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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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37話


テーブルがある休憩スペースで、次は何をしようかと話し合っていた。


「次なにする?」

「ボウリングでちょっと疲れたよねー」

「カラオケでちょっとまったりする?」

「そうだなー軽く何か食べようぜ!ちょっと小腹すいちまって」


「おけ!じゃあとりあえずカラオケ行こっか」

「はーい!行こ行こ!」


…みんな元気だなぁー

ぼーっとそんなことを考えていると、ポケットのスマホが震えて、確認してみると明里さんからLINEが来ていた。


《そろそろ千晴に藤岡くんのこと聞いてみるね!》

《わかった!頑張って!》

俺と明里さんは目を合わせて俯きあった。


4人でカラオケルームに移動して

奥から椎名さん、明里さん、俺、瑛太の順番で席に着いた。



「フード注文するけど食べたい物ある?」

椎名さんが端末を操作しながら聞いてきた。


「とりあえずポテトとたこ焼き頼んでみんなで摘もうぜ!」

「他はー?」

「俺はそれで大丈夫」「私もー」

「じゃあポテト2つとたこ焼き注文しとくね!」


手早く注文を済ませた後椎名さんが「一曲目私いきまーす!」とパパッと曲を入れて歌い出した。


椎名さんが歌っている時に明里さんが端末を俺に差し出して

「私後で歌うから次直樹くんね!その後藤岡くんに回してね!その間に千晴に聞いてみるから」


「わかった!何か曲のリクエストある?」

「いいのっ?じゃあ前に行った時に歌ってくれたやつ聞きたいな!」


「同じのでいいの?」

「うん!…あの曲歌ってる直樹くん好きだから…」

椎名さんが歌っている声で最後に何を言ったか上手く聞き取れなかったが、とりあえず曲を入れた。



入れ終わった後に瑛太に端末を渡したところで

椎名さんが歌い終わり

「いやー、大きな声出すの気持ちいいわぁ」

「千晴は楽しそうに歌うもんね!」

女子2人がキャイキャイしていると、俺が入れた曲が始まった。



そして歌い出した所で、明里が千晴の耳に顔を寄せて話しているのが視界の端に見えた

…まぁ今日の感じ見てたら、椎名さんも瑛太に気があるってのは分かるけど。


話の結果は分かっているような物だが、意識は明里さん達の方に向いてしまう。


歌いながらチラリと見た椎名さんの顔は、少し暗い部屋でも分かるほど赤くなっている。

はにかんだ顔で明里さんに話す様子をみて

…良かったな瑛太…

と友達の明るい恋路に自分も嬉しくなるのだった。



その後瑛太の安定の音痴具合にみんなでひと笑いしたあと、届いたポテト達を摘みながらマッタリと過ごし、1時間ほど経ってカラオケを後にした。



カラオケを出て時間を確認した瑛太が「そろそろいい時間になってきたし、今日はお開きにしますか!」と言うと椎名さんが

「じゃあさ、最後にみんなでプリクラ撮らない?記念ってことで!」

と提案してきたのでプリクラを撮ることに。


4人で移動している時に明里さんが近寄ってきて

「千晴、藤岡くんのこと好きだって」

想像通りの言葉に「やっぱりそうだよね、そうだと思った」と答えると

「千晴たちは両想いかぁ…良いなぁ…」と溢す明里さんにドキッとして、何て返せばいいか分からないのだった。





ーーーーーーーーーーー

ーーーーー



プリクラフロアに着いた俺と瑛太は、一台の機械に「はい男子たち入ってー詰めて詰めてー」と椎名さんに押し込められていた。


「初めて入ったけど、狭いもんなんだな!なぁ直樹!」

実は俺がついさっきプリクラ童貞を既に捨てているとは知らず、初体験だろうと思い同意を求めてきた瑛太。

「う、うん、そうだね」

…俺もさっき撮った時に思ったんだよなぁ…

と、少し前の自分と同じ瑛太の感想に苦笑いがでた。

椎名さんが操作し「じゃあ撮るよー」と言い少しすると筐体から声が聞こえた。


〔3・2・1・カシャ〕


何枚かの撮影を終え、文字を描くのを女子2人に任せて先に外に出た俺たち男子2人は今日の本題について話していた。



「明里さんがさっきカラオケの時、椎名さんに瑛太のこと聞いてくれたよ」

「お、おお!で、どうだった??」


「………おめでとう」

「おめでとうってことは千晴は俺のこと良い感じに思ってくれてたってことか???」


「まぁそうだね、両想いってことでいいんじゃない?」


「ま、まじか……ありがとうな!」

「俺が聞いた訳じゃないからお礼は明里さんにね」

「もちろん!西條にも感謝してる!困ったことがあったらなんでも言ってくれよ!」


「まぁ俺と明里さんそれぞれに貸し1ってことで」

「わかった!」

そう話しグッと握手を交わしているところにプリクラを持った明里さんと椎名さんが帰ってきた。



「2人でなにしてんの?」と不思議そうに聞いてくる椎名さん。

「い、いや、今日楽しかったなーって話してたとこだぜ!な?直樹!」

「う、うん、そうそう」と慌てて手を離し誤魔化す俺たちに

「それで握手とか変なのー」と笑う椎名さんだった。




夕方になり、店を出て駅へと向かう4人


「楽しかったなー!」

「そうだね!瑛太ボウリング上手くてビックリしたわー」

「運動系は大体出来るからなー!」


と瑛太と椎名さんが話す後ろで俺と明里さんが一緒に歩いていた。

「今日たのしかったー!直樹くんは楽しめた?」

「うん、楽しかった!なんかゴールデンウイーク満喫したーって感じがする」

「わかるー!特に今年は楽しかった!」


そんな話をしているうちに駅に着いた4人


「じゃあ俺と千晴はこっちだから!」

「おつかれー!じゃあまた学校でねー!」


「うん!気をつけてねーバイバイ!」

「バイバイ!」

明里さんと2人になった。


「私らも帰ろっか!」

「そうだね」

と言い歩き出す2人


「千晴たち両想いだったね…藤岡くん告白するのかな?」

隣を歩く明里さんがポツリと溢す。

「あの感じだと付き合いそうだよね」

「そうだよね………直樹くんはさ…彼女…欲しくないの?」

「彼女か…」

夕日を背にし、少し俯きながらこちらを見ずに話す明里さんの表情はよく分からない

…今ここで…あなたのことが好きです…って言える勇気があればな…


そんなことを考えていると、隣を歩いていた明里さんが立ち止まっていることに気づく。




「もし…私が彼女になりたいって言ったら直樹くんはどうする?」

振り返った俺をを真っ直ぐに見つめ、そう聞いてくるのだった。




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