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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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76話


無事家に帰り、自分の部屋に戻ると

コンコン

ノックする音がして聞こえ、ドアが開いた。


「どうだったのー?」

と言いながら姉ちゃんがズカズカと部屋に入ってきた。


「まぁ上手くいったと思うよ、明里のお父さんお母さんとも仲良くなれたとは思う」

「良かったじゃん、……てかなんか煙臭くない?」

スンスンと鼻を鳴らしながら近づいてきた。


「明里の家でバーベキューしたんだ、そんな臭いする?」

「うん、まぁまぁ匂うよ、てか初めて彼女の家行ってバーベキューしたの!?やば!」


「初めはかなり緊張したけど、お父さんもお母さんもいい人だったし、なんせ肉がめちゃくちゃ美味しかったなぁ」

今思い出してもあれは美味しかった。


「ふーん、まぁ仲良くなれたようで良かったわね」

と言って部屋を出て行った。

…姉ちゃんなりに心配してくれてたみたいだな。


それから晩ご飯を食べ風呂に入り、日課の明里さんとの電話をして、1日が終わった。



ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー


それからなんやかんやと日は進み、体育祭の前日の土曜日になった。


昨日テントなどの準備は終わっていて、今日は1日を通して明日の体育祭本番のリハーサルの日で、昼に終わる予定だ。

一応天気予報によると、明日は曇りらしい。


ホームルームが終わると、グラウンドを囲うように配置したテントへと教室から椅子を運んだ。


「明日楽しみだなぁ!」

「最後だしなー気合いも入るってもんよ」


隣に座った涼也と瑛太がワイワイと楽しそうに話している。

「リレーはうちのクラスがダントツで勝てそうだしな!な?直樹!」

流石に今週に入ってからは男子も放課後に練習するようになって、順調にバトンもパスできるようになった。

「そうだね、他のクラスの練習見たけどうちのクラスが1番速い気がしたよ」

何気に男子もそうだが、女子の足が速かった。

「中学生最後の体育祭、気持ちよく終わりたいもんだな」

「おうよ!」


そんな話をしていると開会式の予行演習が始まる時間になったみたいだ。


グラウンドに全校生徒が集まり、リハ開会式がはじまった。

選手宣誓、ラジオ体操、校長先生からの話と、流れを確認して終わった。

それから各種目の入退場の確認も終わり、リハ閉会式が終わって昼前には全てのリハーサルが終わった。

教室に椅子を戻したら解散というところで

「この後昼飯食べにいこうぜ!験担ぎにカツ丼!」

と涼也から誘いがあった。

…今日も明里さんと帰る予定だったから確認してみないと。


「ちょっと待って、明里と帰る約束してたから聞いてみるわ」

「おう、よかったらみんなで食べにいかん?」

「あー、それもいいかもちょっと聞いてみる」

「俺は瑛太に声が掛けてくる」

そう言って涼也は瑛太の席へと向かった。

…さて、明里さんはもう戻ってきてるかな。


クラスの窓際を確認すると、明里さんの机の近くに伊勢さんと椎名さんが居るのが見えた。聞く手間が省けたな。

カバンを持って明里さんの所へ行き

「明里、涼也がこの後ご飯食べに行こうって誘って来たんだけど、皆んなもどうかな?」

と伊勢さん達にも聞いてみた。


「いいよ」「行く行く」「うちも大丈夫ー何食べるのー?」

「涼也いわく験担ぎにカツ丼だってさ」


「わかった!あ!せっかくだしうるはも誘おうよ!」

「いいねー、声かけてくるー」

伊勢さんが柳さんを誘いに行った。


「どうだった?」

そこに瑛太と合流した涼也がやってきた。


「明里と伊勢さんと椎名もOKだってさ、柳さんもどうかなって話になって、今伊勢さんが誘いに行ってるとこ」


「おけ!柳もリレーのメンバーだしな」

「てことは、柳も参加ってことになったら7人か、この人数いつものファミレスでいけるか?」

「あのファミレスの角のテーブルならいけるだろ、コの字型だし」

「まぁ最悪隣同士で2席取れば大丈夫」


「お待たせー、うるはも行けるってー」

伊勢さんが柳さんを連れて帰ってきた。

「…よろしく」

放課後練習で少し話すようになったけど、柳さんって物静かな感じだから、こういうワイワイした雰囲気苦手だと思ってた…


「じゃあメンバーも揃ったし、飯行きますか!」

「おうよ!腹減ったわ!」

「私もー!」


ゾロゾロと大所帯で教室を後にする俺たち。


「ふふ、皆んな集まると賑やかだね!」

「そうだね、特に瑛太がいると騒がしくなるよ」

みんなの後ろをついて歩いている俺と明里さん。


夏が近づき、少し暑くなってきている空気がさらに暑く感じた。



ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー


ファミレスに着いて、昼時だがなんとか全員で座れるテーブル席を確保できた俺たち。

両端から男子と女子に分かれて、真ん中に俺と明里さんが座った。


「俺カツ丼ー!」

「俺も!」「じゃあ私も」「験担ぎだからねーうちもカツ丼」

みんなカツ丼にするみたいだ。


「…ヒレカツ定食」

…おお、柳さんは場の雰囲気に流されてない…


「私も丼物じゃなくてヒレカツ定食にしよっかな!直樹は?」

「カツ丼でいいかな」

ここは場の雰囲気に流されよう。


「店員さん呼ぶぞー」

涼也が呼び出しボタンを押すとすぐに店員さんが注文を取りに来てくれた。


「えっと、カツ丼が5つに、ヒレカツ定食が2つで!あとドリンクバー7つ!」

「かしこまりました、少々お待ちください」


こうして体育祭を明日に控えてささやかな決起集会もどきが始まったのだった。





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