキするよね。

普段髪で隠れて見えない耳が見えるから?チラリズムってやつなのか?

そんな意味のわからないことを考えながら明里さんのことを見ていると目が合った。


「そんなにジッと見られてると恥ずかしいかな…直樹も食べなよ」


「ご、ごめんね!いただきます」

一口かじると、お腹が減っていたからか、彼女とのデート中というシュチュエーションだからか、とても良い美味しく感じた。


「どう?美味しい?」

「めっちゃ美味しい、明里も食べなよ」

そう言ってテーブルを挟んで反対側に座っている明里さんにドーナツを差し出した。

「はい、あーん」

俺の行動に少し驚き、少し恥ずかしそうにしながらもドーナツを食べた。

「やっぱりここのチョコって美味しいよね!」

俺はチョコレートブランドなんて分からないけど、確かに美味しい。

その後も少しずつ自分のドーナツを明里さんに食べさせてながら買ってきたドーナツ全てを食べ終わった。

途中から親鳥と雛鳥みたいな感覚になって楽しかった。


「ごちそうさまです!結局いっぱい食べちゃった」

お腹をさすりながら、「えへへ」と笑いながら話す明里さんをみて、俺は不思議な充実感に満たされた。


「どうする?アイスやめとく?」

「もうここまで食べちゃったなら気にせず食べるよ!よし、行こう!」


そう言って席を立つ明里さんに続いて俺も席を立った。

お読みいただきありがとうございます!


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