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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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64話


徐々に近づく2人の唇。


唇が触れそうになったとき


♫♫♫♫♫〜♫


俺のスマホに着信が入り、その音で理性が一気に覚醒した。

急に恥ずかしくなって慌てて離れる俺。

「ご、ごめん!」

「…う、ううん」

明里さんは今もラグに横になって、真っ赤になった顔のまま胸元を押さえている。


♫♫♫♫♫♫〜♫

今も鳴っているスマホを確認すると母さんからだった。

…なんてタイミングで電話してくるんだよ…部屋にカメラでもついてるのか?

そんなことを思いながら電話に出た。


「そろそろお腹減ってきたでしょ?お父さん帰ってきたから、ケーキ選びに来なさいよ、もちろん明里ちゃんとね!」


と一方的に要件を伝えると電話を切られた。


明里さんも一緒にか…大丈夫かな?

電話中に起き上がったのか、ペタンと女の子座りで俯いている明里さん。


「あ、明里?母さんがケーキあるから2人で選びに来いって言ってるんだけど、ど、どうする?行けそう?」

俺の言葉を聞いた明里さんばバッと顔を上げて

「い、行くよ!ちゃんと直樹のお母さんと話すチャンスだもん!」

と言って立ち上がった。


「あ、うん、じゃあ一階いこうか」


そう言って2人で部屋を出たのであった。



部屋を出て階段を降り、リビングのドアの前に着いた。


「じゃあ入るよ?」

かなり緊張している様子の明里さんに声を掛ける。

「うん」


ガチャ

とドアを開けてリビングに入ると、母さんの他に父さん、さらには姉ちゃんまで居て、三津島家勢揃いだった。

チラリと明里さんの様子を確認すると、母さんだけだと思っていたようでガッチガチに固まっていた。


「いらっしゃい明里ちゃん!さぁさぁこっち来て選んで!」と明里さんをキッチンに呼ぶ母さん。

すると、ソファに座っていた父さんが立ち上がり俺たちの所にやってきた。



「こんにちは、初めまして、直樹の父の浩史(ひろふみ)です。よろしくね明里ちゃん。」

ふわりと柔らかく微笑む父さん。父さんは俺から見てもイケメンだから絵になるな。

「は、初めまして!直樹くんとお付き合いさせてもらってます!西條明里です!よろしくお願いします!」

…今回は噛まずに最後まで言えたようで安心した。


「ははは、直樹は自分からグイグイイケるタイプじゃないと思うから苦労するかもしれないけど、直樹のことよろしくね」

「は、はい!」

笑いながらなんてこというんだよ、父さん…

「じゃああんまり緊張させちゃ悪いから俺はリビングの方に行っておくよ」

と言って離れていく父さんと入れ替わるように姉さんが声を掛けてきた。


「久しぶり明里ちゃん、私のこと覚えてるかな?」

「は、はい!お久しぶりです優子さん!」

前にクレープ屋で会った時以来だな。


「いやーまさかこんな可愛い子が直樹の彼女になるとはねー」

と、俺に対してまぁまぁ失礼なことを言っている姉ちゃん。

「べ、別にいいだろ、もうケーキ選んだら部屋もどるよ!」

「そんな照れなくてもいいじゃん」

と言って俺はモンブランをお皿に乗せた。

「どれにする?」と俺の隣で緊張して大人しくなっている明里さんに聞いて、テーブルの上のケーキが入っている箱を見やすいように動かした。


「じゃ、じゃあこれで…」

と選んだのはチーズケーキだった。


そういや前もチーズケーキ選んでたな。

と伊勢さんの家に行った時のことを思い出しながらお皿に乗せた。


「じゃあこれもらっていくね、飲み物はまた取りにくるよ」

そう言って用意されていたトレーに2人分のケーキを乗せて俺達は部屋に戻った。



部屋に戻りテーブルにトレーを置いて、まだ緊張している風な明里さんに「お茶でいいかな?」と聞くと

「う、うん」と返事がぎこちなかった。


「ごめんね、一気にみんなと顔合わせると緊張するよね、お茶とってくるからゆっくりしてて」

と言って明里さんを1人残して、絡まれるんだろうなぁと思いながら俺は一階へと戻った。



一階のリビングに入るとやはり家族みんなに絡まれた。


「明里ちゃんめちゃくちゃ可愛いじゃないの!私のびっくりしちゃったわよ!」

「でしょ?私も初めて見た時驚いたんだって!」

キャッキャいってる女性陣に対して

「おめでとう直樹、ちゃんと大事にするんだぞ」

とちゃんと祝福してくれる父さん。


恥ずかしくなった俺は「う、うん、もちろん」とだけ返して飲み物を準備して急いで部屋に戻った。



「お待たせ」


部屋に戻ってテーブルに飲み物を置いた。


「じゃあ食べよっか」

「いただきます!」


一口モンブランを食べると、程よい甘さでとても美味しかった。わざわざ父さんが買ってきただけあるな。


「美味しい!」

美味しそうに食べている明里さん。

緊張も解けたようでよかった。

そう思いながらモンブランを食べ進めようとしていると、こっちを見ている明里さんと目が合った。


「直樹も食べる?はい、あーん」

と自分のフォークに一口分のチーズケーキを乗せてあーんと差し出してきた明里さん。


「あーん」とそのままパクリとチーズケーキを食べる俺。

初めてじゃないし、今は2人きりだから前よりは普通に食べることができた。

「どう?美味しいよね?」

「う、うん濃いね、こっちも美味しい」


俺も一口分のモンブランをフォークに取り

「は、はい、あーん」

と明里さんにフォークを差し出した。


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