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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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98話


流石に後ろ向いてくれたか…

今のうちにパパッと着替えを終える。


「終わったよ、髪セットしてくるね」


「あ!ちょっと待って!今日私がやってみてもいいかな?」

部屋を出ようとすると明里さんに引き止められた。


「え!?別にいいけど…」

「やった!一回やってみたかったの!ありがと!」

「はは、特にこだわりないから好きにやってくれたらいいよ、じゃあワックス取ってくるね」


洗面所からワックスを取って来て明里さんへと渡した。


「じゃ、じゃあいくよ?」

「うん、どうぞ」

椅子に座ってじっとしていると、サワサワと髪を触られるのがちょっとこそばゆい。


「う〜ん……たしかここはこんな感じで…」

真剣な表情をしながら髪をセットしている明里さんが、目の前にアップで見えてしまい照れて下を向いてしまう。

「あ!もう!ちゃんとこっち向いてて!」

…明里さんは集中してるから気づかないかも知れないけど、そこそこ近い距離だし、唇に視線がいってしまいドキドキする。


しばらく1人で悶々としていると「できたよ!完璧かな!」と言われ、部屋に置いてある鏡で確認すると、いつも出掛けている時に俺がセットしている感じになっていた。

「おおー、いつもの俺になってる」

「ふふん、そりゃいつもちゃんと直樹のこと見てるもん!」

胸を張って自慢げな明里さん。

思わず()()()()に目がいってしまいそうになるのを必死に抑える。


「あ、ありがとう、手…洗いに行こっか!」

話題を逸らしつつ手を洗うために二階のトイレへと案内した。


諸々の準備ができた時には10時をちょっと過ぎた頃になっていた。

「ごめんね、俺が寝ちゃってたから遅れちゃって…」

「ううん、おかげで直樹の可愛い寝顔も見れたし、満足だよ!」


2人で玄関を出て手を繋ぎながら目的地であるイオンへと向かうのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー


目的地のイオンに着いてまずは適当にぶらついて気になる店があれば入ってみる感じになった。

平日の月曜日というおかげで混んでおらず、ゆったりとした空気感が漂っている。


「どこから入ろっかなぁー」

キョロキョロと周りを見渡しながらもうすでに楽しそに笑顔の明里さんに、俺もつられて笑顔になってくる。

「あ!ここ入っていいかな?」

見た感じ女性向けの小物が多い店の前で立ち止まる明里さん。

「もちろん」

「ふふ、ありがと」

そう言って俺の手を引きながらお店に入った。


普段入ることは無い女性向けなお店なだけあって、俺にはよく分からない物が多かったけど明里さんのテンションは上がっていた。

しばらく2人で店内をウロウロした後店を出た。

「可愛かったけど、これといって欲しい物はなかったなぁ、次は直樹が気になったお店入ろ!」

…と言われたものの、どうしようかなぁ…一応1ヶ月記念だし…

そんなことを考えながら歩いていると、反対の通路に文房具屋があるのが目に入った。

「明里、あそこ行ってみてもいい?」

「オッケー!」


文房具屋に入るとさすが専門店、シャーペンだけでもかなりの種類があり驚いた。

…そろそろ本格的に受験に向けて勉強し始めるし、お揃いの筆記用具とか良いんじゃ…


「お揃いのペンで勉強とかちょっと憧れる!学生カップルって感じで!」

「そうだよね、なんか王道感あるよね」

「これだけあると逆に迷っちゃう…どれにする?」


「せっかくこれだけ沢山あるし、1人1本選んでどっちかにしない?」

「いいね!じゃあ私あっち側から見るね!」


3メートルほどの商品棚の端と端、二手に分かれて品定めすることに。


…明里さん手ちっちゃいしお揃いにするなら細めのデザインの方が握りやすいよな。


そう思い俺は細めで、かっこいい系より柔らかい雰囲気のペンに狙いを定めて、数本キープしてみた。

そして真ん中辺りに来た時、明里さんが俺の手元を覗き込んできた。


「どう?良いのあった?」

「んー内緒」

「うわー気になるー!」

「そっちはどうだったの?」

「ん〜内緒!」

明里さんは俺と同じセリフを言ってまた品定めに戻った。

…くぅ〜なんかめちゃくちゃ〝彼女とデート“してる感じ出てる!!

思わず頬が上がってしまうのを誤魔化しながら残りを見て行った。


それからお互い端までみて、厳選した1本を持って真ん中へと集まった。

「ふっふっふ、直樹くん!私は自信あるよ!」

「俺も良いの見つけちゃったからね」

まだ2人とも身体の後ろに隠している。

「じゃあせーので見せよう」

「わかった!」


「「せーの」」


ここで個人的にかなり嬉しいことが起こった。

バッと出した俺たちのペンは同じ種類で色違いだけの物だった。

「「おぉ!」」

「これだけある中から同じの選ぶとか凄くない!?」

「直樹はどうしてこれが良いと思ったの?」


「えっと、明里が使ってたら似合うと思って…明里は?」

「私はねー、ギャップかな!」

「ギャップ?」

「そう!直樹みたいな男の人がこういうの使ってたら意外性あってなんか可愛い!ってなるかなーと思って」

「はは、ギャップとか感じるもんかな?これにする?」


「うん!色のバリエーションもあるし、私が直樹の、直樹が私の色選ぼうよ!」

「わかった、せっかくなら会計も別にして中身が見えないように袋に入れてもらって、後で開けようか」


「いいね!私先に選ぶからこっち見ないように!」

そう言われて後ろを向き、2、3分経ったぐらいで色が決まったらしく「おまたせーお会計行ってくるー、店の外で待ってるね!」と声が聞こえたので俺も選んで会計を済ませた。



お読み頂きありがとうございます!



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