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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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113/123

113話


パスタから頂こう。

フォークで食べるのがマナーなんだろうけど、そんなので食べ慣れてないから箸で食べる。


モチモチの麺に濃い味付けのソースが良く絡んで美味い。


「…美味しいですね」

「そうだろう?値段も安いしオススメだよ」

真希さんはフォークで上品に食べながら微笑んでいる。

…これはピラフも期待値が上がる。


一旦パスタは置いておいて次はピラフに手を伸ばす。

スプーンで一口分掬うとバターのいい匂いがふわっと香る。

口に入れると鼻から抜けるバターの香りとエビの香りが堪らない。

思わずガツガツ食べてしまうほどだ。


「ふふ、男の子だね」

真希さんにそう言われて思わず恥ずかしくなってしまった。

「つい美味しくて…ほんと美味いです」

「それは良かった、気に入ったらまた食べに来てあげてくれ」

「はい、いいお店ですね。こんな所にこんなお店があるなんて全然知らなかったです」


それからは黙々と食べることに夢中になった。


両方食べ終わり、お腹も満たされた頃、マスターがアイスコーヒーを持ってきてくれた。


「はいどうぞ、真希ちゃんはブラックだね」

銅製のカップに入って運ばれてきたアイスコーヒー。

テーブルに置くとカランと氷の音が鳴る。

「ありがとう」


「お兄さんにはこれ、ミルクとシロップ置いておくね」

「どうも」

そう言ってなにやら銀色の小さいカップを2つ俺の前に置いてくれた。

こういう入れ物1つ1つにもマスターのこだわりを感じる。


アイスコーヒーのために料理を食べている時は水を飲むの我慢していたため、早速一口コーヒを飲む。まずはブラックで。

取っ手を持つと銅製のカップもキンキンに冷やされている。

こんな純喫茶になんて普段来ることが無い俺はかなり驚いた。



冷たいカップに口をつけコーヒーをゴクリと飲むと、とても良い香りと、思ったほど苦くない味にこれまた驚く。

中学生の俺でも、普段飲む缶コーヒーとは全然違うのは分かった。


「…ほぉ」

思わずこぼれたため息にも似た言葉。

「はは、アイスも美味いがホットも美味しいんだ、寒い時期になった時にでも是非飲んでみてくれ」


今の季節には熱いコーヒーは飲もうと思わないけど、冬に飲んでみよう。

半分ほどになった頃にミルクとシロップを入れて飲んでみたけど、これも美味しかった。


「さて…そろそろ帰ろうか、弟くんの時間をこれ以上奪うのは申し訳ない」

コーヒーを飲み終わり、改めて店の中を眺めていると真希さんがそう言った。

「あ、はい」


席を立ちレジへ向かい、財布を出すと

「今日は強引に付き合って貰ったから私に出させてくれ」

そう言って真希さんは俺の返事を待たずにパパッと会計を終わらせてしまった。


「どうもありがとうね真希ちゃん、でもちゃんと学校は行くんだよ。お兄さんも良かったらまた来ておくれ」


「は、はい!美味しかったです!また来ます!」

マスターの優しい笑顔に見送られて店を出た。


「真希さん!お金ありがとうございます!ごちそうさまでした」

店を出てすぐに真希さんに頭を下げたんだけどそれを手で止められた。

「はは、気にするな弟くん。良かったらまた…いや、違うな…今度は彼女ちゃんと来るといいさ」

そう言った真希さんの顔はなぜか少し寂しそうだった。


「では私はあっちだ、気をつけて帰るんだよ」

「はい、真希さんも気をつけて、ありがとうございました!」

俺の家とは逆の方向に歩きながら背中越しに手を上げて去って行く真希さん。

…あの店、明里さんに教えてあげたいな。


いつ誘おうかな…夏休み中にでも来ようか。

そんなことを考えながら家へと帰った。


ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー



家に帰るともう3時だった。

制服から部屋着に着替えて、買ったばかりの漫画を手にベッドへとダイブ。


そのまま一冊読み終わって携帯を確認するけど、明里さんから何も連絡が無い。

……伊勢さんと椎名さんとまだ一緒にいるのかな?


特に深く考えず、晩ご飯が出来るまで明日のテストの復習をすることにした。


ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー


「直樹ー、ご飯できたわよー」

母さんが一階から俺を呼ぶ声がした。

休憩を挟みながら明日のテストの科目である数学、美術、英語の勉強は集中してできた。


もう夕方、6時を回ったところだ。

相変わらず明里さんからは何も連絡はない。

…あれ?流石に今までここまで連絡がないのは無かった気がするんだけど…


一応LINE送っとこうか。

《もう家帰ってる?》


…よし、あとは返事を待つか。


携帯をベッドの上に置いてご飯を食べるために一階へ降りた。


ご飯を食べ、ついでにお風呂も終わらせて自分の部屋に戻り、流石に明里さんから返事が来ているだろうと思って携帯を見たけど、返事は何もない。

…おかしいな。


LINEを開くと、俺が送ったやつは既読にはなっている。


え?何かあったんだろうか…

急に不安になってきた。


《何かあったの?》

謎の不安感に心臓がドクドク鳴りながら、もう一度LINEを送ってみると、すぐに既読がついて返事が来た。


《明日朝先に行っておいて》




お読み頂きありがとうございます!

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