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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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51話


すこし暗くなってしまった気持ちも明里さんのおかげでなんとか大丈夫になった。

同じ高校へ行くために勉強教えてくれるってことは、これから先も一緒に居れるってことだよな。…それはどういうつもりで言ったんだろうか…



勉強を再開したけど、座っている距離がさっきより近くなってるし。もう隙間が無くなりそう。

そっちが気になって勉強なんて頭に入らないって。


隣の明里さんをチラリと見ると「どこか分からないとこあった?」と少し身を乗り出して俺のノートを覗き込んで来た。

その時俺の手が邪魔でノートが見えなかったのか、明里さんは優しく自分の手を俺の手の上に乗せて少しずらした。

なんか手を繋いでるみたいになってる…


「ここが分からないの?」といつも通りの感じの明里さん。全然気にした感じないんだよな。

自分だけが変に意識してるみたいで、恥ずかしさと小さな悔しさを感じた俺は、仕返しとまではいかないけど明里さんを照れさせてやろうと決めた。


今俺の右手の上には明里さんの左手が乗ってる。これを何とかして手を繋ぐことにした。


解き方を説明してくれているみたいだが、今はどうやって手を繋ぐまで持っていくかに全集中する俺!


まずは持っているシャーペンを出来るだけ自然に離す!

コロンとシャーペンを転がした……よしできた。


次は何とか手の向きを上に向けないと…でも手を上に向けるのは不自然だよな。

ここから手を繋ぐまで一気にやらなくちゃ…

一瞬、俺は何をやっているんだ?と冷静になったけど、その考えを捨てた。


よし…いくぞ!

3、2、1、今!

頭の中でタイミングを測って手首をクルっと回して明里さんの指にギュッと自分の指を絡めた。いわゆる恋人繋ぎというやつだ。


出来た!出来たぞ!と謎の達成感に浸っていると、繋いでいる手に心地よい圧力が返ってきた。

あれ?握り返してきた!?


明里さんの方を見ると…あれ?照れてない!何だか嬉しそうだぞ!


「あ、明里さん!?て、手」

「手?手がどうしたの?」

「えっと、繋いでるよね?」

「うん、繋いでるね」

こうして話してる間にもニギニギしたり、少し角度を変えたりと今の状況を楽しんでいるみたいだ。


「は、恥ずかしくないの?その、嫌だったり」

「嫌じゃないよ!いきなりだったからビックリしたし、まぁ恥ずかしいけど、直樹くんから繋いで来たからせっかくだし楽しんじゃおうかなって思って」


もっと恥ずかしくなった明里さんの反応を待ってたんだけど…冷静になるとまた恥ずかしくなってきた。


「ご、ごめん!」そういって手を離そうとしたんだけど

キュッと掴まれて離せなかった。



「あ、明里さん?」

「何で離そうとするの?まだだよ」

そう言って手を離そうとしないまま俺の肩に頭を預けてきた。

驚いて固まる俺。


まてまてどうしてこの状況になった!?

こんなのダメだろ!?



いや…ダメなのか?…どうして?


俺は明里さんのことが好きだ。この気持ちは間違いない。

多分明里さんも…俺のこと好きだと思う…

流石に好きでもない人にここまでしないだろうし。


でもこの気持ちをハッキリ言葉で伝えてもないし、伝えられてもない…

あぁ…そうか…だからか…

全身に込められていた力がスッと抜けた。




「好きです」




明里さんは肩に頭を乗せたまま反応が無い。

でも一度自分の気持ちを伝えると、そこからは言葉が止まらなかった

「ずっと前から俺はあなたの事が好きでした…前にも言ったけど、俺みたいな奴と明里さんとじゃ住んでる世界が違うし、このまま何もなく終わるって思ってた。」

まだ反応は無い。でももういい、今全部伝えよう


「同じクラスになって、同じ委員会になって、初めて話せて、もっと好きになった。」


「今まで伸ばしたままだった髪も、全然気にしなかった服装も、このままじゃダメだって思うようになったのは明里さんのおかげなんだ」

「学校に行くのが楽しくなくて朝起きれなかったけど、明里さんと登校できるのが嬉しくて、楽しくて、早起きするのだって好きになった」


「みんなで遊んだり、自分以外の人と勉強したり、今まで見ることのなかった景色だって明里さんは俺に見せてくれた」

「多少姿や格好は良くなったかもしれない…でも自分に自信がないから俺なんかがって思っちゃうんだ」


「でも!…そんな俺でも!…あなたの事が好きだという気持ちは誰にも負けるつもりはない!改めて言います」











「あなたのことが好きです…俺と…付き合ってくれませんか?」


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