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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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54話


月曜日の朝、玄関を開けると幸せな光景が広がっていた。笑顔の明里さんが俺に手を振っている。

少しでも2人の時間を過ごしたいと、俺の家まで迎えに来てくれていた。


「おはよう!」

「おはよう、わざわざ来てもらってありがとう」


「ううん気にしないで!!学校じゃ付き合ってること隠す約束だし、せめて登下校だけでもね!」

くぅぅ…朝から嬉しいこと言ってくれるよな。

手を繋ぎ、幸せを噛み締めながら2人で歩き出した。



「はぁ…学校でも堂々と出来たらいいのに…」

「そうだよね!仲良し作戦が成功したから、徐々に恋人っぽいことしていったら案外みんな気にしないかもよ?」


「恋人っぽいことか…例えば??」

「んー休み時間にお互いの席に行き来するとか?」

「もうしてるよね?」

「たしかに!…腕組んだりとかはあからさまだよね?」

「さすがにそれはバレると思う」


「えー結構恋人っぽいことって難しく無い?」

「絶妙なラインってあるんだろうか」


繋いだ手をゆらゆらと揺らしながら「んーんー」と悩む明里さんだったが、何か思いついたようにこっちを見た。


「名前呼びは?」

「それももうしてるよ?」


「違う違う、今までは私は直樹()()って呼んでたでしょ?思い切って教室でも直樹って呼んでみるんだよ!」


「なるほど、呼び捨てね。今まで君付けとさん付けだったのに呼び捨てになってると付き合ってる感出るね」

まぁそれぐらいからが妥当かな?


「でしょ?とりあえず今日から学校でも呼び捨てでいってみようよ!」

「まぁそうだね、やってみよっか」


「あとは彼氏の上着を彼女が着るとかもあるけど、寒い時じゃないと出来ないし!」


「あぁ、それ去年の冬に3年生のカップルがやってるの見たことあるよ」

「いいよね!あれ!私ちょっと憧れちゃうなー!」

でも彼氏側は寒いんじゃ…なんて思うけど黙っておこう。


そんな話をしているとチラホラと学生の姿が見えてきたから繋いでいた手を離すと

「あっ…」という声が隣から聞こえてきて何だか申し訳なくなった。俺に自信が無いせいでごめんね…


ーーーーーーーーー


教室に入ってからは最近のいつも通りのルーティーンだ。

朝のホームルームまでは明里さんが俺の席にやってきて予鈴が鳴るまで話して、休み時間はいつもの6人で固まって話す。

今日は伊勢さんと椎名さんがやけにニヤニヤしていたけど。

明里さんから付き合いだした事を聞いてるからそんな反応なんだろう。

俺も涼也たちに言わなきゃな。



昼休みになって6人で話している時についにその時は来た。


()()は明日からのテスト出来そう?」

「う、うん、今回は、あ、()()にも伊勢さんにも勉強教えてもらったからそこそこ自信あるよ」


そう言って周りを見てみると涼也と瑛太が不思議そうな顔をしているのが目に入った。

あと、近くて話していた女子達も少し静かになった気がする。


「そうだよねー明里に()()()()()()で教えてもらうなんてなかなか無いことだもんねー」

「そうそう、2()()()()()だもんねー!」


あれ?伊勢さんと椎名さんちょっと声大きくない?

俺がそんなことを思っていると

「お?とうとうお二人さん付き合ったん!?」「マジかよ!聞いてないって!」

と騒ぎだした瑛太と涼也に焦る俺。


「…2人っきりだって…」「今付き合ったって聞こえた気がする…」「私も聞こえたような…」


少し周りがザワザワしてきた。

流石にやりすぎだと思った俺は急いで2人を止める。

「ちょ!2人共声デカいし!ちょっと待って!」

後で説明するつもりだったけど、もうここで2人にも説明しておこう。


「ちょっとこっちきて!」

2人と人がいないクラスの端に移動する。

「実は先週の土曜日から付き合う事になったんだ…でもクラスにバレると騒ぎになりそうだから隠してる」とコソコソと説明した。

驚いた顔の瑛太となんだか納得した顔の涼也

瑛太の顔に嫌な予感がした俺は、急いで瑛太の口を押さえた。

「大きな声出さないでよ」

うんうんと瑛太が頷いたので手を離すと


「そうだったんだな、まぁ確かに騒ぎになりそうだもんな、おめでとう」

と小さめの声で祝ってくれた。


「俺からしたらやっとかよって感じだけどなー、まぁおめでとう」

苦笑いの涼也も祝いの言葉をくれた。


「ありがとう、徐々に周りにバラしていく予定だから」

「大変だなー」

「西條の人気を考えるとそうするしかないよな」


「一応俺たちが付き合ってること知ってるのはあと伊勢さんと椎名さんだけだから」

「了解」「分かった」

説明も終わったので明里さん達のところへ戻った俺たち。


みんなに合流してすぐ

「「おめでとう」」

と明里さんに小さめの声で言う涼也達。


「ありがとう!」

はにかみながら嬉しそうな顔の明里さんを見てるとなんか照れるな。

俺が赤くなっているのを必死に誤魔化していると


「とりあえず明里と三津島くん、2人の仲の良さを少しずつ恋人っぽくして、いつの間にか付き合ってましたー!ってな感じにするから瑛太たちも手伝ってよ」

「そうそうー、うちらもそれとなーく広めるから一気に広まらない程度に気をつけてねー」


と伊勢さんと椎名さんが作戦の説明をしてくれた。


「渡辺くんも藤岡くんもごめんね!」

申し訳なさそうにする明里さん


「西條の男子人気考えたらしゃーないでしょ」

「そうそう、直樹が闇討ちされちまうわな!」と笑っている瑛太。

いやいや笑い事じゃないって…確実にいちゃもん付けにくる奴出てくるらだろうな。

でも、周りになんて言われても明里さんと別れる気もないしな。意思表示はしよう!


「なるべく早く堂々とできるように頑張るから、みんな、よ、よろしくお願いします!」


そう宣言して、ひとまず昼休みを終えるのであった。




読んでいただいてありがとうございます!

ブックマークも嬉しいです!!本当にありがとうございます!!

拙い文ですがこれからも読んで頂けると嬉しいです!!

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