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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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40話

連休が明けた月曜日


若干のめんどくささを感じつつ、寝坊しないで起きれた俺は登校の準備に取り掛かっていた。


月曜日ってなんでこんなにやる気が出ないんだろうか。

頭ではそんなことを考えながらも準備は終わり、家を出る時間になった。


さて、明里さんにLINE送るか。

《今から家出るよ》っと、それにしても朝迎えに行くのが当たり前になるなんて、思いもよらなかったな。

なんて思いながら玄関を開けると

「おはよう!今日は逆に迎えにきてみました!」

ニコニコと笑う明里さんが家の前に居た。

…まだ寝ぼけてるのか、俺。

一度ドアを閉めて、もう一度ドアを開けてみても

「どうしたの?忘れ物??」

不思議そうな顔をした明里さんがいた。


現実かよ…学校逆方向なのにわざわざ来てくれたなんて

「お、おはよう、まだ夢みてるのかと思った」

「サプライズでーす、驚いた?ビックリした?」


体揺らしちゃって、明里さん楽しそうだなぁ。

「うん、めっちゃビックリした!まさか迎えに来てくれるなんて思わないから」

「ふふっ、サプライズ成功だね!じゃ行こっか」

「うん」

そう言って歩き出すのだった。


ーーーーーーーーー

なんか新鮮だなぁ、いつも俺だけの道に明里さんがいるなんて。でも朝かなり早く起きたんじゃないかな?

隣を歩く明里さんを見てそう思う。


「大丈夫?朝かなり早かったんじゃない?」

「全然大丈夫!ちょっとだけ早起きしたぐらいだよ!それに、私が迎えに行けばいつもより長い時間一緒にいれるでしょ?」


あぁ…めちゃくちゃ嬉しいこと言ってる…朝からこれはちょっとヤバいって。

「そうだね、う、嬉しい…」

「私だって嬉しいよ!教室着いちゃったら話すの難しくなっちゃうし、2人で気にせずに喋れるの登校の時ぐらいだもん!」


学校でも普通に話せたらいいけど、俺らもう自然に名前で呼び合ってるから、皆んなビックリするだろうなぁ。

そんなことを考えていると、「むむむっ」となにか考え込むような声が聞こえて来て、隣を見ると、眉間に皺を寄せた顔が見えた。

「どうかしたの?」と心配して声を掛けると


「いやぁ学校でも話せるいい方法ってないのかな?」

そんなこと考えてたのか、明里さん、自分の影響力ってのが分かってないな。


「どうだろう、結構難しいよね、いきなり2人で話すのは噂になっちゃいそうだし」

「別に私はそんな噂ぐらい気にしないんだけどね……言いこと思いついたよ!直樹くん」


自信満々の顔をしている明里さんを見て少し嫌な予感がする。


「いっそのこと仲の良いとこを皆んなに見せて、一回噂になっちゃえばいいんだよ!」


名案じゃない?とばかりのドヤ顔をしている。

いや、それをすると男子から俺へのやっかみが凄くなるんだが…


「それはリスクが大きいんじゃないかな?」主に俺の

「大丈夫だって!噂なんか気にしなかったらいいだけの事だし!仲良し作戦、今日から実践しようよ!よし決定!」

「まぁやるだけやってみようか」

これは覚悟しておかないと。

…明里さん、なんかやけにグイグイ来るなぁ。

今日大丈夫かな…胃が痛くなりそうだ…

そんな心配をよそになんだかスッキリした顔で歩く明里さんだった。



学校に着いて2人で教室に入ると、俺達を見てヒソヒソと話す人たちがいた。


2人で登校するだけでこれだもんなぁ…


「じゃあまたあとでね!直樹くん!」

「うん、またね明里さん」

自分の席に着いて耳を澄まして周りの声を聞いてみたら

「!名前で呼び合ってるよ…」「いつも一緒に登校してるし…」「くそ!羨ましい…」


はぁ…名前で呼び合っただけでもこんなことになるもんなぁ…

机に突っ伏して寝てるフリをしていると、誰かに肩を叩かれた。


「どしたん直樹?朝から元気ないなぁ、連休夜更かしばっかりか?」

顔を上げると涼也がこっちを見ていた。


「いや、普通に夜は早く寝てた、明里さんと登校しただけで周りにヒソヒソ話されるのにちょっとげんなりしてただけだよ」

「そりゃ、仕方ないわなぁ、今まで数々の男たちが玉砕してきた西條と仲良さげにしてたら恨みも買うだろ、もう慣れるしか無いって!」


「涼也には言っとくけど、今日から明里さん、学校で俺と仲が良い事周りにアピールしていくつもりらしい」


「はぁ?そんなことしたらますます噂になるのに??なんで?」

驚いてる驚いてる、まぁわざわざ自分から噂広めようなんて思わんわな。


「一回大々的に噂になれば学校でも普通に話したり出来るって本人は思ってるみたい」

上手くいくかは未知数なんだけどね

そんなことを考えて思わず苦笑いになる。


「そこまでして話したいとか、直樹愛されてんなぁ……あぁ、2人はもう付き合ってる感じ?」

後半気を使って小声で話してくる涼也に

「いやいや、付き合ってないって…まぁ連休中一緒に遊んだりはしたけど…」


そう言ってポケットのスマホを触る。そのスマホカバーの内側には2人で撮ったプリクラが貼られている。


「え!?まだなん!?」

大きな声で言う涼也に

「ちょ!声デカいって!」と慌てて嗜める

誰が聞き耳立ててるかわからないからな!と考えていると


「どしたん?そんな大きな声で出して」

伊勢さんと…明里さん!?

いつも朝は自分らの席にいるのに!?

ふと明里さんの方を見るとニコニコした笑顔だった。


これは…早速作戦が遂行されたか…

「なんの話してたの直樹くん?」

「え、えっと、連休中なにしてたか話してたんだ…な、なぁ涼也!」

「え?直樹と西條の」

おいおい!なんとか話合わせろって!


本当の事を言いかけた涼也の肩をガバッと掴み

「言うな、話合わせてくれ!」

付き合ってる付き合ってないの話はするな!と心の中で思っていると


「あぁ!連休中楽しかったよね!直樹くん!」と、そこそこ大きめの声で言う明里さん。

…流石にぶっ込み過ぎじゃないかなー明里さん!と固まっていると、周りのヒソヒソが加速していく。



「休みの日遊ぶほどの仲ってこと?」「デートじゃんデート!」「くそ!羨ましい…」


1人羨ましいしか言わなくなった人いるな、分かるよ、俺が君ならそうなってた。

「瑛太と椎名さんもいたしね!」

2人きりでは無いと火消しを図るが、男子からの嫉妬の視線は減らなかった。


そのあとも4人で各々の連休中の世間話をしていると予鈴がなったので明里さんたちは席に帰って行った。



朝1でこれは身が持たんよ…

明里さんどこまでやるんだろうな…

と明里さんの方を見ると目が合い、手を振ってきたので、振り返しておいた。



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