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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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25話


家に帰ってきた俺はすぐに階段を上がり、真っ直ぐに姉ちゃんの部屋へ向かった。

ドアをノックし「姉ちゃんいる?」と声を掛け、返事を待つ。

すぐに「入っていいわよー」と返事が返ってきてドアを開ける。


「直樹が私の部屋に来るなんて珍しいじゃない、どした?」

ベットに横になってスマホを弄っていた姉ちゃんが俺の方を見ずに話しかける。


「ゴールデンウイークなんだけどさ、友達の家に泊まりに行くって言ってたじゃん?あれ、何日から何日かまでだった?」


「直樹くーん…なんで今更そんなこと聞きたいのかなー?」

そこでやっと俺の方をみた姉ちゃんの顔は意味深な笑顔だった。



「い、家に友達呼ぼうと思ってるから…ほら、いない時のほうがお互い気つかわないじゃん??」

西條さんを家に呼ぶとは言えずとっさに〝友達“と濁した。


「ふーん…〝友達“ねー…それなら別にわたしが居ても気にしないでいいけど?それとも…私がいたらマズイことでもあるのかなー?」

「いや…そ、そんなことはないけど…」

妙に勘が鋭い姉ちゃんはなかなか泊まりに行く日を教えてくれない。


「…まぁ冗談よ、3日の朝から出て帰ってくるのは5日の夜かな。」

「あ、ありがとう、わかった。」

そう言って部屋を出ようとすると

「家に誘うなんて〝友達“とはずいぶん仲良くなれたみたいね。」

と言ってきた。


「はは、そ、そうだね、じゃ、お邪魔しましたー」と俺は逃げるように自分の部屋に帰った。


自分の部屋に逃げてきてベットに横になり、一息つくと早速西條さんにLINEを送る。


《ゴールデンウイークなんだけど、3日の朝から5日の夜までは姉ちゃんいないってさ。明里さんの都合の良い日でお願いします。》

そうLINEを送るとすぐに既読が付いて返事が来た。


《じゃあ3日の11時ぐらいから買い物一緒に行こうよ!》

《わかった、わざわざありがとう》

《苦手な食べ物とかある??》

《いや、特にないよ!なんでも食べれるから明里さんの好きな物作ってくれると嬉しいかな》

《じゃあ買い物しながら決めよっか、楽しみにしててね!》

《わかった、楽しみにしてるね、ほんとありがとう》


そんなやり取りをしてLINEを終えた。


「2人ともご飯できたわよー」

ちょうど晩御飯の時間になり、部屋を出て一階に降りる。


「おかえり、直樹はご飯の前に手洗ってきなさい。」

そう言われ、帰ってきた時は姉ちゃんに予定を聞くことで頭がいっぱいだったので、手洗い等を済ませテーブルに着いた。


「「「いただきます」」」

父さんはまだ仕事から帰ってきてないため3人でご飯を食べる。


他愛もない話をしながらご飯を終え、お風呂も入り、自分の部屋でゴロゴロしていると瑛太からLINEが来た。


《5月5日って予定空いてる??椎名と遊ぶことになったんだけど、直樹と西條も誘ってみようって話になってさ!》

《俺は大丈夫だけど、西條さんはどうだろう?》

《そっちは椎名がLINEして聞いてみるって言ってたぞー》


そうやり取りをしていると、西條さんからLINEが来た。

《5日の話って藤岡君からLINEきた??》

《今ちょうどそのLINEきたよ》

《直樹くんは行くの??》

《一応瑛太には大丈夫って返事はしたけど。》

《わかった!じゃあ私も千晴に行くって返事するね!》

《何して遊ぶとか決まってるのかな?》

《まだ内容は決まってないって千晴は言ってたよ!》

《そうなんだ、月曜日の学校で決める感じなのかな?》

《直接話した方が早く決まるだろうし、そうだと思うよ!》

《わかった》

LINEも終わりまたゴロゴロしていると瑛太から電話がかかってきた。


「はい、どした?」

「いやーちょっと相談があってなぁ…」

真剣な声の瑛太

瑛太が俺に相談なんて珍しいな…

「あー……相談ってのは椎名のことなんだけど…」

なんだか歯切れの悪い瑛太

「椎名さんがどうしたん?」

「いやぁ、…直樹って西條と仲いいじゃんか?椎名が俺のことどう思ってるか、西條にそれとなーく聞いてみてくんね??」

「それってもしかして恋愛的な意味で、ってこと?」


「ま、まぁ、そうなるのかな…」


「上手く聞けるか分からんよ?それでもいいなら聞いてみるけど、瑛太はその…椎名さんのこと好きってことでいいんだよな?」


「あぁ、好き…だと思う。初めてだからよく分かんねえけど気にはなってる…」


「わかった、あか…西條さんに聞いてみるわ。とりあえずすぐに結果が分かるかはどうも言えないから、何日か待ってて」


「すまんな、頼んだ」

「オッケー、じゃあまた」

電話を切った直樹。

そのまますぐに西條さんに電話を掛ける。


しばらく呼び出し音が鳴り続け、急な電話だから出ないかと思い切ろうとした時に電話にでた。


「もしもし?直樹くんから電話してくるなんてビックリしちゃった!どうしたの??」

「ごめんね、急に電話かけちゃって、今大丈夫かな?」


「うん、あとは寝るだけだし、全然大丈夫だよ!」


「ちょっと瑛太から相談があって」

「藤岡君??どうしたの?」


「単刀直入にいうと、瑛太は椎名さんのことが好きなんだけど、椎名さんが瑛太のことどう思ってるかを知りたいんだって。」

「それで千晴と仲がいい私に聞いて欲しい…と」


「そういうことだね。」

「んー、千晴も藤岡くんのこと気にはなってると思うんだけど、付き合いたい、彼氏にしたい、とかは直接聞いてないから分かんないよね。」

「上手く聞くのって難しいよね、ごめんね、変な相談しちゃって。」


「いきなり聞くのは難しいから、5日に4人で遊ぶ時になんとかどう思ってるか聞いてみるよ!」

「瑛太にそう伝えとくね、ありがとう。」

「いえいえ、あんまり期待はしないでね!変な空気になったら直樹くんフォローよろしく。」


「明里さんに頼んだのは俺たちだから、出来る限りのことはするよ。」


「お願いね、じゃあまたね!」

「うん、またね。」

といって電話が切れるのを待つのだが、少し待ってもまたしても電話が切れる様子は無い。

すると電話の先から「ふふっ」という笑い声が聞こえた。

「もしもし?」

「ふふっ、また前と一緒だね、私から切るのはちょっと寂しいなー」

せっかくの電話だし、俺も自分から切るのは寂しい。

「またせーので切る?」

俺が前と同じ提案をすると

「このやり取りがお決まりになりそうだね」

楽しそうな顔をしていると容易に想像できる程弾んだ声で話す西條さん。

「そうだね、これからはせーので切ることにしよう」

「いいね!2人だけのルールってことだね!」

〝2人だけの“という特別感のある響きに嬉しくなる。


「じゃあいくよー「せーの」」

で電話を切った。


…明里さんとならこんなことでも嬉しいなんてな。


そう思いながら1日を終えるのだった。

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