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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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97話


「ただいまー」

家に帰るとリビングで母さんと姉ちゃんが今日の体育祭のビデオを見ていた。


「おかえり」

「あんた相変わらず足早いわね」

「なんか今日は特に早かった気がするよ」

ちょうど最後のクラス対抗リレーを見た後みたいだ。


「お風呂空いてるから入っちゃいなさいよ」

「わかった」

お風呂場に向かう途中、「まぁ頑張ってたじゃん、1位おめでと」と姉ちゃんに言われて少しムズムズした感じになった。


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーー


次の日、明里さんとデートする日が来た。

楽しみと緊張から朝早く目が覚めてしまった俺。


迎えに来てくれる時間が10時なのに、今の時刻は6時…あと4時間もある…二度寝したら寝坊しそうな気がして寝ることも出来ない。

気合いが入っている俺は、昨日のうちに今日着ていく服も選んだし、財布に出来るだけのお金も入れた。

…さて、何して時間を潰そうか…


ベットでゴロゴロしてみたり、スマホのゲームを開くけど集中出来ずに閉じたり開いたりを繰り返してしまう。

…そうだ何を買うかネットで予習しておこう。

そう思いGoogleを開いて《中学生 彼女 初めてのプレゼント》と検索をかける。


………………

手当たり次第色々なページを見てみるけど、みんな同じようなことばかり。お揃いの物だとやはり無難にネックレスか…。

服で隠れるから普段使いしやすいし、値段も手頃。

受験勉強用に筆記用具的な物も有りかな。


ウンウンと唸りながらネットを見ていると、7時になっていた。

…そろそろ一階に降りたら母さんが朝ごはん作ってくれるだろう。

そう思いベットから起き上がり、とりあえず一階へと向かった。



ーーーーーーー

リビングに入ると俺以外の皆んなが揃っていた。

…月曜日だし休みなのは俺だけだったか。


「おはよう」

「おはよう」

「…おはよ」

「あらおはよう、休みなのに早いじゃない」


…俺もこんなに早く起きるつもりじゃ無かったんだけどね。

「うん、なんか目覚めちゃって…」

「ふふ、明里ちゃんとのデートに緊張してるんでしょ」

「あんた今日デートなの?」

「え、まぁ、うん」

「晩ご飯明里ちゃんが作ってくれるんだもんな、いやぁ、青春だなぁ」


「あの……そろそろ朝ごはん作って欲しいんだけど…」

「はいはい、目玉焼きとウインナー焼くから座って待ってなさい」


みんなから色々言われたけど、俺は大人しく座って朝ごはんを待った。



それから朝ごはんを食べ終わり、部屋に帰って来てもまだまだ時間は余っている。

明里さんのことだから早めに迎えに来そうだし、9時になったら出る準備始めよう。

今が7時半だからあと1時間半……とりあえずゴロゴロしようか…


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーー



頬になにか当たってる……

ツンツンとつついてくる何かを掴んだ。


「起きちゃったかな」

…あれ?今明里さんの声が聞こえたような気がするんだけどなんで?


「ふふ、おはようございまーす」

……あ!!!!

バッと目を開くとベットに顔を乗せてニコニコと楽しそうな笑顔の明里さんが目の前に広かった。

「あ、明里?」

「うん!おはよう直樹」

「お、おはよう?」

…なんで俺の部屋に明里さんが?てか今何時?


「なんで私がここに!?って不思議そうな顔してるねー!」

「う、うん、」


「今日楽しみすぎてちょっと早く着いちゃったんだけどね、直樹に連絡しようか迷ってたら優子さんが家から出て来て、「直樹の部屋行きなー」ってお家入れてくれたの、そしたら直樹が寝てたから…」

 

…寝ちゃってたのか。

「ごめん!すぐ準備するよ!」

チラッと見た時計は9時半だった。明里さんかなり早く来たんだな。

寝ぼけていた頭を起こすためにまずは顔を洗いに行く。

「ちょっと洗面所行ってくるから待っててね」

「はーい!」


部屋に明里さんを残して洗面所へと向かい、冷たい水で顔を洗ってシャキッとした俺は急いで部屋に戻った。


「ふへへ…」

部屋に戻ると、俺のベットで枕に顔を埋めた明里さんがなにやら変な声で笑っていた。


「…明里?」

俺に声を掛けられた明里さんはシュっと起き上がり、何事もなかったのように笑顔だった。

「おかえり直樹」

「ただいま、服着替えたいんだけど…」

「うん!どうぞ?」

…このまま着替えろってこと?

「あの〜…ズボンも着替えるんだけど…」

「うん!」

ニコニコした笑顔のまま特に動きを見せない明里さん。

「このまま着替えるのはちょっと恥ずかしい…かな」

「あ!ごめんね!はい!これで大丈夫だよね」

顔を手で隠す明里さん。

反対向いてくれたりしたら大丈夫なだけなんだけどな。

「…下で着替えてくるね」

「え!?ここで着替えたらいいのに!」


…まぁいっか。とりあえず時間も無いし、上服から着替えてしまおう。


パパッと今来ている上着を脱いで上半身裸になると「キャ」と小さく声が聞こえた。

…指の隙間から見てるよね?赤くなった耳が見えてますけど。

上服を着替えてズボンを着替えようと思うんだけど、流石にパンツを見られるのは恥ずかしい。


ズボンに手を掛け、下ろすふりをしながら「あの〜、流石に見られてると恥ずかしいんだけど…」と言うとくるりと後ろを向く明里さん。



お読み頂きありがとうございます!


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