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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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114/123

114話


《明日朝先に行っておいて》


え…な、なんかあったのか!?

《大丈夫!?どうしたの!?》

急いで返信を送ったけど、その日明里さんからLINEが来ることは無かったし、電話を掛けても出なかった。



翌日、テスト最終日は最悪なコンディションだった。

ずっとモヤモヤして全然寝れなかったし、毎日の様に一緒に登校していた明里さんが居ない。


教室に着くともう明里さんは席に座って伊勢さんと椎名さんと話していた。

…ぱっと見は何かあった様には見えないんだけど…


「おう直樹!おはよ今日1人じゃん」

明里さんの様子を見て自分の席に座ると、机に英語の教科書を広げた涼也が声をかけてきた。


「おはよ、うん、ちょっとね…」

「なんだ?珍しく喧嘩でもしてんのか?」

「いや、それがちょっと分からなくて、昨日からなんか避けられてる?っぽくて…」


「え!?あの直樹が!?そんな嫌がることしたん?」

「いやいや、そもそも昨日学校終わって明里と会ってないし…俺なんかやっちまったのかな…」

…まじで分からん。ちょっと泣きそうだわ。


「そんな状態でテストなんてできんのかよ」

「正直無理かも…全然寝れてないし」

「おいおい…テスト中寝たら終わりだぞ?」

「なんとか気合いで乗り切るわ…」


1つ目の数学のテストが始まった。


テストが始まっても頭の中は明里さんの事でいっぱいだ。

なんで?嫌われた?原因は?

とりあえず問題を解くけど集中出来てない。ネガティブな考えがぐるぐると頭を巡ってしまう。


「そこまで!」

考え込んでいるとあっという間にチャイムが鳴ってテストが終わる。


ダメだ…もう何があったか明里さんに聞きに行こう!

席を立って明里さんの机に行った。


「明里?ちょっといい?」

「ごめん、トイレ行くから…」

そう言ってガタガタと椅子を鳴らしながら教室を出て行く明里さんは怒ったような悲しそうな顔をしていた。


今…避けられた…よな…


「あれ?なにしてんのー?」

呆然と立ち尽くしている所に伊勢さんがやってきた。


…伊勢さんなら何が知ってるか?


「…昨日伊勢さんって明里と一緒に居たよね?その時何かあった?」

「んーどうして?」

「昨日から明里に避けられてて…」

「あー、明里あのこと、まだちゃんと話してなかったんだ」


「あのことって!?」

「ちょ!近い近い」

何か知ってそうな様子に思わずグッと近づいて肩を揺らしてしまった。


「えっと…私から聞くのもあれだから…三津島君って昨日学校終わって何してたかな?一人だった?」

「昨日?」

…昨日は本屋に漫画を買いに行って、真希さんと喫茶店に行って……ん?


「本屋で姉ちゃんの友達に会って昼ごはん食べる事になって……」

「そうそう、それよー、私らたまたま路地から出てくるところ見ちゃってー」


「もしかして疑われてるってこと!?」

「疑われてるっていうか、明里かなりショック受けちゃって昨日大変だったんだからー」


…真希さんとは何も無いって事早く明里さんに伝えなきゃ!

「無理やり連れてかれただけで本当に何もないから!」

「それはウチに言われても…ちゃんと明里に言わないと」

「そ、そうだね!」


辺りを見回しても明里さんの姿見は無い。

一旦自分の席に戻ってしばらく待っているとテストが始まるギリギリに教室に戻ってきた明里さん。


早く誤解を解かないと…今は時間が無いから次の休み時間になったらすぐに行こう。


精神がグズグズのまま臨んだ美術のテストは正直壊滅状態だった…


テスト終了のチャイムが鳴ってすぐに明里さんの所へ向かった。


「明里!」

「……なに?」

俺のことを見ないで返事をする明里さん。

いままで無かった冷たい反応に、思わず俺の身体がビクリと跳ねる。

「えっと、昨日の事なんだけど…」

「聞きたく無い!」

思いの外大きな声で拒絶された。周りにいたクラスメイトが何事かとこっちを見ている。


「あれ?珍しく喧嘩してる」

「本当だ、あの2人でもそんなことあるんだ」

ヒソヒソと話題にされてるのも聞こえてきた。



「いや、でもちゃんと説明させて欲しい」

「あんな綺麗な女の人と路地から出てきたこと?」

そう言ってようやく俺のことを見た。


「あれは姉ちゃんの友達で、前にクレープ食べてる時に姉ちゃんに絡まれた時止めてくれた人だよ、たまたま本屋で会って喫茶店に連れていかれただけで」


「彼女いるのに他の女の人と二人っきりになるんだ……なんであんな所からでてきたの?」

なんとか話を聞いてくれるみたいだ。


「あの路地の先に喫茶店があるんだ」

「…ふぅん」

まだ疑われてるな…


「本当なんだ!良かったら今日の放課後に案内する」

「…分かった…とりあえず今日連れて行って」


キーンコーンカーンコーン

もうすぐ先生が来る。

「本当にあの人とは何も無いから!じゃあ放課後に!」

そう言って俺は自分の席に戻った。


「揉めてたなー、避けられてる理由は分かったのか?」

涼也が声をかけてきた。

「うん、何とか理由は分かったよ。昨日姉ちゃんの友達と一緒に居たのが原因だった」

「え、直樹浮気したん?」

「そんな訳ないだろ、とにかく放課後に改めてちゃんと話し合いするさ」


涼也と話していると先生が教室に入ってきた。


…よし、とりあえず今言えることは言えたし、最後の英語のテストは集中しよう。





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